築15年住宅のブレーカー落ち問題:エアコンと家電の同時使用で落ちる原因と解決策

すみません、教えてください。家が築15年ほどなんですが、ブレーカーがすぐに落ちます。2部屋分の暖房としてエアコンを付けていますが、もう1部屋のエアコンを付けようとするとブレーカーが落ちます。ドライヤーやファンヒーターも同じです。電力会社に電話すればブレーカーを落とさずに利用する事ができるんでしょうか?工事などが必要でしょうか?

築15年住宅でブレーカーが落ちる原因

築15年のお住まいにおいて、エアコンやドライヤー、ファンヒーターといった複数家電の同時使用でブレーカーが落ちる原因は、主に以下の3点が考えられます。

1. 配線容量の不足

築15年の住宅では、現在の電力需要を満たせるだけの配線容量が確保されていない可能性があります。特に、近年は省エネ家電とはいえ、エアコンなどの高出力家電の使用が一般的になり、以前よりも消費電力が増加傾向にあります。 古い住宅では、当初の設計段階で想定されていた電力容量を超えてしまい、ブレーカーが落ちるという事態に繋がるのです。 特に、エアコンは起動時に大きな電力を消費するため、複数のエアコンを同時に稼働させると、瞬時に許容電力量を超えてしまうケースが多いです。

2. ブレーカーの劣化

長年の使用によってブレーカー自体が劣化している可能性も考えられます。ブレーカーは、一定の電流を超えると自動的に遮断する安全装置ですが、経年劣化により、本来の遮断能力が低下している場合があります。そのため、本来であれば落ちるはずのない電流でも遮断してしまう、もしくは、遮断が遅れて機器に負担がかかるといった問題が発生する可能性があります。

3. 配線の老朽化

配線が経年劣化により断面積が減少したり、被覆が損傷したりしていると、電気抵抗が増加し、発熱の原因となります。この発熱がブレーカーを落とす原因になるだけでなく、火災の危険性も高まります。 特に、古い住宅では、配線が露出している箇所や、配線経路に問題がある場合もあります。

電力会社への連絡と解決策

電力会社に電話しても、ブレーカーが落ちる問題を直接解決することはできません。電力会社は電力供給の責任を負いますが、住宅内の配線やブレーカーの管理は、家主または居住者の責任となります。

しかし、電力会社に相談することで、現在の契約容量を確認したり、より適切な契約容量への変更を検討したりすることは可能です。 契約容量が小さすぎる場合、ブレーカーが落ちやすくなるため、見直すことで改善できる可能性があります。

具体的な解決策と専門家への相談

ブレーカーが頻繁に落ちる問題を解決するには、以下の対策が考えられます。

1. 専門業者への相談と点検

最も確実な解決策は、電気工事の専門業者に相談することです。専門業者は、住宅全体の配線状況を点検し、問題点を見つけ出してくれます。 配線容量の不足が原因であれば、増設工事が必要になる可能性があります。ブレーカーの劣化や配線の老朽化が原因であれば、それらの交換工事が必要になります。

2. 契約容量の見直し

電力会社に相談し、現在の契約容量を確認しましょう。 必要に応じて、契約容量を増やすことで、複数の家電を同時に使用してもブレーカーが落ちにくくなる可能性があります。 ただし、契約容量を増やすと電気料金が高くなる可能性があるため、費用対効果を考慮する必要があります。

3. 同時使用家電の制限

専門業者による調査・工事の前に、一時的な対策として、複数の高出力家電を同時に使用しないように心がけましょう。 例えば、エアコンとドライヤーを同時に使用するのは避け、時間差で使用するなど工夫することで、ブレーカーが落ちる頻度を減らすことができます。

4. 省電力家電への切り替え

古い家電を省電力家電に交換することで、消費電力を抑えることができます。 特に、エアコンは消費電力が大きいため、省エネ性能の高い機種への交換は効果的です。

事例:マンションでのブレーカー落ちと解決策

あるマンション住人Aさんは、築20年のマンションで、冬場になるとエアコンと電気ヒーターを同時に使用するとブレーカーが落ちることに悩んでいました。 電力会社に相談したところ、契約容量は問題ないとのことでしたが、電気工事の専門業者に依頼したところ、配線の老朽化が原因であることが判明。 配線の更新工事を行い、問題が解決しました。 この事例からも、専門業者による点検と適切な工事の重要性が分かります。

専門家の視点:電気工事士からのアドバイス

電気工事士の視点から見ると、築15年の住宅でブレーカーが頻繁に落ちる場合は、配線容量の不足や老朽化の可能性が高いです。 安易な対処は火災リスクを高めるため、必ず専門業者に点検・修理を依頼することをお勧めします。 自己判断での修理は危険なため、絶対に避けてください。

まとめ:安全第一で専門家への相談を

ブレーカーが頻繁に落ちる問題は、放置すると火災などの危険性も伴います。 電力会社への連絡も重要ですが、根本的な解決のためには、電気工事の専門業者に相談し、適切な点検と工事を行うことが不可欠です。 安全を第一に考え、早めの対応を心がけましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)