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築20年弱の1DKアパートのリノベーション:手順と費用
築20年弱の1DKアパートのクロスとフローリングの貼り替えをご検討とのこと、ご心配な点もよく分かります。今回は、手順、費用、そして注意点などを詳しく解説します。
改修手順:効率的な作業工程
ご質問の手順は概ね正しいですが、いくつか工夫できる点があります。大工さんの仰る「床を先に」という点については、状況によります。
- 1. 設備器具の撤去:トイレ、洗面台、キッチンなどの設備は、事前に撤去するのが一般的です。完全に取り外す必要はなく、移動可能なものは移動させ、作業の邪魔にならないように工夫します。一部、つけたまま作業できる場合もありますが、養生が複雑になり、作業効率が低下したり、傷つけるリスクが高まるため、撤去が推奨されます。
- 2. 既存クロスの撤去:床材の撤去前にクロスを剥がす方が効率的です。床材を剥がす際に、壁に傷がつくのを防ぐためです。古いクロスを剥がす際は、下地処理も同時に行います。剥がれやすい部分や、下地補修が必要な箇所を丁寧に処理することで、仕上がりが美しくなります。
- 3. 下地処理:クロスとフローリング、両方とも下地処理が重要です。クロスは、下地処理をしっかり行うことで、新しいクロスが綺麗に貼り付き、剥がれにくくなります。フローリングは、既存の床の状況によって下地処理の内容が異なります。例えば、既存のフローリングが傷んでいる場合は、補修や撤去が必要になります。
- 4. 新しいクロスの施工:下地処理が完了したら、新しいクロスを丁寧に貼っていきます。クロス選びは、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選びましょう。専門業者に相談することで、最適なクロスを選ぶことができます。
- 5. 新しい床材の施工:フローリングの施工です。既存のフローリングの上から重ねる方法(重ね張り)もありますが、下地が不安定な場合、新しい床材の寿命を縮める可能性があります。既存のフローリングを剥がしてからの施工が、より長持ちする仕上がりになります。ただし、重ね張りの方が費用を抑えられるケースもあります。
- 6. 巾木の取り付け:床材の施工後、巾木を取り付けます。巾木は、壁と床の境目を保護する役割を果たします。色や素材も床材やクロスに合わせて選びましょう。
- 7. 設備器具の取り付け:最後に、撤去した設備器具を元通りに取り付けます。
費用:想定される金額と内訳
40平米の1DKアパートでクロスとフローリングの貼り替えを行う場合、費用は材料費と工事費を合わせて、50万円~100万円程度を見込んでおきましょう。これはあくまでも目安であり、使用する材料や施工内容によって大きく変動します。
- クロス:㎡あたり1,000円~5,000円程度
- フローリング:㎡あたり3,000円~10,000円程度(種類によって大きく変動します。クッションフロアーは比較的安価です)
- 工事費:作業内容、業者によって大きく変動します。相見積もりを取り、比較検討することが重要です。
- その他:廃材処分費、下地処理費用など
クッションフロアーについて
クッションフロアー(CF)は、フローリングよりも安価で施工も容易なため、費用を抑えたい場合に有効な選択肢です。ただし、耐久性やデザイン性の面ではフローリングに劣る場合があります。既存のフローリングの上に重ね張りする場合、既存のフローリングの状態によっては、重ね張りできない場合や、仕上がりが悪くなる可能性があります。
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専門家の視点:信頼できる業者選び
複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。見積もりには、材料費、工事費、その他費用(廃棄物処理費など)が明確に記載されているか確認しましょう。また、業者の経験や実績、対応の良さなども考慮し、信頼できる業者を選びましょう。
不要な工事を避けるために
築20年弱のアパートのリノベーションでは、本当に必要な工事だけを行うことが重要です。親御さんとよく話し合い、優先順位を決め、予算に合わせて計画を立てましょう。必要以上に費用をかけずに、快適な住空間を実現することが大切です。
まとめ
今回の改修は、手順をしっかりと理解し、信頼できる業者を選ぶことで、スムーズに進めることができます。費用を抑えたい場合は、クッションフロアーの採用や、不要な工事を省くことを検討しましょう。しかし、安価な材料を使用したり、工事を簡略化しすぎると、将来的に問題が発生する可能性もあるため、バランスの良い選択が重要です。専門業者と十分に相談し、最適なプランを立ててください。