ブレーカー落ちの原因と解決策
築24年の賃貸マンションで、暖房器具の同時使用やIHクッキングヒーターと電子レンジの同時使用でブレーカーが落ちるというご相談ですね。これは、電力量の不足が原因と考えられます。
まず、2つの部屋の電気が同じブレーカーから供給されている点についてですが、ご自身で確認されている通り、一つのブレーカーで複数の部屋のコンセントをまかなっている可能性が高いです。これは、古い物件ではよくある配線方法です。暖房器具は消費電力が高いので、2台同時に使用するとブレーカーの許容量を超えてしまい、ブレーカーが落ちるのです。
リビングのIHクッキングヒーターと電子レンジの同時使用についても同様です。IHクッキングヒーターは非常に電力を消費します。電子レンジや電気ケトルと同時に使用すると、ブレーカーの許容量を超えてしまうのです。
部屋ごとのブレーカー分けについて
部屋ごとにブレーカーを分けるには、電気工事が必要です。これは、賃貸物件の場合、大家さんまたは管理会社への相談と許可が必須です。工事費用は、工事内容によって大きく異なりますが、一般的には、数万円から数十万円の費用がかかると予想されます。具体的には、以下の要素が費用に影響します。
- ブレーカーの数:追加するブレーカーの数が多いほど費用は高くなります。
- 配線の状況:既存の配線が老朽化していたり、複雑な場合、配線工事の費用が高くなります。
- 工事範囲:分電盤の交換が必要な場合、費用はさらに高くなります。
- 業者の選定:業者によって料金体系が異なるため、複数の業者に見積もりを取ることが重要です。
大家さんや管理会社に相談する際には、現状の不便さを伝え、安全面も考慮した上で工事の必要性を訴えることが重要です。工事の許可が下りれば、複数の電気工事業者に見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
リビングのブレーカー容量アップについて
リビングのブレーカーが落ちる問題については、分岐ブレーカーの容量アップが有効な解決策です。しかし、これも大家さんまたは管理会社への相談と許可が必要です。
主幹ブレーカーの容量アップは比較的容易ですが、分岐ブレーカーの容量アップは、配線容量なども考慮する必要があり、専門家の判断が必要です。工事費用は、ブレーカー交換費用と配線工事費用などを含め、数千円から数万円程度かかる可能性があります。
専門家への相談
ブレーカー落ちの問題は、電気に関する専門知識が必要となるため、電気工事士への相談が最も確実です。電気工事士は、現状の配線状況を正確に判断し、最適な解決策を提案してくれます。
また、賃貸物件の場合、大家さんや管理会社に相談する前に、電気工事士に現状調査を依頼し、工事費用や必要性について見積もりを取っておくと、交渉がスムーズに進みます。
具体的な対策と予防
ブレーカーが落ちるのを防ぐためには、以下の対策が有効です。
- 同時に使用する電化製品の数を減らす:複数の高電力消費機器を同時に使用しないようにしましょう。例えば、IHクッキングヒーターを使用する際は、電子レンジや電気ケトルの使用を控えましょう。
- 省エネ家電を使用する:消費電力の少ない省エネ家電を選ぶことで、ブレーカーが落ちるリスクを軽減できます。
- 電力消費量を意識する:各電化製品の消費電力を確認し、使用状況を把握することで、電力消費量を意識した生活を送ることができます。
- スマートプラグの活用:スマートプラグを使用することで、複数の家電の電源をまとめて管理し、同時に使用しないように制御できます。
- サーモスタットの活用:暖房器具にサーモスタットを取り付けることで、室温を一定に保ち、消費電力を抑えることができます。
まとめ
ブレーカー落ち問題は、生活の安全に関わる重要な問題です。専門家への相談を早めに行い、適切な対策を行うことが大切です。大家さんや管理会社との連携を密に取りながら、安全で快適な生活空間を確保しましょう。