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築2年目でも起こる!木造住宅のすきま風問題
築2年目にも関わらず、すきま風が発生するとは、ご心配ですね。木造住宅は、経年変化や季節による温度・湿度変化の影響を受けやすく、隙間から空気が出入りしやすいため、すきま風は決して珍しい問題ではありません。特に、吹き抜けのあるリビングは、空気の循環が活発なため、すきま風が感じやすくなります。昨冬は問題なかったのに、今年になってすきま風が気になるようになったということは、新たな隙間ができたか、既存の隙間が拡大した可能性があります。
すきま風の原因究明:徹底調査で解決への第一歩
まずは、すきま風の原因を特定することが重要です。以下の手順で、丁寧に調査してみましょう。
1. 風の侵入経路の特定
* 視覚的な確認:明るい時間帯に、窓やドア、壁、床など、あらゆる箇所を注意深く観察します。隙間から光が差し込んでいないか、または、外からの風が直接当たる場所がないかを確認しましょう。吹き抜け部分も特に注意深く見てください。
* 感触による確認:風が強く吹いている日に、手や顔で壁や窓、床などを触れて、冷気を感じるところがないか確認します。冷気を感じるところが、すきま風の侵入経路である可能性が高いです。
* 煙による確認:線香や蚊取り線香の煙を利用して、すきま風が入ってきている場所を特定する方法もあります。煙が吸い込まれる場所が、すきま風の侵入経路です。吹き抜け部分の確認には、高い位置まで煙が届くように工夫しましょう。
* サーモグラフィーカメラの使用:より精密な調査には、サーモグラフィーカメラが有効です。温度差を可視化することで、すきま風の侵入箇所を正確に特定できます。ホームセンターなどでレンタルできる場合もあります。
2. 可能性の高い場所のチェックリスト
* 窓枠:窓枠とサッシの間に隙間がないか確認しましょう。劣化や経年変化によって隙間が大きくなっている可能性があります。
* ドア枠:ドア枠とドアの間に隙間がないか確認しましょう。ドアの調整やパッキンの交換が必要な場合があります。
* コンセント周り:コンセントやスイッチの周辺は、隙間ができやすい場所です。
* 床:床と壁の接合部、床下からの冷気侵入がないか確認しましょう。
* 吹き抜け部分:吹き抜けの開口部、手すり、壁との接合部などを重点的に確認しましょう。
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すきま風対策:具体的な対処法
すきま風の原因が特定できたら、適切な対策を行いましょう。
1. 隙間を埋める
* パテやコーキング材:小さな隙間には、ホームセンターなどで手軽に購入できるパテやコーキング材を使用しましょう。適切な素材を選び、隙間を完全に埋めるように注意してください。
* 隙間テープ:窓枠やドア枠の隙間には、隙間テープが効果的です。様々な種類があるので、状況に合わせて選びましょう。
* ドラフトストッパー:ドアの下などに設置するドラフトストッパーは、手軽にすきま風対策ができます。
2. 窓やドアの断熱性を高める
* 窓用フィルム:窓に貼る断熱フィルムは、手軽に窓の断熱性を高めることができます。
* カーテンやブラインド:厚手のカーテンやブラインドは、保温効果を高め、すきま風を軽減する効果があります。
* 窓の気密性を高める:窓の気密性を高めるためには、専門業者に依頼して窓の交換や修理を行うことも検討しましょう。
3. 吹き抜け対策
吹き抜けからの冷気侵入は、特に問題となります。
* 吹き抜けカーテン:吹き抜け専用のカーテンを設置することで、冷気の侵入を防ぎ、保温性を高めることができます。
* 間仕切り:吹き抜けに間仕切りを設置することで、リビングと吹き抜け部分を完全に分離し、冷気の侵入を防ぐことができます。ただし、開放感を損なう可能性があるため、慎重に検討しましょう。
* 天井ファン:天井ファンを使用することで、室内の空気を循環させ、温度差を少なくすることができます。
4. 専門家への相談
自分で解決できない場合は、専門業者に相談しましょう。建築業者やリフォーム業者に相談することで、的確なアドバイスや適切な対策を得ることができます。
事例紹介:吹き抜けのあるリビングのすきま風対策
Aさん宅(木造2階建て、築5年)では、吹き抜けのあるリビングにすきま風が入り込む問題がありました。窓枠の隙間と、吹き抜けの手すりの隙間が原因と判明。窓枠の隙間にはコーキング材を、手すりの隙間には隙間テープを使用することで、すきま風を大幅に軽減することができました。
専門家の視点:建築士からのアドバイス
建築士の山田先生によると、「木造住宅では、経年変化による隙間は避けられません。定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。すきま風が気になる場合は、早めの対処がおすすめです。」とのことです。
まとめ:快適な住空間のために
すきま風は、住まいの快適性を大きく損なう問題です。原因を特定し、適切な対策を行うことで、暖かく快適な冬を過ごすことができます。今回ご紹介した方法を参考に、ご自宅のすきま風対策に取り組んでみてください。