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築35年賃貸アパートの黒カビ問題:原因と対策
築35年の賃貸アパートで、壁と天井に黒カビが発生し、白い胞子まで確認できる状態とのこと、ご心配ですね。換気扇を回していても湿気がこもりやすく、窓際に帯状にカビが発生していることから、結露が主な原因と考えられます。さらに、35年経過している建物では、建材の劣化や隙間からの湿気侵入も無視できません。カビキラーなどの市販薬剤では一時的な効果しかなく、根本的な解決には至らないケースが多いです。
1. カビの種類と危険性
白い胞子は、カビの繁殖を示すサインです。黒カビは、スタキボトリス属など、健康被害をもたらす可能性のあるカビも含まれます。アレルギー症状、呼吸器系の疾患、シックハウス症候群などの原因となるため、放置は危険です。
2. カビ除去の手順
まずは、安全に作業できるよう準備を行いましょう。
2-1. 準備
* 防護服:マスク(できれば防塵マスク)、ゴム手袋、ゴーグル、長袖・長ズボンを着用しましょう。
* 換気:作業中は窓を開け、換気を十分に行いましょう。
* 保護シート:床や家具に養生シートを敷いて、カビの飛散を防ぎましょう。
* 道具:ヘラ、歯ブラシ、バケツ、マイクロファイバークロス、カビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウムを含むもの)、漂白剤、水、スプレーボトル
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2-2. カビの除去
1. 剥がれる部分の除去:手で簡単に剥がれる部分は、ヘラなどで丁寧に剥がしましょう。この際、下地のコンクリートにカビが生えている可能性があるので、注意深く確認します。
2. カビ取り剤の噴霧:カビにカビ取り剤(次亜塩素酸ナトリウムを含むもの)をスプレーボトルで吹きかけます。使用前に必ず製品の説明書をよく読んで、換気を十分に行いましょう。
3. ブラシでこすり洗い:歯ブラシなどで、カビを丁寧にこすり落とします。頑固なカビは、数回繰り返す必要があるかもしれません。
4. 拭き取り:マイクロファイバークロスで、カビ取り剤を完全に拭き取ります。
5. 漂白:カビの跡が残る場合は、薄めた漂白剤で拭き取り、乾燥させます。漂白剤を使用する際は、ゴム手袋と換気を必ず行いましょう。
6. 乾燥:十分に乾燥させます。扇風機や除湿機を使うと効果的です。
2-3. 下地の処理
吹き付け材が剥がれた部分の下地(コンクリート)にカビが生えている場合は、同じ手順で除去します。コンクリートのひび割れなどから湿気が侵入している可能性があるので、ひび割れをコーキング剤などで補修することをお勧めします。
3. 再発防止策
カビの再発を防ぐためには、以下の対策が重要です。
3-1. 結露対策
* 窓の結露対策:窓に断熱シートを貼る、窓を開けて換気する、除湿機を使用するなど、結露を防ぐ対策を徹底しましょう。
* 換気:こまめな換気は必須です。特に、浴室やキッチンなどの水回り、そして窓際は重点的に換気しましょう。24時間換気システムがあれば、適切に稼働させてください。
* 除湿:除湿機を使用し、室内の湿度を50%以下に保ちましょう。
3-2. 建物のメンテナンス
* 壁の補修:剥がれた吹き付け材は、専門業者に相談して補修してもらうことをお勧めします。
* 定期的な清掃:定期的に壁や天井を清掃し、カビの発生を防ぎましょう。
4. 専門家への相談
自分で対処できない場合、またはカビの範囲が広い場合は、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、適切な薬剤と技術を用いて、効果的にカビを除去し、再発防止策を提案してくれます。
まとめ
築35年の賃貸アパートにおける黒カビ問題は、結露や建材の劣化が原因となるケースが多く、自己対処が難しい場合もあります。安全に作業を行い、再発防止策を講じることで、健康被害を防ぎ、快適な住環境を保ちましょう。 カビの除去作業は、時間と手間がかかりますが、健康を守るためにも、適切な対策を講じることを強くお勧めします。