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築30年賃貸アパートからの下水臭、その原因と対策
築30年の賃貸アパートで下水臭に悩まされているとのこと、大変お困りだと思います。管理会社からの対応も不十分で、なおさらストレスが溜まりますよね。 しかし、ご安心ください。解決策は必ずあります。まずは、下水臭の原因を特定し、段階的に対策を講じていきましょう。
下水臭の原因を特定する
下水臭の原因は様々です。ご自宅の場合、築30年という建物の老朽化が大きく関係している可能性が高いです。具体的には以下の点が考えられます。
- 排水管の劣化:経年劣化によって排水管に亀裂や隙間が生じ、そこから下水臭が漏洩している可能性が高いです。特に、塩ビ管は経年劣化で脆くなりやすく、夏場の気温上昇で臭気が強まる傾向があります。
- 排水トラップの故障:排水トラップは、排水管内の悪臭が室内に逆流するのを防ぐ役割を果たします。トラップの水が蒸発したり、汚れが詰まったりすると、臭いが上がってきます。洗面台と台所の両方で臭いがするということは、複数のトラップに問題がある可能性も考えられます。
- 排水管の接続不良:排水管の接続部分に隙間があると、そこから臭いが漏れてきます。特に、床とパイプの隙間は、ガムテープでは一時的な対策にしかなりません。
- 通気管の詰まり:建物の通気管が詰まっていると、排水管内の圧力が上昇し、臭いが逆流することがあります。これは、複数の部屋で臭いが発生する場合に考えられます。
具体的な対策
まずは、管理会社に再度連絡を取り、状況を詳しく説明しましょう。 「複数の来客が臭いを確認している」「健康被害も懸念される」といった点を強調し、早急な対応を求めることが重要です。 それでも対応が不十分な場合は、家主への連絡や、必要であれば専門機関への相談も検討しましょう。
以下に、具体的な対策を段階的に紹介します。
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1. 管理会社への再交渉と専門業者への依頼
管理会社に、状況を改めて説明し、専門業者による排水管の点検を依頼しましょう。 ガムテープでの応急処置では根本的な解決にはなりません。専門業者は、排水管の内部をカメラで検査し、亀裂や接続不良などを特定してくれます。 費用は管理会社が負担するのが一般的ですが、契約内容を確認しましょう。
2. 排水トラップの清掃・交換
排水トラップは定期的に清掃する必要があります。 洗面台と台所のトラップを分解し、汚れやヘドロを取り除きましょう。 それでも臭いが消えない場合は、トラップの交換を検討しましょう。ホームセンターなどで比較的安価に購入できます。
3. 排水管の洗浄
専門業者に依頼して、排水管の高圧洗浄を行いましょう。 高圧洗浄によって、排水管内部の汚れや詰まりを取り除き、臭いの原因を解消できます。
4. パイプの隙間埋め
ガムテープは一時的な対策にしかなりません。 専門業者に、適切なシーリング材を使って、床とパイプの隙間を完全に埋めてもらう必要があります。 シリコンシーラントなどが効果的です。
5. 通気管の点検
通気管が詰まっている可能性も考慮し、管理会社に通気管の点検を依頼しましょう。 通気管の詰まりは、複数の部屋で臭いが発生する場合に考えられます。
6. 室内空気の改善
臭いが発生している間は、室内空気の改善に努めましょう。
- 換気:こまめな換気を行い、臭気を外に排出しましょう。特に、夏場は窓を開けて風通しをよくすることが重要です。
- 消臭剤:市販の消臭剤や脱臭剤を使用しましょう。 効果的なのは、活性炭入りの消臭剤です。 ただし、根本的な解決にはなりません。
- 空気清浄機:空気清浄機を使用することで、室内の空気を浄化し、臭いを軽減できます。
7. インテリアによる臭い対策
臭いをマスキングするために、インテリアを活用することもできます。例えば、アロマディフューザーで良い香りを漂わせる、消臭効果のある観葉植物を置くなどです。 ただし、これはあくまでも臭いを軽減するための補助的な手段です。
専門家の視点
建築士や設備工事業者などの専門家は、建物の老朽化による排水管の問題を的確に判断し、適切な解決策を提案してくれます。 管理会社との交渉が難航する場合は、専門家の意見を参考に交渉を進めることも有効です。
まとめ
下水臭問題は、放置すると健康被害にもつながる可能性があります。 管理会社との交渉を粘り強く行い、専門業者に適切な調査と修理を依頼することが重要です。 上記の方法を試しても改善しない場合は、専門家への相談を検討しましょう。 快適な住環境を取り戻せるよう、諦めずに解決策を探してください。