築2年住宅のリビングクロス、ヨレの心配と張替え時期

昨年末、築2年・未入居の一戸建て(木造2階建て)を購入しました。2年間未入居のままだった建物なので、日当たりの良い部屋の壁のクロスが少し裂けていたり、建具が伸縮してうまく閉じれないなどということがあり、入居前に家を施工した業者さんに直してもらいました。そして今年の2月に、リビングの壁のクロスが、入居当時よりもだいぶヨレていることに気づいたので、業者さんに問い合わせたところ、「急に暖房などを使うようになったから、木材が伸縮してヨレた」と言われました。「4月になったらある程度伸縮もおさまると思うので、リビングのクロスを全面張替えましょう」ということになりました。費用は業者さんが持ってくれるというので、心配無いのですが、4月になったところで、本当に伸縮がおさまるんでしょうか?リビングのクロスを全て張替えてすぐまたヨレるなんてことがあったら困るなあ、と思い、もう4月も終わるというのになかなか張替えに踏み切ることができません。どれぐらい待ってから張り替えれば、クロスのヨレが再発しなくなりますか?あと、クロスのヨレは「新築にはつきもの」と業者さんには言われたのですが、建ててすぐに入居した建物でも、クロスはヨレてくるもんなんですか?

築2年住宅のクロスヨレの原因と対策

築2年の住宅でクロスがヨレているとのこと、ご心配ですね。業者さんの説明にあるように、木造住宅では木材の伸縮がクロスに影響を与えることは事実です。特に、長期間未入居だった建物は、急激な温度・湿度変化にさらされると、木材の伸縮が顕著になります。暖房の使用開始などにより室内環境が変化したことで、木材が収縮し、それに伴いクロスが引っ張られてヨレが生じた可能性が高いです。

しかし、「4月になれば伸縮がおさまる」という業者さんの見解には、もう少し詳細な検討が必要です。木材の伸縮は、季節や気候、建物の構造、そして室内の換気状況など、様々な要因に影響されます。4月以降も、完全に伸縮が止まるわけではないことを理解しておきましょう。

木材の伸縮とクロスの関係

木造住宅は、木材の特性上、温度や湿度によって伸縮します。特に、日本の気候のように四季の変化が激しい地域では、この伸縮は無視できません。夏は高温多湿で木材が膨張し、冬は低温乾燥で収縮します。この伸縮は、壁や天井、床などの構造材だけでなく、クロスを貼った下地にも影響を与えます。下地が伸縮することで、クロスに歪みやヨレが生じるのです。

クロスの張替え時期の判断

では、いつクロスを張替えれば良いのでしょうか? 残念ながら、明確な時期を断言することはできません。しかし、以下の点を考慮して判断することをお勧めします。

  • 室内の湿度と温度の安定化: 春から夏にかけて、室内の温度と湿度が安定してきたことを確認しましょう。エアコンの使用状況や窓の開閉状況なども考慮します。外気温と室温の差が小さくなった時期が目安です。
  • 木材の伸縮の観察: 数週間かけて、壁や建具の動きを観察してみましょう。目に見えるような大きな動きが無くなってきたら、張替え時期の目安となります。 もし、わずかな動きが継続している場合は、もう少し様子を見る必要があるかもしれません。
  • 専門家の意見: 業者さんだけでなく、別の専門家(建築士など)の意見を聞いてみるのも良いでしょう。複数の意見を比較することで、より適切な判断ができます。

4月だけで判断せず、数ヶ月に渡って状況を観察し、専門家のアドバイスを参考に決定することが重要です。

新築でもクロスはヨレる?

「新築にはつきもの」という業者さんの発言については、少し注意が必要です。確かに、木造住宅では、新築直後からある程度の伸縮は発生します。しかし、それがすぐに目に見えるほどのヨレに繋がるケースは、それほど多くありません。今回のケースは、2年間の未入居期間が大きく影響していると考えられます。未入居期間中は、室内の温度・湿度管理がされていないため、木材の伸縮が過度に起こりやすくなります。

建ててすぐに入居した建物でも、全くヨレないとは言い切れませんが、今回のケースのように顕著なヨレが発生することは稀です。むしろ、適切な施工と入居後の管理によって、ヨレを最小限に抑えることが可能です。

ヨレを防ぐための対策

今後のヨレを防ぐために、以下の対策を検討してみましょう。

  • 適切な換気: 一年を通して、適切な換気を心がけましょう。特に、梅雨時期や冬場は、除湿機や加湿器などを活用して、室内の湿度を適切に保つことが重要です。湿度が高いと木材が膨張し、低いと収縮します。
  • 直射日光の遮断: 直射日光が長時間当たる場所は、温度変化が激しくなります。カーテンやブラインドなどで直射日光を遮断することで、温度変化による木材の伸縮を抑制できます。
  • 急激な温度変化の回避: 暖房や冷房の使用開始・停止は、徐々に変化させるようにしましょう。急激な温度変化は、木材に大きな負担をかけます。温度調節機能付きのエアコンなどを活用し、室温をゆっくりと変化させることが重要です。
  • 定期的な点検: 定期的にクロスや建具の状態をチェックし、異常を発見したらすぐに業者に連絡しましょう。早期発見・早期対応が、大きな被害を防ぐことに繋がります。

まとめ

リビングのクロスのヨレは、木材の伸縮が主な原因と考えられます。4月だけで判断せず、室内の環境が安定するまで様子を見て、専門家の意見を参考に張替え時期を決定しましょう。また、今後の対策として、適切な換気、直射日光の遮断、急激な温度変化の回避、定期的な点検を心がけることで、クロスのヨレを最小限に抑えることができます。 焦らず、じっくりと対応することで、快適な住空間を長く保ちましょう。

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