築31年和室の砂壁を漆喰壁にリメイク!下地処理と注意点

部屋の壁のリメイクについて教えてください。築31年の和室の砂壁に漆喰を塗りたいと思っています。砂壁の表面の砂を剥がしてみると、下はこんな感じでした。これって、石膏ボードですかね?石膏ボードなどはビスをうったり、パテ処理したりしないといけないんですよね?この壁に繋ぎ目とかは見受けられません。漆喰を塗る前に、どのような下地処理を施せばいいでしょうか?アク止めなど、必ず必要な処置ややってはいけないこと等ありましたら教えてください。当方、だだの物好きで砂壁を剥がした素人です。よろしくお願いします。

築31年和室の砂壁リメイク:漆喰塗装の下地処理

築31年の和室の砂壁を漆喰でリメイクしたいとのこと、素晴らしいですね! DIYで漆喰壁に挑戦することは、お部屋に温かみと独特の風合いを与え、大きな達成感を得られる素晴らしい経験となります。しかし、下地処理を適切に行わないと、漆喰が剥がれたり、カビが発生したりする可能性があります。今回は、砂壁の下地が石膏ボードの可能性も含め、安全で美しい漆喰壁を作るための下地処理について詳しく解説します。

1. 下地材の確認と現状把握

まず、砂壁の下地が石膏ボードかどうかを確認しましょう。写真から判断するのは難しいですが、繋ぎ目がないとのことですので、一枚板の石膏ボードの可能性が高いです。 もし、複数の石膏ボードを繋ぎ合わせて施工されている場合は、継ぎ目部分の処理が重要になります。

  • 石膏ボードの場合:ビスの頭や継ぎ目、パテ処理の跡などを丁寧に確認します。これらは漆喰が均一に塗布されるのを妨げるため、パテで埋め、研磨する必要があります。
  • その他の素材の場合:石膏ボード以外(ベニヤ板など)の可能性も考慮し、素材を特定することが重要です。素材によって下地処理の方法が大きく変わりますので、専門家への相談も検討しましょう。

2. 下地処理の手順

下地が石膏ボードと仮定して、具体的な下地処理の手順を説明します。

(1) 表面の清掃

まずは、壁面を丁寧に清掃します。ホコリや汚れ、古い塗料などを完全に除去するために、掃除機やブラシ、濡れた雑巾などを使い、綺麗にしてください。

(2) 既存の塗料や砂壁の除去

砂壁を剥がしたとのことですが、もし残っている部分があれば、完全に除去しましょう。ヘラやスクレーパーなどを使い、丁寧に剥がします。

(3) 亀裂や穴の補修

石膏ボードに亀裂や穴があれば、パテで丁寧に補修します。パテが完全に乾燥したら、サンドペーパーで研磨し、平滑な面を作ります。

(4) アク止め処理

これは非常に重要です。石膏ボードからアク(アルカリ成分)が出てくる可能性があります。アク止め処理をしないと、漆喰が変色したり、剥がれたりする原因となります。市販のアク止め剤をローラーや刷毛で塗布します。パッケージの指示に従い、乾燥時間を十分に確保しましょう。

(5) プライマーの塗布

アク止め処理後、プライマーを塗布します。プライマーは漆喰と下地材の密着性を高める役割を果たします。ローラーや刷毛で均一に塗布し、乾燥させます。

(6) 漆喰の塗布

下地処理が完了したら、いよいよ漆喰の塗布です。漆喰の種類や塗り方によって仕上がりが変わるので、事前に練習したり、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

3. やってはいけないこと

  • 下地処理を省略する:これは絶対に避けなければなりません。下地処理が不十分だと、漆喰が剥がれたり、カビが発生したりする可能性が高まります。
  • 乾燥不足で次の工程に移る:アク止めやプライマー、漆喰の乾燥が不十分なまま次の工程に進まないようにしましょう。乾燥不足は、仕上がりの悪さや、ひび割れの原因となります。
  • 劣化した下地材を放置する:石膏ボードに大きな損傷や劣化が見られる場合は、そのまま漆喰を塗るのではなく、専門業者に相談し、適切な補修を行う必要があります。

4. 専門家への相談

DIYに自信がない、不安な場合は、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者は適切なアドバイスや施工をしてくれます。費用はかかりますが、仕上がりの美しさや耐久性を考えると、費用対効果が高いと言えるでしょう。

5. 漆喰の種類と選び方

漆喰にも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

  • 消石灰系漆喰:自然素材で、通気性・調湿性に優れています。DIYでも比較的扱いやすいです。
  • 消石灰+セメント系漆喰:消石灰系よりも強度があり、ひび割れしにくいのが特徴です。
  • 漆喰風塗料:漆喰のような風合いを出す塗料で、DIYしやすい反面、本物の漆喰と比べると耐久性や通気性が劣る場合があります。

自分のDIYスキルや予算、求める仕上がりなどを考慮して、最適な漆喰を選びましょう。

まとめ:美しい漆喰壁への道

築31年の和室の砂壁を漆喰壁にリメイクするDIYは、大変な作業ですが、やりがいのあるプロジェクトです。下地処理を丁寧に、そして適切な手順で行うことで、美しい、そして長持ちする漆喰壁を完成させることができます。自信がない場合は、専門家のアドバイスを受けることを検討しましょう。

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