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床鳴りの原因:白蟻の可能性とその他の可能性
築20年の県営団地、しかも下階で白蟻被害が複数回発生しているという状況から、床鳴りの原因が白蟻である可能性は確かに高いと言えます。しかし、白蟻以外にも床鳴りの原因は様々です。まずは、白蟻の可能性と、その他の可能性について詳しく見ていきましょう。
白蟻による床鳴り
白蟻は木材を食い荒らし、内部を空洞化させます。そのため、床材が弱くなり、荷重がかかった際に「ミシミシ」という音が発生する可能性があります。特に、床下や壁の中に巣を作っている場合、床鳴りが発生しやすいです。 白蟻被害は、床のキシミ以外にも、床材の表面に小さな穴が開いている、羽アリが出現する、木材が異常に柔らかいなどの兆候が見られます。 ご質問の場合、下階で白蟻被害が繰り返し発生していること、業者から「二階にも白蟻がいる可能性がある」と指摘されていることから、白蟻による床鳴りの可能性は非常に高いです。
白蟻以外の床鳴りの原因
白蟻以外に、床鳴りを引き起こす原因としては、以下のものが挙げられます。
- 経年劣化: 建物の老朽化により、木材の乾燥や収縮、接合部の緩みなどが原因で床鳴りが発生します。
- 施工不良: 床材の施工が不適切な場合、床鳴りが発生することがあります。特に、フローリングの張り替え直後であれば、施工不良の可能性も考慮する必要があります。
- 荷重: 家具の配置や移動などによる荷重の変化が原因で、床鳴りが発生することがあります。
- 湿気: 床下の湿気が原因で木材が膨張・収縮し、床鳴りが発生することがあります。
白蟻被害の確認方法と専門家への相談
床鳴りが白蟻によるものかどうかを確認するには、専門家の診断が不可欠です。 ご自身で確認しようとせず、必ず白蟻駆除業者に点検を依頼しましょう。
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専門家による点検・診断
白蟻駆除業者は、床下の状況を調査し、白蟻の有無や被害の程度を正確に診断できます。 診断には、床下調査、木材のサンプル採取、目視検査などが行われます。 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをお勧めします。 これは、価格やサービス内容の比較だけでなく、業者の信頼性や専門性を確認するためにも重要です。
点検時のポイント
点検を依頼する際には、以下の点を業者に伝えましょう。
- 床鳴りの発生場所
- 下階での白蟻被害の履歴
- 半年前にフローリングの張り替えを行ったこと
- 業者からの「二階にも白蟻がいる可能性がある」という指摘
これらの情報を伝えることで、業者も的確な診断を行うことができます。
白蟻被害が確認された場合の対処法
もし、白蟻被害が確認された場合、早急に駆除を行う必要があります。 放置すると、被害が拡大し、建物の構造に深刻な影響を与える可能性があります。
白蟻駆除方法
白蟻駆除には、以下の方法があります。
- 薬剤散布: 薬剤を床下や被害箇所に散布して白蟻を駆除する方法です。効果が持続する薬剤もあります。
- 燻蒸: ガス状の薬剤を用いて、建物の内部全体を燻蒸し、白蟻を駆除する方法です。広範囲の駆除に効果的ですが、居住中は行えません。
- ベイト剤: 白蟻が好む餌に薬剤を混ぜて設置し、巣全体に薬剤を拡散させる方法です。効果が現れるまでに時間がかかる場合もあります。
駆除方法は、被害の状況や建物の構造によって異なります。 専門家のアドバイスに従って、適切な方法を選択しましょう。
白蟻予防策:日々のメンテナンスと定期点検
白蟻被害を防ぐためには、日々のメンテナンスと定期的な点検が重要です。
日々のメンテナンス
- 換気: 床下や室内を常に換気の良い状態に保ち、湿気を溜めないようにしましょう。
- 清掃: 床下や室内を定期的に清掃し、ゴミや食べこぼしなどを放置しないようにしましょう。
- 木材の保護: 木材に防蟻剤を塗布するなど、木材を保護しましょう。
定期点検
少なくとも年に一度は、専門業者に床下点検を依頼しましょう。 早期発見・早期対処が、被害拡大を防ぐために非常に重要です。
まとめ:専門家への相談が最善策
床鳴りの原因が白蟻である可能性は高いですが、確実な判断は専門家による点検が必要です。 ご自身の判断で対処せず、すぐに白蟻駆除業者に相談することを強くお勧めします。 早期発見・早期対処が、被害拡大を防ぎ、安心して暮らせる住環境を守ることに繋がります。 また、今回の経験を活かし、定期的な点検を習慣化することで、将来的な白蟻被害のリスクを軽減できます。