築20年木造住宅の傾きと対策:床鳴りや修復方法、よくある問題点

部屋の傾きについてお伺いします。築20年、木造3階建ての自宅の2階の二部屋が傾いています。2階には北東、北西、南の3部屋があります。その北東の部屋と北西の部屋は壁で隣あっています。双方の部屋がその壁に向かって傾いています。特に北東の部屋の傾きが大きく感じられますが、どちらの部屋の傾きも部屋の中心から壁寄りの所から壁に向かって傾いています。施工した工務店は1階の天井を壊して梁を修理するのは大変だから2階の部屋のフローリングを重ねて張ることで修正したいようですが、それだけで大丈夫でしょうか?また傾いたりしないでしょうか?又、こうした部屋の傾きは木造ではよくある事でしょうか?建築に詳しい方のお知恵をお借りできたらと思います。

築20年木造住宅の傾き:原因と対策

築20年の木造3階建て住宅で、2階の部屋が傾いているとのこと、ご心配ですね。ご質問にあるように、北東と北西の隣り合う2部屋が、共通の壁に向かって傾いている点が重要です。これは、基礎や土台、梁といった構造部分の問題を示唆している可能性が高いです。工務店の提案である「フローリングを重ね張り」は、対症療法に過ぎず、根本的な解決にはなりません。

傾きの原因を特定する

まず、傾きの原因を特定するために、専門家による調査が必要です。建築士や構造エンジニアに依頼し、以下の点を調査してもらいましょう。

  • 基礎の沈下:経年劣化による基礎の沈下は、木造住宅の傾きの主要因です。特に、地盤の弱い場所や、基礎の施工不良が原因となる場合があります。
  • 土台の腐朽:シロアリ被害や湿気による土台の腐朽も、傾きの原因となります。床下の点検が不可欠です。
  • 梁の腐朽・損傷:梁の腐朽や損傷も傾きを引き起こします。特に、湿気の影響を受けやすい部分の点検が必要です。
  • 地震の影響:過去に発生した地震による影響も考えられます。微細なズレが積み重なって、傾きとして現れる場合があります。

これらの調査には、レベル測定器を用いた精密な測定や、床下調査、場合によっては非破壊検査などが行われます。調査結果に基づいて、適切な対策を検討する必要があります。

フローリング重ね張りの問題点

工務店の提案であるフローリング重ね張りは、傾きを一時的に目立たなくする効果はありますが、根本的な解決にはなりません。重ね張りによって床の高さが上がり、ドアの開閉に支障をきたす可能性もあります。さらに、重ね張りをしても、傾きは進行する可能性があり、将来的にさらに大きな問題を引き起こす可能性があります。

適切な修復方法

調査結果に基づいて、適切な修復方法を選択する必要があります。

  • 基礎補強:基礎の沈下が原因であれば、基礎補強工事が必要です。これは、ジャッキアップ工法やアンカー工法など、様々な方法があります。
  • 土台交換:土台の腐朽が原因であれば、腐朽した土台を交換する必要があります。これは、床下の大規模な改修工事となります。
  • 梁の補修・交換:梁の腐朽や損傷が原因であれば、補修または交換が必要です。これも大規模な工事となる可能性があります。

これらの工事は、専門業者に依頼する必要があります。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。

木造住宅の傾き:よくあること?

木造住宅の傾きは、必ずしも「よくあること」ではありませんが、経年劣化や地盤の問題、施工不良などによって起こる可能性はあります。特に、築年数の経過した住宅では、注意が必要です。早期発見と適切な対策が重要です。

専門家の視点:信頼できる業者選び

傾きの問題に対処するには、信頼できる専門業者を選ぶことが非常に重要です。

  • 複数の業者に見積もりを依頼する:複数の業者に見積もりを依頼し、価格や工事内容を比較検討しましょう。
  • 施工実績を確認する:業者の施工実績を確認し、過去の事例を参考にしましょう。
  • 資格や経験を確認する:建築士や構造エンジニアなどの資格を持つ業者を選ぶことが重要です。
  • 保証内容を確認する:工事内容に対する保証内容を確認しましょう。

信頼できる業者を選ぶことで、安心して工事を進めることができます。

まとめ:早めの対応が重要

住宅の傾きは、放置するとさらに悪化し、居住に支障をきたす可能性があります。早めの点検と適切な対策が重要です。専門家による調査を行い、原因を特定した上で、適切な修復方法を選択しましょう。フローリングを重ね張りだけで解決しようとするのではなく、根本的な原因に対処することを優先してください。 ご自宅の安全と安心のために、専門家のアドバイスを仰ぐことを強くお勧めします。

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