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築30年以上のじゅらく壁の塗り替え:下地処理から仕上げまで
築30年以上のじゅらく壁は、経年劣化により部分的に砂がポロポロと落ちるなど、状態が悪くなっている可能性があります。白く塗り替えるには、下地処理が非常に重要です。DIYで安全に、そして綺麗に仕上げるための手順を詳しく解説します。
1. 壁の状態確認と下地処理
まず、壁全体の状況を確認しましょう。剥がれやすい部分、しっかり付着している部分、ひび割れなど、状態を細かくチェックし、写真に記録しておくと作業がスムーズに進みます。
- 剥がれやすい部分の処理: 触ると砂がポロポロ落ちる、爪で削れる部分は、スクレーパーやヘラなどで丁寧に剥がしましょう。完全に除去する必要はありませんが、不安定な部分は取り除くことで、塗料の密着性を高めます。作業中はマスクとゴーグルを着用し、粉塵を吸い込まないように注意してください。
- ひび割れの補修: ひび割れがある場合は、専用の補修材で補修しましょう。ホームセンターなどで入手可能です。補修材の種類によっては乾燥時間が必要なので、パッケージの指示に従って作業してください。
- 下地調整: 剥がれた部分や補修した部分を、パテなどで平らに仕上げます。乾燥後、サンドペーパーで研磨し、表面を滑らかにします。この作業によって、仕上がりの美しさ、塗料の密着性が大きく変わってきます。
- プライマーの塗布: 下地処理が完了したら、プライマーを塗布します。プライマーは、塗料の密着性を高め、吸い込みを抑える効果があります。じゅらく壁用のプライマーを選ぶと安心です。ローラーや刷毛を使い、薄く均一に塗布しましょう。乾燥時間は製品によって異なるため、必ずパッケージの指示に従ってください。
2. 健康・環境に配慮した塗料選び
健康と環境に配慮した塗料として、質問者様はクレイペイントをご検討されているようです。クレイペイントは自然素材を使用しており、安全性が高い塗料ですが、価格が高いのがネックです。
他に、以下の様な選択肢も検討してみましょう。
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- 自然塗料: 植物油や天然樹脂を主成分とした自然塗料は、人体や環境への影響が少ないとされています。様々なメーカーから販売されており、価格帯も様々です。白系の自然塗料は、比較的多くのメーカーから販売されています。
- 水性塗料: 水性塗料は、有機溶剤を使用していないため、臭いが少なく、環境に優しい塗料です。白系の水性塗料も豊富に販売されています。ただし、じゅらく壁への密着性については、プライマーの使用が重要になります。
- 漆喰: 漆喰は、古くから使われている自然素材の壁材です。通気性や調湿性に優れ、健康にも良いとされています。白く仕上げることも可能です。ただし、DIYで施工するには、ある程度の経験と技術が必要になります。
塗料を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
- VOC含有量: VOC(揮発性有機化合物)は、人体や環境に悪影響を与える可能性があります。VOC含有量の少ない塗料を選びましょう。
- 安全性: 人体や環境への安全性に関する情報が公開されている塗料を選びましょう。シックハウス症候群の原因となる物質が含まれていないか確認することが重要です。
- 耐久性: 長く使える耐久性のある塗料を選びましょう。特に、壁は汚れや摩擦にさらされるため、耐久性が高い方がおすすめです。
3. 塗料の塗布
塗料を選んだら、いよいよ塗布作業です。
- ローラーと刷毛の使い分け: 広い面はローラー、細かい部分は刷毛を使うと効率よく綺麗に仕上がります。ローラーは、毛足の短いものを選びましょう。刷毛は、天然毛のものがおすすめです。
- 薄く均一に塗布: 一度に厚塗りせず、薄く数回に分けて塗布しましょう。厚塗りすると、ムラになったり、剥がれやすくなったりする可能性があります。乾燥時間もしっかりと確保しましょう。
- 換気: 作業中は、十分な換気を心がけましょう。特に、自然塗料や水性塗料を使用する場合は、臭いが気になる場合があります。
4. 仕上げ
塗料が完全に乾燥したら、仕上げです。必要に応じて、再度サンドペーパーで研磨し、滑らかに仕上げましょう。
専門家のアドバイス
DIYでじゅらく壁を塗り替えることは可能ですが、下地処理が不十分だと、塗料が剥がれたり、仕上がりが悪くなったりする可能性があります。不安な場合は、リフォーム業者に相談することをおすすめします。専門家に見てもらうことで、適切なアドバイスを受け、より安全で美しい仕上がりを実現できます。
まとめ
築30年以上のじゅらく壁をDIYで白く塗り替えるには、下地処理を丁寧に、そして健康・環境に配慮した塗料を選ぶことが重要です。この記事を参考に、安全で美しい空間を実現してください。