築30年鉄骨造ビルの2階部分リフォーム:飲食店への改装費用概算と見積もり比較

リフォームの概算金額が知りたいです。私の知り合いが築30年の2階建て(鉄骨造)ビルの2階部分(18坪)をリフォームするか検討していて4社から見積もりをお願いしたところ金額の幅がかなりありました。安いところは700万円くらいで高いところは1200万円くらいでした。因みに実際に現場を見たのは最初の1社のみで残りの3社は平面図と大まかな項目のみで出してもらったみたいです。内容は4DKの住居(キッチン・トイレ有り。浴室無し)から飲食店に変更。床、壁、天井、設備品全てを解体。天井はスケルトン塗装。10畳の住居スペースを1部屋。残りを店舗スペース。新規に3点ユニットバスを新設。トイレは同じ位置に新設。キッチンは5mほど移動で厨房用のガス台と作業台を新設。床はフローリングで厨房スペース(約5㎡)のみ防水塗装。幅5m位のカウンター新設。6人掛けテーブルとイス、カウンター用イス8脚。照明はペンダント2個、スポット8個、ダウンライト5個。4.0kwと2.5kwのルームエアコン。扉は店舗入口ガラス戸(幅が約1m)、トイレ、住居スペース入口。20号給湯器新設。業務用冷蔵庫や流し台、換気扇は含まれていません。1階も改装で3坪ほどのスペース。(残りの15坪は他の方が店舗として利用している)コ型の階段(約18段)を新設。現在もコ型の階段がついてます。上記の内容だけで概算金額を知りたいとは非常識だと思いますがなんとなくでもわかる方がいらっしゃったらお願い致します。

リフォーム費用が大きく異なる理由

700万円と1200万円、500万円もの差額が生じた理由として考えられるのは、以下の点です。

  • 現場調査の有無:見積もり依頼を受けた4社のうち、実際に現場調査を行ったのは1社のみとのことです。現場調査を行うことで、建物の状態、既存設備の状況、解体作業の難易度などが正確に把握でき、より精度の高い見積もりが作成できます。現場調査を行っていない3社は、平面図と大まかな情報のみからの見積もりであるため、正確性に欠け、費用に大きな開きが生じる可能性があります。
  • 施工内容の解釈の違い:「スケルトン塗装」や「厨房スペースの防水塗装」など、具体的な施工内容が曖昧な部分があると、各社で解釈が異なり、費用に差が生じます。例えば、塗装の種類や防水材の種類によって費用は大きく変わります。また、解体作業の範囲についても、明確にされていないと、見積もりの金額に差が出ます。
  • 材料費の違い:使用する建材のグレードによって費用は大きく変動します。高級な材料を使用するほど費用は高くなります。また、照明器具や家具なども、価格帯が幅広く、見積もり金額に影響を与えます。
  • 人件費の違い:各社の職人さんの賃金や、作業効率によって人件費は異なります。また、下請け業者への委託状況によっても費用は変動します。
  • 利益率の違い:各社の利益率によって、見積もり金額に差が出ます。特に、競争が激しい地域では、利益率を低く設定する業者も存在します。

飲食店リフォームの概算費用

ご質問のケースでは、築30年の鉄骨造ビル2階部分(18坪)の4DK住宅を飲食店に改装する工事です。詳細な仕様が不明な点が多いですが、大まかな費用を項目別に推定してみます。

解体・撤去費用

* 4DK住宅の解体、撤去:50万円~80万円(規模、廃棄物処理費用により変動)

内装工事費用

* 床工事(フローリング、厨房防水塗装):50万円~80万円(面積、材料により変動)
* 壁工事(下地処理、塗装):40万円~70万円(面積、仕上げにより変動)
* 天井工事(スケルトン塗装):30万円~60万円(面積、仕上げにより変動)
* 新設ユニットバス:50万円~80万円(グレードにより変動)
* トイレ新設:20万円~40万円(グレードにより変動)
* キッチン移設・厨房設備設置:50万円~100万円(設備機器のグレード、配管工事により変動)
* カウンター製作・設置:30万円~60万円(素材、サイズにより変動)
* 間仕切り工事:5万円~10万円(規模により変動)
* 階段新設:50万円~100万円(規模、材質により変動)
* 扉設置:5万円~15万円(種類、数により変動)
* 照明器具設置:10万円~20万円(種類、数により変動)
* エアコン設置:10万円~20万円(機種により変動)
* 給湯器設置:10万円~20万円(機種により変動)

その他費用

* 設計費用:5万円~10万円(規模により変動)
* 申請費用:5万円~10万円(内容により変動)
* 工事監理費用:5万円~10万円(規模により変動)
* 諸経費:全体費用の5%~10%

概算費用と注意点

上記を合計すると、最低でも約300万円~最大で約800万円程度と推定できます。しかし、これはあくまで大まかな概算であり、実際の費用は、使用する材料、設備、施工方法、業者によって大きく異なります。

特に、業務用冷蔵庫、流し台、換気扇などの厨房設備は含まれていません。これらの費用は、数百万単位で追加される可能性があります。

また、築30年の建物であるため、予想外の修繕が必要になる可能性も考慮する必要があります。下地補強や配管交換など、追加費用が発生する可能性も念頭に置いておくべきです。

見積もり比較のポイント

複数業者から見積もりを取ることは非常に重要です。しかし、単に金額だけで比較するのではなく、以下の点を比較検討することが大切です。

* 現場調査の有無
* 施工内容の明細
* 使用する材料の品質
* 保証内容
* 業者の実績
* コミュニケーションの円滑さ

専門家への相談

リフォーム費用は高額なため、専門家の意見を聞くことが重要です。建築士やリフォーム会社に相談し、最適なプランと費用を検討しましょう。

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