築22年中古住宅のリフォームと欠陥住宅の疑い:雨戸戸袋の欠陥と対処法

昨年、リフォーム済み(築22年)の二階建て中古住宅を購入しました。外装も内装も綺麗にリフォームされていたかに思えたのですが・・・今年の大雪で雨桶と境界線のフェンスが壊れてしまい、知人の建築関係者に修理の見積りをお願いした際に、「欠陥住宅」と言われました。と言うのも・・・壊れた個所以外に二階の部屋の雨戸戸袋に住み着いてしまっている蝙蝠駆除の相談をした時、戸袋の内側に外壁が無い事に驚いたからです(私は戸袋の内側はそうゆうもんなのかと思っていました)「今の建築方ではありえない。見えないからいいと思ってこうしたのかなぁ?」と言っていました(蝙蝠は外壁がないのでむき出しになっている断熱材を食い破ってその中に住み着いているようです)知人からは売主か仲介した不動産屋さんさんとしっかり話した方が良いと言ってくれたのですが以前、蝙蝠が住み着いてる相談をした時に不動産屋さんからは「それは保障の対象外になります」と言われてしまいました。実際に購入してしまった後で戸袋の内側に壁を作って欲しいとお願いして作って頂けるものなのでしょうか?また、戸袋の内側は断熱材がむき出しになっているのは異常なのでしょうか?専門知識がある方のご意見を聞きたく質問させて頂きます。ご回答、宜しくお願いします。補足:平成2年の建築物でリフォームされたのが昨年になる住宅です。昭和から間もないという事でそういった作りになったのでしょうか?また、リフォームされた年は関係ないという事でしょうか?

築22年中古住宅における雨戸戸袋の欠陥:専門家の視点

ご心配な状況ですね。築22年の中古住宅を購入後、リフォームされていたにも関わらず、雨戸戸袋に外壁がなく断熱材がむき出しになっている、という問題が発生しているとのこと。これは、建築基準法や一般的な建築慣習から見て、重大な欠陥の可能性があります。知人の建築関係者の方のご指摘の通り、現在の建築基準では考えられない施工です。

雨戸戸袋の構造と欠陥の具体例

通常、雨戸戸袋は外壁の一部として設計され、外壁材で覆われています。内部には断熱材が入っていますが、それは外壁材で保護されているのが一般的です。今回のケースでは、外壁材が設置されていないため、断熱材がむき出しになり、蝙蝠が侵入しやすくなっているだけでなく、雨水や湿気による劣化、断熱性能の低下、さらには火災リスクも高まります。

リフォームと欠陥住宅の関係性

リフォーム時にこの欠陥が発見されなかった、あるいは意図的に隠蔽されていた可能性も考えられます。リフォーム業者の責任を問える可能性もあります。しかし、築年数とリフォーム時期を考慮すると、元の建築時から存在していた欠陥の可能性も否定できません。平成2年(1990年)の建築物であれば、現在の基準と異なる可能性はあります。しかし、それでも、断熱材のむき出しは許容されるものではありません。

不動産会社と売主への対応

まず、不動産会社と売主に、この欠陥について正式に報告し、対応を求める必要があります。写真や動画などの証拠をしっかりと用意しておきましょう。 「保障の対象外」という回答は、欠陥の内容を十分に理解していない可能性があります。改めて、専門家(建築士など)の意見書を添えて、交渉を進めることをお勧めします。

具体的な対処法と今後のステップ

1. **専門家の調査依頼:** 建築士や住宅診断士に依頼し、住宅全体の状況を調査してもらいましょう。調査結果を元に、欠陥の程度、原因、責任の所在などを明確にする必要があります。この調査費用は、売主または不動産会社に請求できる可能性があります。

2. **証拠の収集:** 雨戸戸袋の状況を写真や動画で記録しましょう。また、蝙蝠の侵入状況、断熱材の劣化状況なども記録しておきましょう。これらは、今後の交渉において重要な証拠となります。

3. **書面による請求:** 調査結果を元に、売主または不動産会社に対して、欠陥部分の修繕または損害賠償を請求する内容証明郵便を送付しましょう。具体的な修繕内容、費用、期限などを明確に記載する必要があります。

4. **交渉:** 書面を送付後も交渉に応じない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。裁判という手段も視野に入れる必要があります。

5. **修繕方法:** 修繕方法は、外壁材を適切な材料で補修し、断熱材を保護することが重要です。既存の外壁材と調和するよう、色や素材を検討する必要があります。専門業者に依頼することを強くお勧めします。

専門家の視点:建築基準法と住宅瑕疵担保責任

建築基準法では、住宅の構造や性能に関する最低限の基準が定められています。今回のケースでは、断熱材のむき出しは、省エネルギー性能や耐久性に関する基準に違反している可能性があります。また、住宅瑕疵担保責任についても、建築後10年以内であれば、瑕疵(欠陥)があった場合、売主または施工業者に修繕の責任があります。ただし、築年数から考えると、この制度の適用は難しいかもしれません。しかし、リフォーム時に発見できなかった、あるいは隠蔽されていた欠陥であれば、リフォーム業者にも責任を問える可能性があります。

事例紹介:類似事例からの学び

過去には、中古住宅の購入後に隠れた欠陥が見つかり、裁判になった事例が多数あります。これらの事例から、早期の専門家への相談、証拠の確保、そして毅然とした対応が重要であることがわかります。

まとめ:積極的な行動で問題解決を

今回のケースは、放置すればさらに深刻な問題に発展する可能性があります。早期に専門家への相談、証拠の収集、そして売主や不動産会社との交渉を積極的に進めることが重要です。費用や時間のかかる作業になる可能性がありますが、安心して暮らせる住まいを確保するためには、必要なステップです。諦めずに、積極的に問題解決に取り組んでください。

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