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築2年で壁に亀裂?まずは冷静に状況を確認
新築から2年で壁に亀裂、クロスが剥がれる…確かに不安になりますよね。しかし、まずは落ち着いて現状を把握しましょう。 焦って行動する前に、以下の点をチェックしてみましょう。
1. 亀裂の状況を詳細に確認する
* 亀裂の長さ、幅、深さ、形状を記録しましょう。写真や動画で記録しておくと、後々住宅会社とのやり取りに役立ちます。
* 亀裂が発生している場所を特定し、周辺の状況も観察します。例えば、窓枠やドア枠との関係、地震や家具の移動などによる影響がないか確認しましょう。
* 亀裂に指を当てて、動きがあるか確認します。もし動きがあれば、深刻な状態の可能性があります。
2. クロスの剥がれの状況を確認する
* 剥がれているクロスの面積、剥がれの程度を記録します。写真や動画で記録しましょう。
* 剥がれが進行しているか、止まっているかをチェックします。
* 下地の状態も確認しましょう。下地が腐食していたり、湿っていたりする場合は、深刻な問題の可能性があります。
3. 住宅瑕疵担保責任保険を確認する
* 保険期間を確認しましょう。5年または10年の保証期間内であれば、保険の適用範囲を確認することが重要です。
* 保険証券や契約書を確認し、どのような瑕疵が対象となるか、手続き方法などを確認しましょう。
* 保険会社に連絡し、状況を説明して、専門家の診断を受けることを検討しましょう。
住宅瑕疵担保責任保険とは?
住宅瑕疵担保責任保険は、住宅の欠陥(瑕疵)に対して、一定期間、補償してくれる制度です。新築住宅を購入する際、多くの場合加入が義務付けられています。 保険期間は、通常10年ですが、5年の場合もあります。 あなたの住宅の保険期間と、具体的な補償内容を改めて確認しましょう。
保険適用範囲
保険の適用範囲は、保険会社によって異なりますが、一般的には以下の様な瑕疵が対象となります。
* 構造躯体(基礎、柱、梁、屋根など)の欠陥
* 防水性の欠陥(雨漏りなど)
* 配管設備の欠陥(給排水管、ガス管など)
今回のケースでは、壁の亀裂とクロスの剥がれが、構造躯体の欠陥に該当するかどうかがポイントになります。 もし、亀裂が構造躯体(基礎、柱、梁など)にまで及んでいる場合は、保険の適用対象となる可能性が高いです。しかし、表面的な亀裂やクロスの剥がれのみであれば、保険適用外となる可能性もあります。
住宅会社への連絡と修理方法
状況を確認したら、住宅会社に連絡を取りましょう。 写真や動画などの証拠を提示し、状況を詳しく説明することが重要です。
住宅会社への連絡手順
1. 電話またはメールで連絡を取り、状況を説明します。
2. 現地調査の日程を調整します。
3. 現地調査では、亀裂やクロスの剥がれの状況を詳しく説明し、写真や動画を提示します。
4. 住宅会社からの診断結果と対応策を待ちます。
修理方法
住宅会社が保険適用と判断した場合、保険会社が修理費用を負担します。 保険適用外の場合、自費での修理となります。修理方法は、亀裂の状況やクロスの剥がれの程度によって異なります。
* 亀裂の場合:小さな亀裂であれば、コーキング剤で補修できます。しかし、大きな亀裂や進行している亀裂の場合は、専門業者に依頼して補修する必要があります。
* クロスの剥がれの場合:剥がれたクロスを貼り直す、または新しいクロスに張り替える必要があります。
専門家の意見
建築士や住宅診断士などの専門家に相談することも有効です。専門家は、亀裂の原因を特定し、適切な修理方法を提案してくれます。 特に、保険適用が難しい場合や、原因が複雑な場合は、専門家の意見を聞くことをお勧めします。
まとめ:冷静な対応と記録が重要
築2年で壁に亀裂やクロスの剥がれが発生した場合、まずは冷静に状況を把握し、記録することが大切です。 住宅瑕疵担保責任保険の適用範囲を確認し、住宅会社に連絡を取り、必要に応じて専門家の意見を聞きましょう。 焦らず、適切な対応を取ることで、問題を解決できる可能性が高まります。 今回の経験を踏まえ、定期的な住宅点検を行うことも忘れずに行いましょう。