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築12年マンションの床下ミシミシ音の原因
築12年経過したマンションで、お風呂、洗面所、台所で熱いお湯を使うと床下からミシミシ音がするとのこと、ご心配ですね。お子さんが起きてしまうほど気になる音の原因を、いくつか考えられます。
まず考えられるのは、給湯管の熱膨張です。お湯を使うと給湯管が熱せられ、膨張します。この膨張によって、給湯管が床下を通っている木材や配管支持金具に接触し、摩擦音が発生する可能性があります。築12年経過しているということは、経年劣化によって木材の乾燥が進み、摩擦音が大きくなっている可能性も考えられます。
次に考えられるのは、配管の振動です。熱いお湯が勢いよく流れることで、配管自体が振動し、床下構造材に伝わることでミシミシ音が発生する可能性があります。特に、配管の固定が不十分な場合や、配管と構造材の間に隙間が少ない場合は、振動が伝わりやすくなります。
さらに、床下地の劣化も原因として考えられます。経年劣化によって、床下地の木材が乾燥し、収縮することで隙間が生じます。この隙間が、給湯管や配管の振動を大きく増幅させる可能性があります。また、シロアリなどの害虫による木材の腐食も考えられます。
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最後に、建物の構造的な問題も考えられます。マンションの構造によっては、給湯管や配管の設置方法、床下地の構造などがミシミシ音の原因となることがあります。
ミシミシ音を解消するための具体的な対策
では、これらの原因を踏まえた上で、具体的な対策を考えてみましょう。
1. 給湯管の熱膨張対策
* 給湯管の断熱材の追加: 給湯管に断熱材を巻き付けることで、熱膨張を抑制できます。ホームセンターなどで簡単に購入できます。断熱材の種類は、グラスウールや発泡ウレタンなどがあります。
* 配管支持金具の点検・増設: 配管支持金具が緩んでいたり、不足していたりする場合は、増設または締め付けを行うことで、配管の振動を抑制できます。専門業者に依頼するのも良いでしょう。
* 給湯管の固定方法の見直し: 給湯管が床下構造材に直接触れている場合は、緩衝材を挟むことで摩擦音を軽減できます。例えば、ゴム製のシートなどを挟むことで効果があります。
2. 配管の振動対策
* 配管の固定強化: 配管の固定が不十分な場合は、配管支持金具を増設したり、固定方法を見直すことで振動を抑制できます。
* 防振ゴムの設置: 配管と床下構造材の間に防振ゴムを設置することで、振動を吸収することができます。ホームセンターなどで購入可能です。
* 配管のルート変更: 可能であれば、配管のルートを変更することで、振動が伝わりにくいように工夫できます。これは専門業者に依頼する必要があります。
3. 床下地の劣化対策
* 床下点検: 専門業者に床下を点検してもらい、シロアリ被害や木材の腐食がないかを確認しましょう。
* 床下換気: 床下の換気を良くすることで、木材の乾燥を防ぎ、劣化を抑制することができます。床下点検の際に、換気口の状況も確認してもらいましょう。
4. 専門業者への相談
上記の方法を試しても改善が見られない場合は、建築業者や設備業者に相談することをお勧めします。専門家であれば、原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。特に、構造的な問題が原因の場合は、専門家の判断が必要です。
専門家の視点:経験豊富な建築士からのアドバイス
長年建築に携わってきた経験から、このような床下からのミシミシ音は、多くの場合、経年劣化による木材の乾燥や、配管の振動が原因です。しかし、まれに、配管の破損や漏水が原因となっているケースもあります。そのため、音の原因を特定するためには、専門家による点検が不可欠です。放置すると、より大きな問題に発展する可能性もありますので、早めの対処をお勧めします。
まとめ
マンションの床下から聞こえるミシミシ音は、様々な原因が考えられます。まずは、給湯管の断熱、配管の固定、床下換気など、自分でできる対策を試してみましょう。それでも改善が見られない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。お子さんの睡眠を守るためにも、早めの対処を心がけてください。