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築4年住宅の床鳴りの原因と対策
築4年という比較的新しい住宅で床鳴りが発生しているとのこと、ご心配ですね。原因を特定し、適切な対策を行うことで、快適な住空間を取り戻せる可能性が高いです。まずは、ご質問いただいた内容を整理し、考えられる原因と具体的な対策について解説していきます。
床鳴りの原因:構造と施工の問題
ご説明いただいた床構造「大引き(根太なし)45cmピッチ+コンパネ1.2cm+遮音ボード1.2cm+造作コンパネ1.2cm+5.5mmべニア+ タイルカーペット(5mm)」から推測すると、いくつかの可能性が考えられます。
- 大引きの沈み込み:45cmピッチの大引きは、やや間隔が広く、荷重がかかった際に沈み込みやすい可能性があります。特に、根太がないため、面で荷重を分散できない点が問題です。この沈み込みが、床材と大引きの間に隙間を作り、歩行時の振動で「ミシミシ」という音を発生させていると考えられます。
- 床材の固定不良:タイルカーペットの下にあるベニヤ板やコンパネの固定が不十分な可能性があります。コの字型のホチキス留めでは、十分な固定力がない場合があり、床材の動きが床鳴りの原因になっていると考えられます。
- 壁との接合部:「壁を床を張った後に施工」とのことで、壁と床の接合部で隙間が生じている可能性があります。床の動きが壁に伝わり、音が発生している可能性も考えられます。巾木がぴったりと施工されているとのことですが、床と壁の間に僅かな隙間がある場合もあります。
- 乾燥による収縮:木材は乾燥によって収縮します。築4年であれば、木材の乾燥による収縮が影響している可能性も否定できません。特に、大引きや床材の収縮によって隙間が生じ、床鳴りが発生している可能性があります。
専門家への相談と調査
まずは、建築業者や住宅診断士などの専門家への相談をおすすめします。彼らは、床下の状況を直接確認し、原因を特定するための適切な調査方法を提案してくれます。
専門家は、以下の調査を行う可能性があります。
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- 床下調査:床下に入り、大引きの状態や固定状況、床材の固定状況などを直接確認します。
- 音源特定:床鳴りの音が発生している場所を特定するために、床を叩いたり、歩いたりしながら音の発生源を特定します。
- 木材の含水率測定:木材の乾燥状況を確認するために、含水率を測定します。
DIYによる対策(専門家のアドバイス後に行う)
専門家の調査・診断後、原因が特定され、DIYで対応可能と判断された場合に限り、以下の対策を検討できます。必ず専門家の指示に従って作業を行いましょう。
- 追加固定:床鳴りの原因が床材の固定不良であれば、適切な接着剤やビスを使用して、床材をしっかりと固定します。この際、使用する接着剤やビスの種類は、専門家のアドバイスに従ってください。
- 大引きの補強:大引きの沈み込みが原因であれば、大引きを補強する必要があります。専門家の指示に従い、適切な方法で補強材を取り付けます。これは、専門知識と技術が必要な作業であるため、DIYが難しい場合は専門業者に依頼しましょう。
- 隙間埋め:床と壁の間に隙間がある場合は、適切な充填材で隙間を埋めます。ただし、木材の動きを妨げないように注意が必要です。専門家のアドバイスを参考に適切な充填材を選びましょう。
床鳴り対策における注意点
- 自己判断での修理は危険:原因を特定せずに自己判断で修理を行うと、状況を悪化させる可能性があります。必ず専門家のアドバイスを受けてから作業を行いましょう。
- 保証期間の確認:住宅の保証期間を確認し、保証期間内であれば、建築業者に修理を依頼しましょう。
- 材料選びの重要性:修理に使用する材料は、品質の良いものを使用しましょう。安価な材料を使用すると、修理の効果が短期間で失われる可能性があります。
まとめ:安心安全な住まいを守るために
床鳴りは、放置すると構造的な問題に発展する可能性もあります。早期に原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。専門家のアドバイスを参考に、安全で快適な住まいを実現しましょう。