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築40年マンション(物件1)の懸念点:アスベストと老朽化
築40年のマンションの最大の懸念点は、アスベストの存在です。質問者様もご指摘の通り、1970年築の建物であれば、アスベストが含まれている可能性があります。アスベストは、吸い込むと健康被害(アスベスト関連疾患)を引き起こす危険性のある物質です。
アスベストの有無の確認方法
まず、管理会社にアスベストの有無について明確に確認することが重要です。建物の調査報告書があれば提示を求めましょう。もしアスベストが使用されている場合、その状態や対策について詳細な説明を受ける必要があります。
専門家によると、アスベストは建材に含まれている場合、そのままでは危険性は低いとされています。しかし、老朽化による劣化や改修工事によってアスベストが飛散する可能性があり、それが健康被害につながるリスクがあります。特に小さなお子様がいるご家庭では、より慎重な判断が必要です。
築年数の古いマンションでは、給排水管の老朽化や電気配線の劣化なども懸念されます。これらは、修繕費用や突然のトラブルにつながる可能性があります。内見時には、これらの設備の状態をよく確認し、管理状況についても管理会社に確認しましょう。
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築年数の古いマンションを選ぶ際のポイント
築年数の古いマンションを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- 建物の修繕履歴:過去にどのような修繕工事が行われてきたかを確認しましょう。大規模修繕工事の実施状況は、建物の状態を知る上で重要な指標となります。
- 管理体制:管理会社が適切な管理を行っているかを確認しましょう。定期的な点検や修繕がしっかり行われているか、管理費の使途が明確になっているかなどを確認しましょう。
- 周辺環境:建物の周辺環境も重要なポイントです。騒音や治安、交通の便などを確認しましょう。
築17年マンション(物件2)の懸念点:店舗からの騒音とペットの影響
築17年のマンションは、比較的新しい部類に入りますが、階下が店舗であること、ペット可であることが懸念材料となります。
店舗からの騒音
階下が雑貨屋であることは、営業時間中の騒音が心配です。具体的には、搬入・搬出時の音、レジの音、客の会話などが考えられます。住宅街とはいえ、営業中は多少なりとも音が聞こえる可能性があります。
内見時に、営業中の店舗の様子を観察し、実際にどれくらいの騒音が聞こえるかを確認しましょう。可能であれば、近隣住民に騒音について聞いてみるのも有効です。
ペット可物件の騒音問題
ペット可物件は、ペットの鳴き声や足音が気になる可能性があります。特に、日中ご自宅にいるとのことですので、ペットの騒音に悩まされる可能性は高くなります。
ペット可物件を選ぶ際には、管理規約でペット飼育に関するルールが明確に定められているかを確認しましょう。また、近隣住民への配慮がどの程度されているかも重要なポイントです。
物件選びの最終的な判断
どちらの物件にもメリット・デメリットがあります。最終的な判断は、ご自身の優先順位によって異なります。
- 景色と静けさ重視:築40年の物件は景色が良いというメリットがありますが、アスベストや老朽化のリスクを考慮する必要があります。騒音面では、高層階であるため、比較的静かな環境が期待できます。
- 設備と静けさ重視:築17年の物件は、オートロックやベランダなどの設備が充実しており、比較的新しい建物です。しかし、店舗からの騒音やペットの騒音のリスクがあります。日中在宅時間が長いことを考えると、騒音問題は深刻な問題となる可能性があります。
どちらの物件を選ぶにしても、内見時にしっかりと確認し、管理会社に疑問点を解消することが重要です。複数の物件を比較検討し、ご自身のライフスタイルや家族構成に最適な物件を選びましょう。
専門家のアドバイス:建築士の視点
建築士の視点から見ると、築年数の古い物件は、建物の構造や設備の老朽化が懸念されます。特に、アスベストの存在や配管の劣化は、健康面や修繕費用に影響を与える可能性があります。一方、築年数の新しい物件は、設備が新しく、メンテナンスも比較的容易です。しかし、ペット可物件の場合、騒音問題が発生する可能性があります。
どちらの物件を選ぶかは、ご自身の優先順位とリスク許容度によって判断する必要があります。専門家の意見を参考に、慎重に検討することをお勧めします。