築35年賃貸アパートの黒カビ対策:壁と天井のカビ除去と予防

部屋の壁の天井の黒カビがどんどん濃くなり白い胞子のようなのがついている所があります。 換気はしっかりしているのですがどうにもなりません。 自分で出来る対処方法を教えて下さい。よろしくお願いします。 築35年の賃貸アパートに住んでいます。 換気をしていても2部屋だけ湿気が凄く、 3年ほど前から窓に面した部分だけ帯状に黒カビが発生し始めました。 天井は、コンクリートに何か吹き付けてあるような感じで小さな凹凸のある感じです。 以前カビキラーを使ってみたのですが、薄くなったくらいで取りきれず、 すぐにまたカビが黒くなってしまいました。 今年はその上に白い胞子のようなのが出始めました。 シミが残っても構わないので、カビを取る方法を教えて下さい。 アパートの管理者には、自分で対処してもらう分には自由にして構わないと言われています。 その吹き付けてあるようなのを剥がしてしまった方がいいのでしょうか? 古いのではがれ落ちている部分もあり、手で簡単に取れる所と取れない所とあります。 下はコンクリートなのでそこにもカビがあるのかもしれません。 よろしくお願いします。

築35年賃貸アパートの黒カビ問題:原因と対策

築35年の賃貸アパートで、壁と天井に黒カビが発生し、白い胞子まで確認できる状態とのこと、ご心配ですね。換気扇を回していても湿気がこもりやすく、窓際に帯状にカビが発生していることから、結露が主な原因と考えられます。さらに、35年経過している建物では、建材の劣化や隙間からの湿気侵入も無視できません。カビキラーなどの市販薬剤では一時的な効果しかなく、根本的な解決には至らないケースが多いです。

1. カビの種類と危険性

白い胞子は、カビの繁殖を示すサインです。黒カビは、スタキボトリス属など、健康被害をもたらす可能性のあるカビも含まれます。アレルギー症状、呼吸器系の疾患、シックハウス症候群などの原因となるため、放置は危険です。

2. カビ除去の手順

まずは、安全に作業できるよう準備を行いましょう。

2-1. 準備

* 防護服:マスク(できれば防塵マスク)、ゴム手袋、ゴーグル、長袖・長ズボンを着用しましょう。
* 換気:作業中は窓を開け、換気を十分に行いましょう。
* 保護シート:床や家具に養生シートを敷いて、カビの飛散を防ぎましょう。
* 道具:ヘラ、歯ブラシ、バケツ、マイクロファイバークロス、カビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウムを含むもの)、漂白剤、水、スプレーボトル

2-2. カビの除去

1. 剥がれる部分の除去:手で簡単に剥がれる部分は、ヘラなどで丁寧に剥がしましょう。この際、下地のコンクリートにカビが生えている可能性があるので、注意深く確認します。
2. カビ取り剤の噴霧:カビにカビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウムを含むもの)をスプレーボトルで吹きかけます。使用前に必ず製品の説明書をよく読んで、換気を十分に行いましょう。
3. ブラシでこすり洗い:歯ブラシなどで、カビを丁寧にこすり落とします。頑固なカビは、数回繰り返す必要があるかもしれません。
4. 拭き取り:マイクロファイバークロスで、カビ取り剤を完全に拭き取ります。
5. 漂白:カビの跡が残る場合は、薄めた漂白剤で拭き取り、乾燥させます。漂白剤を使用する際は、ゴム手袋と換気を必ず行いましょう。
6. 乾燥:十分に乾燥させます。扇風機や除湿機を使うと効果的です。

2-3. 下地の処理

吹き付け材が剥がれた部分の下地(コンクリート)にカビが生えている場合は、同じ手順で除去します。コンクリートのひび割れなどから湿気が侵入している可能性があるので、ひび割れをコーキング剤などで補修することをお勧めします。

3. 再発防止策

カビの再発を防ぐためには、以下の対策が重要です。

3-1. 結露対策

* 窓の結露対策:窓に断熱シートを貼る、窓を開けて換気する、除湿機を使用するなど、結露を防ぐ対策を徹底しましょう。
* 換気:こまめな換気は必須です。特に、浴室やキッチンなどの水回り、そして窓際は重点的に換気しましょう。24時間換気システムがあれば、適切に稼働させてください。
* 除湿:除湿機を使用し、室内の湿度を50%以下に保ちましょう。

3-2. 建物のメンテナンス

* 壁の補修:剥がれた吹き付け材は、専門業者に相談して補修してもらうことをお勧めします。
* 定期的な清掃:定期的に壁や天井を清掃し、カビの発生を防ぎましょう。

4. 専門家への相談

自分で対処できない場合、またはカビの範囲が広い場合は、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、適切な薬剤と技術を用いて、効果的にカビを除去し、再発防止策を提案してくれます。

まとめ

築35年の賃貸アパートにおける黒カビ問題は、結露や建材の劣化が原因となるケースが多く、自己対処が難しい場合もあります。安全に作業を行い、再発防止策を講じることで、健康被害を防ぎ、快適な住環境を保ちましょう。 カビの除去作業は、時間と手間がかかりますが、健康を守るためにも、適切な対策を講じることを強くお勧めします。

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