築23年マンション退去時の敷金精算に関する疑問と解決策

不動産関係に詳しい方、敷金について教えて下さい。 築23年の鉄骨3階建てマンションに、13年と2ヶ月住んで退去しました。 間取り:3LDK(洋6・洋8・和6) 家賃:8万(敷金は、2ヶ月分入れました) 礼金も1ヶ月分かかる予定でしたが、退去時に畳の張り替えと室内清掃費を実費という事で、礼金なしで入居しました。 大家さんは真下の階に住んでいましたが、退去時に立ち会いもなく、敷金の残りは後日振込みでという事でした。 ちょうど3ヶ月経った昨日、やっと振込みがあり36400円でした。 室内清掃費と畳の張り替え分+以下の室内状況では妥当な金額でしょうか? 室内清掃と言っても、今までお隣さんが何回か入れ替わっているのですが、業者さんではなくその都度大家さんが清掃していた様です。 室内の状況は、以下の通りです。 ちなみに、自分たちで出来る範囲の清掃はして退去しました。 ●壁紙の黄ばみ(入居当初から壁紙は替えておらず黄ばんでいた) ●換気扇の汚れ(大家さん曰く、汚れ過ぎていて交換しないといけないとの事) ●針金の入った窓ガラスのヒビ(地震で割れましたが、他の部屋のガラスは割れていない為、実費との事) ●洗面台の横壁にタオルをかけた為に出来た突っ張り棒の凹み ●お風呂場天井のひび割れ(プラスチックの様な天井) ●リビングの電気の傘の破れ(プラスチック) ●しょうじの破れ 退去する前までは、 『長く住んでいてくれてるから、そろそろ畳の交換をしなくちゃね。 交換にかかるお金は、こちらが持ちますので。』 と言って下さっていたのですが、その後その話が浮上する事はなくそれから半年後に退去する事を伝えると 『契約書には、畳の張り替えの分を敷金から引く事になってるから。』 と言われてしまいました。 住んでいるなら替えるけれど、退去するなら実費というのは、大家さんの言う通り契約書通りにしなければならないのでしょうか? 個人的な感想になってしまいますが、今までは良い関係を築いていたのに、退去の話を出した途端に掌を返した様に感じが悪くなってしまいました。 こちらは、長い間お世話になった事もあり菓子折りを渡しお礼を言ったのですが、大家さんからは一言もお礼がありませんでした。 退去時にかかった金額の明細等も頂いていないのですが、詳細を知りたいので請求する事は可能でしょうか? 賃貸に住む事が初めてだったので無知でお恥ずかしいのですが、どなたかアドバイスを頂ければ幸いです。

敷金精算に関する疑問点と解決策

長年住んだマンションからの退去に伴う敷金精算で、トラブルが発生しているようです。 13年2ヶ月という長期居住後、敷金精算額が予想より少なく、その内訳も不明瞭な点が問題となっています。 本記事では、このケースにおける敷金精算の妥当性、大家さんの対応、そして今後の対応策について解説します。

敷金精算額の妥当性:項目別検証

敷金から差し引かれた費用が妥当かどうかを、項目別に検証してみましょう。 まず、重要なのは契約書です。 契約書に記載されている「原状回復義務」の内容を確認しましょう。 一般的に、借主は「通常の使用による損耗」を除き、原状回復義務を負います。

壁紙の黄ばみ

入居時から黄ばんでいた壁紙は、経年劣化に該当する可能性が高く、借主の負担とはなりません。 ただし、契約書に特約事項として明記されている場合は別です。

換気扇の汚れ

換気扇の汚れは、通常の清掃では除去できないレベルであれば、修繕が必要となる可能性があります。 しかし、長年の使用による汚れであれば、その費用負担の割合については議論の余地があります。 専門業者に見積もりを依頼し、大家さんと交渉する必要があるでしょう。

窓ガラスのヒビ

地震による窓ガラスのヒビは、不可抗力に該当する可能性があります。 ただし、他の窓ガラスが無傷であることから、大家さんの主張も理解できます。 地震保険の適用などを検討する余地はあるかもしれません。

洗面台の凹み、お風呂天井のひび割れ、電気傘の破れ、障子の破れ

これらの損傷は、借主の責任となる可能性が高いです。 しかし、凹みやひび割れの程度によっては、修繕費用が妥当かどうかを判断する必要があります。 写真や動画で証拠を残しておくことが重要です。

畳の張り替え

当初は大家さんが負担すると言っていたにも関わらず、退去時に敷金から差し引かれた点は問題です。 契約書の内容を確認し、大家さんの発言との矛盾点を指摘する必要があります。 口頭での約束は法的拘束力がない場合が多いですが、長期間にわたる良好な関係を維持していたことを考慮すると、交渉の余地はあるかもしれません。

大家さんの対応と今後の対応策

大家さんの対応は、誠実さを欠いていると判断できます。 退去時の立ち会いがないこと、精算額の明細がないこと、そして口約束を反故にしたことは、信頼関係を損なう行為です。

明細書の請求

まず、敷金精算の内訳を記した明細書を請求しましょう。 書面で請求することで、法的根拠を明確にすることができます。 メールや書面で明確に請求し、受け取ったら内容を丁寧に確認しましょう。

専門家への相談

明細書を受け取っても納得できない場合は、弁護士や不動産会社などの専門家に相談することをお勧めします。 専門家は、契約書の内容を精査し、妥当な精算額を判断する上で役立ちます。

交渉のポイント

交渉にあたっては、以下の点を意識しましょう。

  • 冷静かつ丁寧に対応する。
  • 証拠となる資料(写真、動画、契約書など)を提示する。
  • 専門家の意見を参考に交渉を進める。
  • 必要に応じて、裁判も視野に入れる。

賃貸における敷金トラブル防止策

今回のケースのようなトラブルを避けるために、賃貸契約を結ぶ際には以下の点に注意しましょう。

  • 契約書の内容を丁寧に確認する。特に、原状回復に関する条項は重要です。
  • 入居時の状態を写真や動画で記録する。退去時の状態と比較することで、紛争を回避できます。
  • 定期的に部屋の状態をチェックする。小さな損傷を見逃さず、早期に修繕することで、大きな費用負担を防げます。
  • 大家さんとの良好なコミュニケーションを心がける。トラブル発生時には、早期に相談することで解決が容易になります。

まとめ

敷金精算は、賃貸契約における重要な事項です。 契約書の内容をしっかり理解し、入居時・退去時の状態を記録しておくことが、トラブル防止に繋がります。 今回のケースのように、トラブルが発生した場合は、冷静に証拠を集め、専門家のアドバイスを得ながら対応しましょう。

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