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築30年以上マンションにおける黒カビの発生:原因究明から対策まで
築30年以上のマンションで、外壁に面した部屋に黒カビが発生しているとのこと、大変ご心配ですね。 特に、下階が倉庫で湿気がこもりやすく、カビの繁殖に繋がっている可能性が高いです。 窓の結露が少ないにも関わらずカビが発生していることから、単なる結露によるカビではなく、建物の構造的な問題や、換気不足、もしかしたら下階からの湿気上昇などが原因として考えられます。 肺炎まで悪化されたとのこと、深刻な状況であると認識しております。 まずは落ち着いて、原因究明と対策、そして不動産会社への対応について、段階的に見ていきましょう。
1. 黒カビ発生の原因を特定する
黒カビの発生原因を特定するために、以下の点をチェックしてみましょう。
- 建物の構造:築30年以上経過しているマンションでは、外壁の断熱材の劣化や、建物の気密性の低下により、結露以外の原因で湿気が壁内に侵入している可能性があります。専門業者による建物診断が必要となるケースもあります。
- 換気状況:部屋の換気は十分ですか? 窓を開ける頻度、換気扇の使用状況などを確認しましょう。 特に、浴室やキッチンからの湿気は、壁にカビを発生させる大きな要因となります。24時間換気システムの有無と稼働状況も確認が必要です。
- 下階からの湿気:下階が倉庫で使用されているとのことですが、湿気対策はされていますか? 倉庫内に湿気が溜まりやすく、それが壁を伝わって2階にまで上昇している可能性があります。 下階の状態を不動産会社に確認してもらう必要があります。
- 壁の材質と状態:壁の材質や状態も影響します。 通気性の悪い壁材や、既に劣化が始まっている壁材は、カビの発生を助長します。 特に、外壁と内壁の間に断熱材が入っていない場合、結露しやすくカビが発生しやすくなります。
- 生活習慣:洗濯物の室内干し、植物の多量の水やりなども、室内の湿度を高め、カビの発生を促進する可能性があります。 日々の生活習慣を見直すことも重要です。
2. 黒カビ対策:具体的なステップ
不動産会社に相談する前に、以下の対策を試みることで、状況を改善できる可能性があります。
- 換気:こまめな換気を心がけましょう。窓を開けるだけでなく、換気扇を積極的に使用し、室内の空気を入れ替えましょう。特に、浴室やキッチン使用後は必ず換気扇を回しましょう。
- 除湿:除湿機を使用し、室内の湿度を下げる努力をしましょう。特に梅雨時期や、冬場の結露しやすい時期は、除湿機の活用が効果的です。除湿剤も併用すると効果的です。
- カビの除去:市販のカビ取り剤を使用して、目に見えるカビを除去しましょう。 ただし、人体への影響を考慮し、マスクや手袋を着用し、換気を十分に行ってから作業を行いましょう。広範囲のカビは専門業者に依頼することをお勧めします。
- 湿度対策:室内に観葉植物を置く場合、水やりは控えめにしましょう。また、洗濯物は屋外で干すか、浴室乾燥機を使用するなど、室内で干さないようにしましょう。
- 暖房:ガスストーブの使用でカビが少ないとのことですので、暖房を効果的に使用し、室温と湿度を適切に管理することも重要です。
3. 不動産会社への対応
不動産会社には、以下の点を明確に伝えましょう。
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- カビの写真や動画:カビの状況を写真や動画で記録しておきましょう。 証拠として非常に有効です。
- 発生時期と状況:いつ頃からカビが発生し始めたのか、どのような状況で発生しているのかを具体的に説明しましょう。
- 行った対策:これまでに行った対策とその効果についても伝えましょう。
- 健康被害:肺炎まで悪化したことを伝え、健康被害の深刻さを訴えましょう。
- 専門家への相談:必要であれば、専門業者に依頼して建物の状況を診断してもらい、その結果を不動産会社に提示しましょう。
重要なのは、あなたの健康と安全です。 黒カビは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 状況が改善しない場合は、躊躇せず専門家(医師や建築士)に相談しましょう。 不動産会社との交渉においても、専門家の意見は大きな助けとなります。
専門家の視点:建築士からのアドバイス
築30年以上経過したマンションでは、建物の老朽化による気密性の低下や、断熱材の劣化が考えられます。 外壁からの湿気侵入を防ぐためには、外壁の改修や、断熱材の追加が必要となる可能性があります。 これは、居住者の責任ではなく、建物の所有者(管理会社やオーナー)の責任となるケースが多いです。 不動産会社に、専門業者による建物診断を依頼することを強くお勧めします。
まとめ
築30年以上経過したマンションにおける黒カビ問題は、居住者の責任だけでなく、建物の老朽化や管理状態も大きく影響します。 まずは、ご自身の生活習慣を見直し、換気や除湿などの対策を行いましょう。 しかし、状況が改善しない場合は、不動産会社に相談し、専門家による建物診断を依頼することが重要です。 あなたの健康と安全を最優先し、適切な対応を取ってください。