築20年の一戸建て、北向きリビングの寒さ対策|床・窓からの冷気対策と費用を抑えた断熱方法

一戸建ての1階北向きのじゅうたん敷きのコの字型の部屋が、とにかく下から冷えるように寒いのです。じゅうたんは毛足は短く、裸足で歩くと下は固いのでコンクリのような気がします(注文住宅じゃないからよくわからない)。既に築20年位の家ですが、安く暖かくする方法はないですか?こういう構造は欠陥ではないですか?あと、窓について。①部屋の4方向のうち1方向(北側)に一面ガラス張りで、真ん中下に2ヵ所押し出し窓がついていて、ここは結露もひどく結露防止のプチプチみたいなシート+すきまテープを全てに貼り、②西側には腰から上に引き違い窓があり、部屋の全てに遮光カーテン+レースカーテンをつけております。東側にドアがあり、部屋は北向き玄関から入って右にあり、玄関のすきま風も関係している気がします。じゅうたんをはがすにも家具移動は女一人では無理で、小さいパーツをはめ込むコルクマットが手頃なので上から敷くか等を考えております。建築関係の詳しい方、同じような経験のある方、ご意見お願いします。

築20年住宅の寒さ問題:床からの冷気と窓からの熱損失

築20年の住宅で、北向きのリビングが寒いとのこと、お気持ちお察しします。床下からの冷気、窓からの熱損失、そして玄関からのすきま風など、複数の要因が考えられます。まずはそれぞれの原因と対策を具体的に見ていきましょう。

1. 床下からの冷気:コンクリートスラブの可能性と対策

じゅうたんの下がコンクリートのように固く、冷えるとのことですが、これは床下に断熱材が不足している、もしくは全く入っていない可能性が高いです。特に築20年の住宅では、現在の断熱基準に比べて断熱性能が低いケースが多く、コンクリートスラブ直の上に床材が張られていると、冷気がダイレクトに伝わってきます。これは必ずしも欠陥とは言い切れませんが、当時の建築基準では一般的だった構造です。

費用を抑えた断熱対策

じゅうたんを剥がすのが難しいとのことなので、コルクマットを上から敷くのは有効な手段です。コルクは天然素材で断熱性・吸音性にも優れています。ただし、コルクマットだけでは十分な断熱効果は期待できません。より効果を高めるには、以下の方法を検討しましょう。

  • 厚手のコルクマットを選ぶ:厚さ10mm以上のものを選びましょう。厚ければ厚いほど断熱効果は高まります。
  • コルクマットの下にアルミシートを敷く:アルミシートは輻射熱を反射する効果があり、床からの冷気を軽減します。ホームセンターなどで手軽に購入できます。
  • 断熱効果の高いラグを重ねる:コルクマットの上に、毛足の長いラグや、断熱効果のあるラグを敷くことで、さらに保温性を高めることができます。
  • カーペットクリーナーの使用:コルクマットやラグの下にゴミやホコリが溜まると断熱効果が低下します。定期的に掃除機で丁寧に掃除するか、カーペットクリーナーを使用しましょう。

これらの方法でも効果が不十分な場合は、専門業者に床下の断熱工事の見積もりを依頼することを検討しましょう。費用はかかりますが、長期的な視点で見れば、快適な住環境と省エネ効果によって元が取れる可能性があります。

2. 窓からの熱損失:結露対策とカーテン選び

北側の窓からの結露は、断熱性の低さを示しています。プチプチシートとすきまテープは効果がありますが、長期的な対策としては不十分です。

窓の断熱対策

  • 内窓の設置:既存の窓の内側に新しい窓を取り付けることで、断熱効果を大幅に向上させることができます。費用はかかりますが、最も効果的な方法です。補助金制度を利用できる可能性もありますので、自治体などに確認してみましょう。
  • 断熱カーテンの活用:遮光カーテンとレースカーテンは良いですが、より断熱効果の高いカーテンに交換することを検討しましょう。厚手の生地や、断熱機能を備えたカーテンを選ぶことが重要です。特に、北側の窓には断熱効果の高いカーテンが必須です。
  • 窓ガラスフィルムの活用:窓ガラスに貼るフィルムは、比較的安価で手軽に断熱効果を高めることができます。様々な種類があるので、ご自身の予算や好みに合わせて選びましょう。

西側の窓も、日射によって室温が上昇しやすく、夜間は熱を逃がしやすいです。遮光カーテンは日射を遮断する効果がありますが、断熱効果は限定的です。断熱カーテンへの交換や、窓ガラスフィルムの併用を検討しましょう。

3. 玄関からのすきま風:気密性の向上

玄関からのすきま風も、室温低下に大きく影響します。

玄関のすきま風対策

  • すきま風防止テープ:玄関ドアとドア枠の隙間を埋めるテープを貼ることで、すきま風を軽減できます。
  • ドア下部への隙間風防止対策:ドアの下部に隙間がある場合は、市販のすきま風防止材を敷くか、自分で作成した布などを挟んで隙間を塞ぎましょう。
  • 玄関ドアの点検:ドアの劣化や破損によって隙間が大きくなっている可能性があります。必要に応じて、修理や交換を検討しましょう。

4. その他の対策

  • 床暖房の導入:費用は高額ですが、最も効果的な暖房方法です。部分的に導入することも可能です。
  • ホットカーペットの使用:コルクマットの上などにホットカーペットを敷くことで、足元を暖かく保つことができます。
  • 暖房器具の見直し:効率の良い暖房器具を使用しましょう。エアコン、石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなど、様々な選択肢があります。省エネ性能の高い機種を選ぶことが重要です。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

築20年の住宅の場合、断熱性能が低い可能性が高いです。上記の方法で改善が見られない場合は、建築士や住宅診断士に相談することをおすすめします。専門家は、住宅の状況を的確に判断し、適切な対策を提案してくれます。

まとめ:段階的な対策で快適な空間を

北向きのリビングの寒さ対策は、床、窓、玄関など複数の箇所からの熱損失を総合的に改善していく必要があります。まずは、費用を抑えた対策から始め、効果を見ながら段階的に改善していくことをおすすめします。専門家のアドバイスも活用し、快適な住空間を実現しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)