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アパートの床傾斜:深刻な問題と解決策
築18年の木造アパートで、全室床が傾斜しているという深刻な状況ですね。めまい、頭痛、肩凝り、腰痛といった症状も出ているとのこと、ご心配もごもっともです。これは単なる些細な問題ではなく、居住者の健康にも影響する重大な瑕疵(かし)の可能性があります。 まず、落ち着いて状況を整理し、適切な対応を検討しましょう。
1. 状況の確認と証拠集め
まずは、床の傾斜の程度を客観的に記録することが重要です。
具体的な証拠集め
* 写真・動画撮影:複数の部屋で、床の傾斜がわかるように写真や動画を撮影しましょう。ボールや水を流して傾斜を確認する様子も記録しておくと効果的です。水平器があれば、傾斜角度を測定して記録することも有効です。
* 精密な測定:可能であれば、水平器やレーザーレベルを用いて、床の傾斜角度を正確に測定しましょう。複数の場所で測定し、データとして記録します。
* 証人確保:もし、ご家族や友人などが状況を目撃している場合は、証人として証言を得ることが重要です。
* 記録の保管:撮影した写真・動画、測定データ、証言などは、安全な場所に保管しましょう。これらの証拠は、後々の交渉に非常に役立ちます。
2. 不動産会社・大家さんへの連絡
証拠が揃ったら、不動産会社または大家さんに状況を伝えましょう。
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連絡方法と伝え方
* 書面での連絡:メールや手紙で、状況を具体的に説明し、撮影した写真や動画、測定データなどを添付しましょう。口頭での連絡だけでは、後々トラブルになる可能性があります。
* 冷静な対応:感情的になることなく、冷静に事実を伝えましょう。「健康に影響が出ている」ことを明確に伝え、早急な対応を求めることが重要です。
* 具体的な要求:現状維持が不可能であることを伝え、具体的な解決策(修理、減額、解約など)を提示しましょう。
3. 専門家への相談
不動産会社や大家さんの対応が不十分な場合、または、専門的な判断が必要な場合は、専門家への相談を検討しましょう。
相談できる専門家
* 建築士:床の傾斜の原因を特定し、修理方法や費用を判断してもらうことができます。
* 不動産鑑定士:建物の価値を評価し、減額交渉の際に役立つ情報を提供してもらえます。
* 弁護士:法的措置を検討する必要がある場合に相談しましょう。
4. 具体的な解決策
状況によっては、以下の解決策が考えられます。
解決策の選択肢
* 床の修理:傾斜の原因が特定できれば、床の修理を行うことができます。ただし、築年数の古い建物では、大規模な改修が必要になる可能性もあります。
* 家賃減額:現状のままでは居住に支障があるため、家賃を減額してもらう交渉をしましょう。
* 契約解除:状況によっては、契約を解除し、別の物件への転居を検討する必要があるかもしれません。
5. 敷金返還について
ペット可物件のため敷金が全額返還されないとのことですが、床の傾斜は契約時の告知義務違反に当たる可能性があります。 専門家と相談し、敷金返還について交渉する必要があるかもしれません。
6. 具体的なアドバイス
* 記録は詳細に:写真や動画は、傾斜の角度や範囲がわかるように、定規や目印となるものを一緒に写しましょう。
* 健康被害を訴える:めまい、頭痛などの症状は、医師の診断書を取得し、証拠として提示しましょう。
* 交渉は文書で:口頭での約束はトラブルの元になります。全てのやり取りは文書で行い、証拠として保管しましょう。
* 専門家への相談を躊躇しない:一人で抱え込まず、専門家の力を借りましょう。
7. まとめ
アパートの床傾斜は、健康被害にもつながる深刻な問題です。冷静に状況を把握し、証拠を集め、不動産会社や大家さんと適切に交渉することが重要です。必要に応じて専門家の力を借り、ご自身の権利を主張しましょう。 健康を第一に考え、安心して暮らせる住環境を確保してください。