築30年住宅の結露問題とカビ対策:家賃交渉の可能性

北海道在中の主婦です。去年の10月から築30年の1軒家の貸家に住んでます。古いので冬は寒いのはわかってましたが、一番奥の部屋が、住みだしてからすぐカビだらけになって、ワラジムシ、ゲジゲジ、謎のクモなど虫も多数でます。壁を触ると、手が濡れるくらい湿ってて、押入れは使えないくらいカビだらけです。主人もカビが原因なのか、持病の喘息がひどくなってます。私も喘息になってしまいました。管理会社に電話したら、家に大工さんと一緒に来てくれて、原因は内部結露だそうです。今日、大家さんが家に見に来てくれますが、治してくれるか不安です。治さないなら、家賃の値下げ交渉はできますか?

深刻な内部結露と健康被害

築30年の住宅で発生している深刻な内部結露によるカビ問題、そしてそれによって引き起こされたご家族の健康被害は、決して軽視できません。 北海道の寒冷な気候と古い建物の断熱性の低さが、内部結露を招きやすい要因となっていると考えられます。 ワラジムシやゲジゲジ、クモなどの発生は、湿気が原因で発生しやすい害虫であり、カビの繁殖と密接に関係しています。喘息の悪化も、カビの胞子によるアレルギー反応が強く疑われます。

大家さんとの交渉:具体的な対応策

大家さんが今日お宅にいらっしゃる予定とのことですが、不安な気持ちも理解できます。 スムーズな交渉を進めるために、以下の点を事前に準備しておきましょう。

1. 問題点の明確化と証拠の提示

* 写真や動画の撮影:カビの発生状況、湿った壁、害虫の状況などを写真や動画で記録しておきましょう。これは、問題の深刻さを客観的に示す重要な証拠となります。
* 記録の保管:管理会社との連絡履歴、大工さんの診断結果なども大切に保管しておきましょう。これらは、交渉の際に有効な証拠となります。
* 健康被害の記録:ご主人とあなたの喘息の悪化について、医師の診断書があれば提示しましょう。 健康被害と結露・カビとの因果関係を示すことで、交渉を有利に進めることができます。

2. 解決策の提示と費用負担の確認

大家さんとの話し合いの際には、具体的な解決策を提示することが重要です。 単に「直して欲しい」と言うだけでなく、以下の点を提案してみましょう。

* 断熱材の追加:壁や天井への断熱材の追加は、内部結露を抑制する効果が期待できます。 費用は高額になる可能性がありますが、健康被害を考えると、長期的な視点で検討する価値があります。
* 換気設備の改善:窓の断熱性の向上や換気扇の設置・交換なども有効です。 特に、湿気がこもりやすい奥の部屋には、換気扇の設置が効果的です。 浴室乾燥機があれば、それを活用することも検討しましょう。
* カビの除去と清掃:専門業者によるカビの除去と清掃も必要です。 ご自身で行うと健康被害の危険性もありますので、専門業者に依頼することをお勧めします。

費用負担については、賃貸借契約書を確認し、修繕義務の範囲を明確にしましょう。 通常、建物の老朽化による修繕費用は大家さんの負担となりますが、借主の故意または過失による損傷の場合は、借主が負担する場合もあります。 内部結露は、建物の老朽化が原因であることが多いので、大家さんの負担となる可能性が高いでしょう。

3. 家賃値下げ交渉

大家さんが修繕費用を負担しない、または十分な修繕を行わない場合、家賃値下げ交渉も検討できます。 この場合、以下の点を主張しましょう。

* 居住環境の悪化:カビや害虫の発生により、居住環境が著しく悪化していること。
* 健康被害:カビによる健康被害が発生していること。
* 契約内容との不一致:賃貸契約時に期待された居住環境と、現状の居住環境に大きな差があること。

家賃値下げ交渉は、穏やかなトーンで、具体的な金額を提示しながら行いましょう。「現状の家賃では、この居住環境は維持できない」という点を明確に伝えましょう。 交渉が難航する場合は、弁護士や不動産会社に相談することも検討しましょう。

内部結露対策:予防と改善

内部結露は、適切な対策を行うことで予防・改善できます。 以下に、具体的な対策をまとめました。

予防策

* こまめな換気:特に朝晩や、湿度が高い日は、窓を開けて換気をしましょう。 換気扇を効果的に活用しましょう。
* 除湿機の活用:梅雨時期や、冬場の結露が気になる時期には、除湿機を使用しましょう。
* 室温管理:室温を適切に保つことで、結露の発生を抑制できます。 特に、温度差の大きい場所には注意が必要です。
* 家具の配置:壁際に家具を配置しすぎると、壁の通気が悪くなり、結露しやすくなります。 家具の配置にも気をつけましょう。
* 乾燥剤の使用:押入れやクローゼットなどに乾燥剤を置いて、湿気を吸収しましょう。

改善策

* 断熱材の追加:壁や天井に断熱材を追加することで、室温を安定させ、結露を抑制できます。
* 窓の断熱性の向上:窓を断熱性の高いものに取り替えることで、結露を抑制できます。
* 換気設備の改善:換気扇の設置や交換、窓の換気方法の改善などにより、換気を効率化できます。

専門家の意見

建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談することで、より適切な解決策を見つけることができます。 専門家によるアドバイスは、大家さんとの交渉においても有効です。

まとめ

築30年の住宅における内部結露問題は、深刻な健康被害につながる可能性があります。 大家さんとの交渉では、証拠をしっかりと準備し、具体的な解決策を提示することで、より良い結果が期待できます。 また、内部結露の予防・改善策を積極的に行うことで、快適な住環境を維持しましょう。

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