築20年マンションの結露とカビによる健康被害と対策

かびによる症状についてお尋ねします。築20年の北向きマンションに越して2ヶ月です。フローリングに直接、敷き布団を敷いていました。毎日おふとんは畳んでいましたが、かび臭くなりました。 かびは目には見えませんが、臭くてどうしようもなくなり、まだ新しいおふとんなのに粗大ごみ行きです。それからというもの、この部屋の中にいると、花粉症のような症状(目がチクチクものすごく痛痒い、鼻がむずむずしてくしゃみ、鼻水がとまりません。)が絶えません。頭皮も痒いです。衣服や部屋の中が雑巾のような、すえた匂いがして、会社に行ってても自分が臭いんじゃないかと気になって仕方がありません。ものすごく結露がひどい部屋です。冬場でも本などが湿ってしまうような状態です。梅雨の時期が怖いです。カビによって、体にこのような症状が出た方はいらっしゃいますか?もし、部屋の造りや、断熱材などの材料を使ってないことによってのカビなら、大家さんになんとかしてもらえるものなのでしょうか?越して間もないのに、不快な部屋に今後どうしたらよいのか悩んでおります。どうぞ、お力をお貸しください。

カビによる健康被害と症状

ご相談ありがとうございます。築20年の北向きマンションで、結露がひどくカビ臭い環境にお住まいとのこと、大変お辛い状況ですね。 ご記載の症状(目や鼻の炎症、頭皮のかゆみ、カビ臭い体臭の心配など)は、カビの胞子やカビが産生する揮発性有機化合物(VOC)による健康被害の可能性があります。カビの種類によっては、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの症状を悪化させる場合もあります。 具体的には、以下の様な症状が考えられます。

* アレルギー性鼻炎:くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、鼻のかゆみ
* アレルギー性結膜炎:目の充血、かゆみ、涙目
* 気管支喘息:咳、呼吸困難
* アトピー性皮膚炎:皮膚のかゆみ、発疹
* シックハウス症候群:頭痛、倦怠感、吐き気など

特に、フローリングに直接敷布団を敷いていたことで、湿気がこもりやすくカビの繁殖に最適な環境になっていたと考えられます。 カビ臭は、カビの胞子や代謝産物が空気中に拡散している証拠です。 ご自身の体臭を気にされるほど、カビ臭が衣服に付着している可能性も高いです。

結露の原因と対策

築20年のマンションで結露がひどいとのことですが、主な原因として考えられるのは以下の通りです。

* 断熱性能の不足:建物の断熱性能が低いと、室内の暖かい空気が壁や窓に接して冷やされ、結露が発生しやすくなります。特に北向きの部屋は日当たりが悪く、室温が低くなりやすい傾向があります。
* 換気の不足:部屋の換気が不十分だと、室内の湿気がこもり、結露の原因となります。
* 窓の気密性の低さ:古い建物の窓は気密性が低く、外気の冷気が侵入しやすいため、結露が発生しやすくなります。

これらの問題を解決するために、以下の対策を検討してみてください。

1. 換気の改善

* 窓を開けて換気する:毎日、数回、窓を開けて十分に換気しましょう。特に、朝と晩は必ず換気することを心がけましょう。
* 換気扇を使用する:キッチンや浴室の換気扇をこまめに使用しましょう。
* 機械換気システムの設置:予算が許せば、24時間換気システムの設置を検討しましょう。

2. 断熱性の向上

* 窓の断熱対策:窓に断熱シートやカーテンなどを設置して、外気の侵入を防ぎましょう。複層ガラスへの交換も効果的です。
* 壁の断熱対策:壁に断熱材を追加するリフォームを検討しましょう。これは費用がかかりますが、最も効果的な対策です。
* 床の断熱対策:床下に断熱材を敷設するリフォームも効果的です。

3. 除湿対策

* 除湿機を使用する:除湿機は、室内の湿気を効果的に除去します。特に梅雨時期や冬場は、除湿機を積極的に活用しましょう。
* 除湿剤を使用する:クローゼットや押入れなどに除湿剤を置いて、湿気を吸収させましょう。

4. カビの除去と予防

* カビの除去:カビが生えている箇所は、適切な洗剤とブラシを使って丁寧に除去しましょう。漂白剤を使用する場合は、換気を十分に行い、ゴム手袋などを着用して安全に作業しましょう。
* カビの予防:定期的に掃除を行い、湿気を溜めないように心がけましょう。風通しの良い状態を保ち、直射日光の当たらない場所に布団を干すなど、カビの発生を防ぐ工夫をしましょう。

大家さんへの相談

結露がひどいのは、建物の構造上の問題が原因である可能性があります。 断熱材の不足や窓の気密性の低さなどは、大家さんの責任で改善すべき事項です。 まずは、大家さんに現状を説明し、改善を求めることが重要です。 写真や動画などで現状を記録しておくと、交渉がスムーズに進みます。 改善されない場合は、必要に応じて専門機関に相談することも検討しましょう。

インテリアとカビ対策の両立

カビ対策とインテリアの両立は、難しい問題ですが、以下の点を考慮することで、快適な空間を保ちつつカビ対策を行うことができます。

* 通気性の良い家具を選ぶ:密閉性の高い家具は湿気をため込みやすいので、通気性の良い素材の家具を選びましょう。
* 吸湿性の高い素材を取り入れる:天然木や麻、綿などの吸湿性の高い素材の家具やファブリックは、湿気を吸収し、カビの発生を防ぐのに役立ちます。
* 定期的な清掃:家具やインテリアは定期的に清掃し、ホコリや汚れを除去しましょう。

専門家への相談

状況が改善しない場合、またはカビの種類を特定したい場合は、専門家(医師、建築士、カビ対策業者など)に相談することをお勧めします。 専門家は、適切なアドバイスや対策を提案してくれます。

まとめ

カビによる健康被害は深刻な問題です。 早めの対策が重要です。 換気、断熱、除湿などの対策を徹底し、それでも改善しない場合は、大家さんや専門家に相談することをお勧めします。 快適で健康的な住環境を手に入れるために、諦めずに積極的に行動しましょう。

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