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築2年6ヶ月経過マンション購入のメリット・デメリット
築2年6ヶ月の売れ残りマンションの購入は、魅力的な価格で手に入る可能性がある一方で、リスクも伴います。メリットとデメリットをしっかり理解し、ご自身の状況と照らし合わせて判断することが重要です。
メリット
* **価格交渉の余地が大きい:** 売れ残っているということは、売主が早く売却したいと考えている可能性が高いです。そのため、価格交渉の余地が大きく、相場よりも低い価格で購入できる可能性があります。
* **設備や内装が新しい:** 築浅のため、設備や内装は比較的新しい状態を保っていることが多いです。
* **修繕費用の負担が少ない:** 新築と比較して、初期の修繕費用負担が少ない傾向があります。
デメリット
* **売れ残っている理由の解明が重要:** なぜ売れ残っているのか、その理由をしっかりと把握する必要があります。立地条件や建物自体の問題、周辺環境など、様々な要因が考えられます。今回のケースでは、河川近接による津波リスクが大きな懸念事項です。
* **固定資産税の優遇措置がない:** 新築マンションには固定資産税の優遇措置がありますが、築2年6ヶ月経過のマンションには適用されません。これは大きなデメリットと言えるでしょう。
* **管理費・修繕積立金の負担:** マンションの維持管理には管理費と修繕積立金が必要です。築年数が浅くても、積立金が不足している場合もあります。特に、売れ残りが多いということは、積立金の積み立てが思うように進んでいない可能性も考えられます。
* **心理的な抵抗:** 売れ残り物件というだけで、心理的な抵抗を感じる方もいるかもしれません。
新築物件との比較:固定資産税とその他のデメリット
新築マンションと比較した場合、築2年6ヶ月のマンションの主なデメリットは、以下の通りです。
固定資産税
新築マンションには、固定資産税の軽減措置が適用されますが、築2年6ヶ月経過のマンションには適用されません。そのため、新築マンションよりも固定資産税の負担が大きくなります。具体的な金額は、マンションの評価額によって異なりますが、年間数万円程度の差額になる可能性があります。
その他のデメリット
* **建築基準法の変更:** マンションが建築された時点での建築基準法が適用されます。その後、建築基準法が改正された場合、最新の基準を満たしていない可能性があります。
* **瑕疵担保責任期間の終了:** 多くの場合、瑕疵担保責任期間は引き渡しから1年間です。既に期間が過ぎている可能性が高く、建物の欠陥が見つかった場合、売主の責任で修繕してもらえる保証がなくなります。
積立金の問題点
売れ残りマンションでは、修繕積立金の積立状況が問題となる可能性があります。入居率が低いと、積立金が不足し、将来の大規模修繕時に費用が不足するリスクがあります。購入前に、管理組合の積立金状況や修繕計画を詳細に確認することが重要です。
値引き交渉のポイント
価格交渉は、売主の心理を理解することが重要です。売主は、早く売却したいと考えているため、真剣な購入意思を示すことが大切です。
交渉のポイント
* **具体的な金額を提示する:** 曖昧な表現ではなく、具体的な金額を提示することで、売主の真剣さを示すことができます。
* **市場価格を調査する:** 周辺のマンションの価格を調査し、妥当な価格を提示します。
* **売れ残りの理由を理解していることを示す:** 売れ残りの理由を理解し、その点を踏まえた上で交渉することで、信頼感を与えられます。
* **複数物件を検討していることを示唆する:** 他の物件も検討していることを示唆することで、交渉力を高めることができます。
* **早期決済を提案する:** 早期決済を提案することで、売主の負担を軽減し、交渉を有利に進めることができます。
購入前に確認すべき事項
購入前に、以下の点を必ず確認しましょう。
物件に関する事項
* **建物の状況:** 建物の老朽化状況、雨漏り、シロアリ被害などの有無をしっかり確認しましょう。専門業者による検査を依頼することをお勧めします。
* **管理状況:** 管理組合の運営状況、積立金残高、修繕計画などを確認しましょう。
* **周辺環境:** 騒音、振動、交通量、治安などを確認しましょう。特に、河川近接によるリスクについては、専門家(防災関係者など)に相談するのも良いでしょう。
* **地盤調査結果:** 地盤の状況を確認しましょう。特に、河川近接地であるため、液状化リスクについても確認が必要です。
* **瑕疵担保責任の有無:** 瑕疵担保責任期間が経過しているかを確認し、その後の修繕費用負担について明確にしておきましょう。
* **登記簿謄本:** 所有権に問題がないかを確認しましょう。
ローンに関する事項
* **フラット35の審査:** フラット35の審査に通るかを確認しましょう。
* **返済計画:** 無理のない返済計画を立てましょう。
* **諸費用:** 仲介手数料、登録免許税、不動産取得税などの諸費用を把握しましょう。
その他
* **近隣住民への聞き込み:** 近隣住民に話を聞いて、周辺環境の情報を収集しましょう。
* **弁護士や不動産専門家への相談:** 専門家に相談することで、リスクを軽減することができます。
まとめ
築2年6ヶ月の売れ残りマンションの購入は、価格の安さというメリットがある反面、リスクも伴います。購入前に、物件の状況、周辺環境、管理状況、そして何より津波リスクについて徹底的に調査し、専門家の意見も参考にしながら、慎重に判断することが重要です。価格交渉では、冷静に、そして自信を持って交渉を進めましょう。