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築25年アパートリフォームにおけるクレーム対応:専門家の視点
300万円弱で2DKアパートのフルリフォームに近い規模の工事を行ったとのこと、確かに費用対効果は高いように見えます。しかし、ご指摘されているクロス、キッチン周辺、木部塗装の仕上がりには、明らかに問題がある部分が見受けられます。 大手業者で自社職人を謳っているにもかかわらず、このような仕上がりになっているのは、残念ながら施工管理の甘さや職人の技量不足が考えられます。 リフォームは「こんなもの」ではありません。 きちんと施工されたリフォームは、見た目だけでなく、機能性や耐久性も高く、快適な生活空間を提供するものです。
クロス工事の不備:具体的な改善策とクレーム対応
クロス工事の不備は、複数箇所にわたっており、明らかに施工不良です。
- 凸凹、継ぎ目の痕、まっすぐでないカット:これは下地処理の不足、施工技術の未熟さが原因です。下地を丁寧に処理せずにクロスを貼ると、下地の凹凸がそのまま現れてしまいます。また、カットの精度が低いと、継ぎ目が目立ち、仕上がりが悪くなります。
- はみ出し、ツギハギ:これも、丁寧な作業ができていない証拠です。クロスのはみ出しは、カッターナイフで丁寧に切り取る必要があります。ツギハギは、破損した箇所を無理やり補修した結果でしょう。
クレーム対応:これらの不備は、写真や動画で記録し、業者に改善を要求しましょう。具体的な箇所を指摘し、再施工を依頼するのが適切です。 再施工を拒否された場合、専門家の意見を聞き、必要であれば弁護士に相談するのも有効です。
キッチン周辺の施工不良:耐熱ボード、コーキング、巾木の問題
耐熱ボードを剥がさずに重ね貼りしていること、コーキングの雑さ、巾木との隙間は、いずれも手抜き工事の証拠です。
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- 耐熱ボード重ね貼り:重ね貼りは、熱による膨張や剥がれのリスクを高めます。本来は、古いボードを完全に除去してから新しいボードを貼るべきです。
- 雑なコーキング:コーキングは、防水性や美観を保つ重要な役割を果たします。雑なコーキングは、防水性の低下やカビの発生につながる可能性があります。
- 巾木との隙間:1.5cmもの隙間は許容範囲を超えています。適切な処理をせずにコーキングで埋めているのも問題です。
クレーム対応:こちらも写真や動画で記録し、業者に改善を要求しましょう。重ね貼りは、剥がして正しい施工方法でやり直す必要があります。コーキングのやり直し、巾木との隙間処理も必須です。
木部塗装の不備:下地処理、マスキングの重要性
木部塗装の仕上がりも、問題があります。
- 下地処理の不足:汚れやゴミの上から塗装すると、塗膜の密着性が低下し、剥がれやすくなります。下地処理は、塗装の仕上がりを左右する重要な工程です。
- 雑なマスキング:マスキングテープをきちんと貼らないと、塗装がはみ出してしまい、仕上がりが悪くなります。はみ出しは、後から修正するのが困難です。
クレーム対応:写真や動画で記録し、業者に再塗装を依頼しましょう。下地処理をきちんと行い、丁寧に塗装する必要があります。
システムキッチン:使い勝手の悪さへの対応
コンロと壁の距離が近すぎる問題は、設計段階での確認不足が原因と考えられます。 予算やサイズの都合で安価なキッチンを選んだ結果とはいえ、使い勝手の悪さを事前に指摘するべきでした。
対応:残念ながら、現状では大きな変更は難しいかもしれません。しかし、業者に改善策(例えば、壁側に小さな棚を設置するなど)を提案してもらうことは可能です。
リフォームにおけるクレーム対応:具体的な手順
1. 証拠を収集する:写真や動画で、問題点を明確に記録しましょう。
2. 業者に連絡する:具体的な問題点を指摘し、改善を求める書面を作成しましょう。メールだけでなく、書面で残すことが重要です。
3. 改善状況を確認する:業者の対応を確認し、納得できる結果を得られるまで交渉を続けましょう。
4. 専門家に相談する:必要に応じて、建築士や弁護士に相談しましょう。
まとめ:リフォームは妥協しない
今回のリフォームで発生した問題は、残念ながら施工不良によるものです。 300万円という金額は安く感じるかもしれませんが、仕上がりの品質を考えると、妥協すべきではありません。 自分の権利を主張し、納得のいくまで業者と交渉することが重要です。 業者との良好なコミュニケーションを心がけつつ、毅然とした態度で対応しましょう。 リフォームは、快適な生活空間を作るための大きな投資です。 妥協せずに、満足のいく結果を得るよう努めましょう。