築22年住宅の腐臭・カビ問題:原因究明と効果的な解決策

5年前、家をモルタル壁からアルミ外壁に変えてから、一部屋が特に腐臭がひどくなりました。下水道工事でようやく、新築時の工事ミスで、台所の排水と雨水の一部が床下に流れ込んでいたことがわかりました。築 22年です。排水を直して3年目です。業者は、なかなか工事をしようとせず日が経っています。腐臭からカビ臭に変化しましたが、臭気と湿気はひどいままです。土の入れ替えの要求にも応じません。換気口は7×20センチが7箇所開いていますので、砂が引いてある表面は風のある日は乾いています。雨が降るとすぐ、じめじめします。竹や木を入れておくと1ヶ月くらいで、真っ黒なカビが生えて、腐ります。部屋は天井裏にカビが生えているのが分かっています。業者は、天然素材を使わない天井にする工事と、床下にビニールを引くことを提示してきました。偶然話を聞けた建築士の話では、換気扇は、暖かい空気が縁の下で回ってしまう可能性があり、冬換気口がふさがる雪国ではどうかわからない。また、活性炭は、かえって水分が上がってくる危険性もあるといわれました。ビニールは土が腐ったり、水がたまる可能性が高いとか。雨が降ると家中、湿気がひどくて、エアコンの使える夏はいいのですが、寒くなると困ります。カビ臭のひどい部屋は、1年中、風雨雪がない限り、24時間空けています。いいアドバイスをお聞かせください。

築22年住宅における深刻な湿気とカビ問題:原因と解決策

築22年の住宅で、排水工事ミスによる長年の湿気とカビ、そして悪臭に悩まされているとのこと、大変お困りのことと思います。 排水工事完了後も改善が見られない状況、業者との対応の難しさ、そして専門家からの異なる意見など、複雑な問題を抱えていることが伺えます。 この問題を解決するためには、段階的に原因究明と対策を進める必要があります。

1. 問題の特定と現状把握

まず、問題の正確な把握が重要です。現状を以下の点から詳細に記録しましょう。

  • 臭いの種類と強さ: カビ臭、腐敗臭など、臭いの種類と時間帯、場所による違いを記録します。臭気測定器を使うと客観的なデータが得られます。
  • 湿気の程度: 湿度計で室内の湿度を定期的に測定し、記録します。特に雨が降った後や、時間帯による変化に注目しましょう。
  • カビの発生状況: カビの発生場所、種類、範囲を写真やスケッチで記録します。竹や木が腐敗するスピードなども重要な情報です。
  • 換気状況: 換気口の数、サイズ、位置、通風状況を詳細に記録します。風の流れや、換気口の閉塞状況なども確認しましょう。
  • 床下の状況: 床下点検口から、土の状態、湿気、異臭などを確認します。写真撮影も忘れずに行いましょう。

これらの情報を整理することで、問題の核心に迫ることができます。

2. 専門家への相談とセカンドオピニオン

現在の業者とのコミュニケーションがうまくいっていないとのことですので、別の専門家(建築士、住宅診断士、不動産鑑定士など)に相談することを強くお勧めします。セカンドオピニオンを得ることで、より客観的な診断と適切な解決策を得られる可能性が高まります。

  • 複数の専門家に相談: 少なくとも2~3人の専門家に相談し、それぞれの意見を比較検討しましょう。
  • 具体的な問題点を伝える: 現状の状況を詳細に説明し、写真や記録データも提示しましょう。
  • 見積もり比較: 複数の専門家から見積もりを取り、費用対効果を比較検討します。

3. 効果的な解決策

専門家のアドバイスを踏まえ、以下の解決策を検討しましょう。

(1) 床下の対策

業者が提案した床下へのビニールシート施工は、土壌の腐敗や水たまりを防ぐ効果は低い可能性があります。 より効果的なのは、床下の土壌改良と適切な排水対策です。 具体的には、

  • 汚染土壌の撤去: カビや腐敗した土壌を完全に撤去し、新しい土壌に交換します。この際、防湿シートなどを用いて、湿気対策を強化します。
  • 排水路の改善: 排水路の勾配や通気性を改善し、雨水や排水が床下に浸入しないようにします。必要であれば、新たな排水路を設けることも検討しましょう。
  • 防湿層の施工: 床下に防湿シートや防湿コンクリートなどを施工することで、湿気の上昇を防ぎます。

(2) 天井裏の対策

天井裏のカビは、湿気と通風の悪さが原因です。

  • カビの除去: 専門業者に依頼して、天井裏のカビを完全に除去します。この際、原因となる湿気対策も同時に行うことが重要です。
  • 換気対策: 天井裏の換気を改善するために、換気扇の設置や、通気口を増設するなどの対策が必要です。ただし、建築士の指摘にあるように、換気扇の設置位置や使用方法には注意が必要です。専門家のアドバイスを仰ぎましょう。
  • 断熱対策: 天井裏の断熱材を適切に施工することで、結露を防ぎ、カビの発生を抑えることができます。

(3) 壁と床の対策

  • 壁の仕上げ材: 現状のアルミ外壁に問題があるとは限りません。しかし、湿気が壁内部に侵入している可能性があります。専門家と相談の上、必要であれば、通気層を設けるなど、壁の通気性を改善する対策を検討しましょう。
  • 床材: 湿気の影響を受けにくい床材への変更も検討しましょう。例えば、無垢材よりも、合板やフローリングの方が湿気への耐性が高いです。

(4) その他の対策

  • 除湿機: エアコンだけでは不十分な場合、除湿機を使用することで、室内の湿度を効果的に下げることができます。
  • 空気清浄機: カビ臭や悪臭を軽減するために、空気清浄機を使用しましょう。HEPAフィルター付きのものがおすすめです。
  • 定期的な清掃: 定期的に部屋の清掃を行い、カビの発生を防ぎましょう。

4. 業者との交渉

業者との交渉は、専門家の助言を得ながら進めましょう。 現状の記録、専門家の意見書などを提示し、適切な補修工事を求める必要があります。 必要であれば、弁護士や消費者センターに相談することも検討しましょう。

まとめ

築22年住宅の腐臭・カビ問題は、複雑で時間のかかる問題です。しかし、適切な原因究明と対策を行うことで、必ず解決できるはずです。 専門家の力を借りながら、段階的に問題に取り組むことで、快適な住環境を取り戻しましょう。 焦らず、一つずつ解決していくことが大切です。

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