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パナホームの壁の角の丸みの原因と構造
築20年以上のパナホームのお住まいで、壁の角が90度ではなく丸くなっているとのこと、ご心配ですね。この丸みは、パナホームが以前採用していた「R壁」と呼ばれる施工方法による可能性が高いです。R壁とは、壁の角をアール状に仕上げる工法で、安全性やデザイン性の向上、そして施工の効率化を目的としていました。
具体的には、石膏ボードなどの下地材の上に、木材やプラスターボードなどの仕上げ材をアール状に施工することで、角を丸く仕上げています。そのため、壁紙の下には、木材やプラスターボードなどの下地材が貼られている可能性が高いです。
R壁のメリットとデメリット
R壁には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:
- 安全性:角が丸いため、お子様や高齢者のケガのリスクを軽減できます。
- デザイン性:柔らかい印象を与え、空間を広く見せる効果があります。
- 清掃性:角に埃が溜まりにくいというメリットもあります。
- デメリット:
- 家具の配置:壁にぴったりと家具を配置しにくい場合があります。
- リフォーム:リフォーム時に、角を直角にするには、下地材の改修が必要となる場合があります。
壁の角を直角にするリフォームの可否と方法
洗面所のリフォームで、壁と洗面台の間に隙間ができてしまうとのこと、埃が溜まりやすく不衛生なのは確かに問題です。しかし、R壁の角を簡単に直角にすることはできません。
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壁紙を剥がせば直角になるというわけではなく、アール状に加工された下地材を撤去し、新たに直角に下地を組む大掛かりな工事が必要になります。これは、専門業者に依頼する必要がある高度なリフォームです。
リフォーム方法と費用
R壁の角を直角にするリフォームは、以下の手順で行われます。
1. 現状調査:壁の構造や下地材の種類を調査します。
2. 下地撤去:アール状に加工された下地材を丁寧に撤去します。この作業は、壁にダメージを与えないよう、熟練の技術が必要です。
3. 下地補修:撤去した部分に、新たな下地材を組み、直角に仕上げます。
4. 仕上げ:壁紙を貼り替え、仕上げを行います。
費用は、壁の面積、下地材の種類、工事の難易度などによって大きく変動します。最低でも数万円から数十万円規模の費用を見込む必要があります。
専門業者への相談が重要
R壁の角を直角にするリフォームは、DIYでは非常に困難です。壁の構造を理解した上で、適切な施工を行う必要があります。そのため、リフォーム業者に相談し、見積もりを取ることが重要です。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、最適なプランを選ぶことができます。
特に、パナホームの住宅に詳しい業者を選ぶことをお勧めします。パナホームの住宅構造に精通した業者であれば、より適切なアドバイスと施工を受けることができます。
洗面所リフォームにおける注意点
洗面所リフォームにおいて、R壁の角の丸みは、洗面台の設置位置に影響を与えます。壁にぴったりと洗面台を設置できない場合、隙間を埋める工夫が必要です。
例えば、以下の方法が考えられます。
- 隙間埋め材を使用する:シリコンコーキングや専用の隙間埋め材を使用することで、埃の侵入を防ぎ、清潔さを保つことができます。
- 洗面台の種類を変える:壁にぴったりと設置できるタイプの洗面台を選ぶことで、隙間をなくすことができます。
- 壁を一部改修する:予算と相談の上、壁の一部を直角に改修することも検討できます。ただし、これは大掛かりな工事となるため、費用が高額になる可能性があります。
まとめ
パナホームのR壁の角の丸みは、安全性やデザイン性を考慮した設計思想に基づいています。しかし、リフォームにおいては、制約となる場合があります。洗面所リフォームにおいては、専門業者に相談し、状況に応じた最適な解決策を見つけることが重要です。 費用や工期についても、事前にしっかりと確認しておきましょう。