築10年マンションのリビングに設置したインナーサッシの結露問題

インナーサッシに関して教えてください。築10年のマンションに知り合いが住んでおります。先日インナーサッシ工事を行ったそうなのですが、インナーサッシのガラス・サッシ部分にて結露が出るそうです。何か原因・対応策等おしえていただけませんでしょうか。私的に調べてみましたが原因がわかりませんでした。宜しくお願い致します。■場所:SRCマンション5階 角部屋リビング部分 ■方角:東 ■仕様:インナーサッシ 樹脂 LOW-Eガラス(引き違い・FIXのインナーサッシを連層) ■設置場所 5連層のアルミサッシすべり出し・FIX(弧を描くように局面をつくるかたちで設置されています。) ※ちなみに他の部屋部分にもインナーサッシを取り付けましたが結露はありません。 ※加湿器等も使用している部屋もありますが、その部屋でも結露はおこっておりません。以上 宜しくお願い致します。補足ご解答いただきありがとうございます。説明ベタで申し訳ございません。補足ですが、インナーサッシの室内側 表面にて結露しております。(ガラス内部 サッシとサッシの間ではございません。)宜しくお願い致します。

結露の原因を探る:マンションリビングのインナーサッシ

築10年のSRCマンション5階、角部屋のリビング(東向き)に設置されたインナーサッシで結露が発生しているとのこと。他の部屋では結露がないことから、リビング特有の状況が原因と考えられます。 インナーサッシは樹脂製、LOW-Eガラスの引き違いとFIX窓の連層タイプで、既存の5連層アルミサッシすべり出し・FIX窓の内側に設置されているとのことです。結露はインナーサッシの室内側表面に発生しており、ガラス内部やサッシ間ではない点が重要です。

結露発生の主な原因

インナーサッシの結露は、室内の暖かい湿った空気が、インナーサッシのガラス表面で冷やされて水滴になることで発生します。今回のケースでは、いくつかの要因が考えられます。

  • 断熱性の不足: LOW-Eガラスは断熱性能が高いですが、設置状況や窓の形状によっては十分な効果を発揮しない場合があります。特に、5連層のアルミサッシは熱伝導率が高いため、外気温の影響を受けやすく、インナーサッシ単体では結露を防ぎきれない可能性があります。特に、弧を描くように設置された窓は、熱の逃げ場が複雑になり、結露リスクが高まる可能性があります。
  • 窓の気密性の低さ: インナーサッシと既存サッシの間に隙間があり、外気が侵入し、ガラス表面を冷やす可能性があります。施工不良や経年劣化による気密性の低下も考えられます。また、複雑な形状の窓は気密性を確保するのが難しく、隙間から冷気が入り込む可能性が高まります。
  • 室内の湿度: 東向きのリビングは、朝日に当たりやすく、日射によって室温が上昇します。しかし、夜間は冷え込みやすく、室温の差が大きくなります。加湿器の使用状況や、生活習慣による室内の湿度変化も影響している可能性があります。特に、朝晩の温度差が大きいと結露しやすくなります。
  • 換気不足: 換気が不十分な場合、室内の湿気がこもり、結露の原因となります。特に、角部屋は風の通りが悪く、換気が不足しやすい傾向があります。
  • 施工不良: インナーサッシの取り付けが不適切な場合、気密性が低下し、結露が発生しやすくなります。例えば、サッシと壁の間に隙間があったり、シーリング材が適切に施工されていない場合などが考えられます。

結露対策:具体的な解決策

上記の要因を踏まえ、具体的な対策を検討しましょう。

1. 換気改善

  • 定期的な換気: 1日に数回、窓を開けて十分な換気を行うことが重要です。特に、朝晩は温度差が大きいため、こまめな換気を心がけましょう。24時間換気システムがあれば、適切に稼働させているか確認しましょう。
  • 換気扇の活用: キッチンや浴室の換気扇を適切に活用し、室内の湿気を排出しましょう。
  • 除湿機の導入: 室内の湿度が高い場合は、除湿機を使用することで結露を抑制できます。特に梅雨時期や、洗濯物を室内干しする際は有効です。

2. 断熱性の向上

  • カーテンの活用: 厚手のカーテンや遮光カーテンを使用することで、窓からの熱の逃げを抑制し、結露を軽減できます。夜間は必ずカーテンを閉めるようにしましょう。
  • 窓ガラスフィルムの施工: 断熱効果のある窓ガラスフィルムを貼ることで、ガラス表面の温度上昇を抑え、結露を抑制できます。専門業者に依頼して施工してもらうのがおすすめです。
  • 窓枠の気密性の向上: 既存サッシとインナーサッシの間に隙間がある場合は、気密テープなどで隙間を埋めることで、結露を軽減できます。専門業者に相談し、適切な処置をしてもらうのが安心です。

3. その他の対策

  • 結露吸水シートの設置: 結露吸水シートをインナーサッシの内側に設置することで、結露による水滴を吸収し、床への水濡れを防ぎます。
  • 施工業者への相談: インナーサッシの施工業者に状況を説明し、原因究明と適切な対策を相談しましょう。施工不良が原因であれば、保証の範囲内で対応してもらえる可能性があります。
  • 専門家への相談: 原因が特定できない場合や、対策に不安がある場合は、建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談しましょう。

まとめ:インナーサッシ結露問題への総合的なアプローチ

インナーサッシの結露問題は、断熱性、気密性、室内の湿度、換気など、複数の要因が複雑に絡み合って発生します。そのため、原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。 上記の対策を総合的に行うことで、結露を軽減し、快適な室内環境を実現できるでしょう。 まずは、換気改善から始め、状況に応じて他の対策も検討してみてください。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討することをお勧めします。

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