Contents
築20年以上の借家、カビ臭い畳部屋の改善策
築20年以上経過した借家で、特に玄関近くの3畳の畳部屋にカビ臭とカビが発生しているとのこと、ご心配ですね。窓がなく、押入れにタンスを押し込んでいる状態では、湿気や空気が滞留しやすく、カビの温床になりやすい環境です。引っ越しができない状況下で、カビ問題を解決するための具体的な対策を提案します。
1. 換気と空気の循環を改善する
換気はカビ対策の最重要ポイントです。 窓がない部屋では、空気の入れ替えが困難ですが、工夫次第で改善できます。
- 扇風機を活用: 既に検討されている扇風機は有効です。部屋の隅から隅まで風が行き渡るように、定期的に方向を変えながら使用しましょう。サーキュレーターを使うとより効果的です。 押入れの扉を開けた状態、もしくは扉を外して扇風機の風を直接押入れ内に送ることで、押入れ内の湿気を逃がし、カビの発生を抑えられます。
- 間接的な換気: 玄関や隣接する部屋の窓を開けて、空気の流れを作ることで、間接的に畳部屋の換気を促すことができます。風の通り道を作るイメージで、家具の配置にも気を配りましょう。可能であれば、換気扇のある部屋と繋がるように窓を開けて空気の流れを作るのも有効です。
- 除湿機の設置: 空気中の水分を吸収する除湿機は、カビ対策に非常に効果的です。特に梅雨時期や、雨が続く時期は、除湿機をフル稼働させることをおすすめします。コンプレッサー式とデシカント式の2種類がありますが、梅雨時期など湿度の高い時期には、コンプレッサー式がおすすめです。
2. 押入れの整理と対策
押入れは湿気がこもりやすい場所です。
- 押入れの扉: 扉を外すことで通気性は向上しますが、埃や虫の侵入を防ぐために、代わりに通気性の良いカーテンや、簀の子などを設置することを検討しましょう。完全に開放するよりも、ある程度の遮断をする方が、後々の清掃の手間を減らせます。
- タンスの配置: タンスを壁にぴったり付けず、少し隙間をあけて配置することで、空気の循環を促します。タンスの裏側にも湿気が溜まりやすいので、定期的に拭き掃除を行いましょう。
- 防カビ剤の使用: 押入れ内部に防カビ剤を置くことで、カビの発生を抑制できます。ただし、使用前に必ず使用方法をよく確認し、換気を十分に行いましょう。
- 湿気取り: 除湿剤に加え、シリカゲルなどの吸湿剤も併用するとより効果的です。定期的に交換しましょう。
3. カビの除去と清掃
既にカビが発生している可能性が高いので、清掃は必須です。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
- 畳の清掃: 畳のカビは、専用の洗剤や重曹を使って丁寧に清掃しましょう。ひどい場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。部分的にカビが酷い場合は、畳の交換も検討しましょう。
- タンスや衣類の清掃: カビが生えた衣類は、陰干ししたり、洗濯したりして、カビを除去しましょう。タンスも拭き掃除を行い、乾燥させましょう。カビ取り用の洗剤を使用する際は、換気を十分に行い、ゴム手袋を着用するなど、安全に配慮しましょう。
- 定期的な清掃: カビの発生を防ぐためには、定期的な清掃が不可欠です。少なくとも月に1回は、畳部屋の掃除機掛け、拭き掃除を行い、湿気を溜めないように心がけましょう。
4. 空気清浄機の効果
空気清浄機は、空気中のカビの胞子を除去する効果が期待できます。ただし、空気清浄機だけでは根本的な解決にはなりません。 換気や除湿と併用することで、より効果を発揮します。カビ対策に特化した機能を持つ空気清浄機を選ぶと良いでしょう。
5. 専門家への相談
状況が改善しない場合、またはカビの被害が深刻な場合は、専門業者に相談することをおすすめします。 専門業者は、原因究明から適切な対策まで、総合的なサポートをしてくれます。
まとめ:総合的な対策でカビ知らずの部屋へ
カビ問題は、放置すると健康被害にも繋がるため、早めの対策が重要です。今回ご紹介した対策を参考に、換気、除湿、清掃を徹底することで、カビの発生を抑え、快適な住空間を実現しましょう。 それでも改善が見られない場合は、専門家の力を借りることを検討してください。