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築20年マンションにおける高湿度とカビ問題
築20年のマンションで、畳が湿るほど湿度が高く、カビ被害に悩まされているとのこと、大変お困りのことと思います。1日に4リットルもの除湿が必要な状況は、深刻な問題です。 まず、管理会社が家屋調査をせずに畳交換やカビ清掃のみを提案している点について、その理由を探る必要があります。 高湿度、カビ発生の原因を特定し、適切な対策を講じるためには、家屋調査が不可欠です。
家屋調査の費用と内容
家屋調査の費用は、調査範囲や内容によって大きく異なります。一般的に、簡易的な調査であれば数万円から、詳細な調査になると数十万円かかる場合もあります。 調査内容は、建物の構造、断熱状況、換気状況、防水状況など多岐に渡り、専門的な機器を用いた調査も含まれることがあります。 管理会社が家屋調査を避けたい理由として、費用が高額であるという可能性はありますが、それ以外にも、調査結果によって建設法違反や重大な欠陥が発覚する可能性を懸念しているということも考えられます。
高湿度・カビ発生の原因と可能性
ご自宅の高湿度とカビ発生の原因として考えられるのは以下の通りです。
1. 建物の構造・断熱の問題
* 断熱材の劣化や不足:築20年経過しているため、断熱材の劣化や施工不良による断熱性能の低下が考えられます。特に、2階で下が駐車場という構造は、地面からの湿気の影響を受けやすい可能性があります。
* 気密性の低さ:建物の気密性が低いと、外気中の湿気が室内に侵入しやすくなります。窓枠や壁の隙間などから湿気が入り込んでいる可能性があります。
* 基礎の防水不良:基礎部分の防水処理が不十分な場合、地面からの湿気が建物内部に侵入しやすくなります。
2. 換気の問題
* 換気不足:換気が不十分な場合、室内の湿気がこもりやすく、カビが発生しやすくなります。2階であっても、十分な換気が行われていない可能性があります。「ぶっそうな程」換気をしていたとのことですが、換気方法が適切でなかった可能性も考えられます。適切な換気方法については後述します。
3. 生活習慣
* 洗濯物の室内干し:大量の洗濯物を室内で干すと、室内の湿度が上昇します。
* 植物の育成:多くの植物を室内で育てている場合、植物から蒸散される水分によって室内の湿度が高まります。
4. 建設法違反の可能性
知人の方が指摘しているように、断熱材の施工不良や、その他の建設基準違反が原因である可能性も否定できません。家屋調査によって、これらの可能性が明らかになる可能性があります。
管理会社への対応と家賃交渉
管理会社が家屋調査を拒否している理由を明確に尋ねることが重要です。費用問題なのか、他の理由なのかを把握する必要があります。 もし、建設法違反を懸念していることが理由であれば、その点を丁寧に説明し、解決策を一緒に探る姿勢を示すことが必要です。
家賃交渉については、現状の状況を説明し、減額を依頼するのも一つの方法です。 カビ被害によって部屋が使えない状態であること、除湿器を常に使用していること、そして精神的な負担などを訴え、家賃の減額幅について交渉してみましょう。 証拠となる写真や動画があれば、交渉を有利に進めることができます。 過去の処分品の写真がないことが残念ですが、今後のカビ被害の状況は記録しておきましょう。
具体的な対策
* 家屋調査の実施:専門業者に依頼して、建物の状態を詳細に調査してもらいましょう。調査結果に基づいて、適切な対策を講じることができます。
* 換気方法の見直し:窓を開けての換気だけでなく、24時間換気システムの確認や、必要に応じて換気扇の設置・増設を検討しましょう。
* 除湿対策:除湿器だけでなく、除湿剤や、湿気を吸着する素材の利用も検討しましょう。
* 断熱対策:窓に断熱フィルムを貼ったり、カーテンやブラインドを工夫したりすることで、断熱性を高めることができます。
* カビ対策:カビの発生を防ぐためには、定期的な清掃と、湿気の除去が重要です。
専門家への相談
建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談することで、より客観的なアドバイスを得ることができます。 専門家の意見を参考に、管理会社との交渉を進めることも有効です。
まとめ
高湿度とカビ問題は、放置すると健康被害や建物への損傷につながる可能性があります。 管理会社との交渉を続けながら、専門家への相談や、具体的な対策を実施することで、問題解決を目指しましょう。 証拠となる写真や動画を記録し、今後の対応に備えることも重要です。