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築10年で起こる家の傾きと不具合:原因と対処法
ご質問ありがとうございます。築10年のお家で、様々な不具合が発生しているとのこと、ご心配ですね。特に、最近になって不具合が増えているとのことですので、家の傾き、構造的な問題の可能性も考慮する必要があります。 まずは、ご指摘の症状を整理し、一つずつ見ていきましょう。
1.引き戸、扉、棚の傾きや閉まりにくさ
2階の引き戸や勝手口、クローゼットの扉、トイレの扉、そして棚の隙間など、複数の箇所で傾きや閉まりにくさが発生しています。これは、建物の不同沈下や、基礎の不具合、あるいは木材の乾燥による収縮などが考えられます。 特に、最近になって症状が悪化している点は、注意が必要です。
2.床のギシギシ音
床のギシギシ音は、床材と構造材のずれや、木材の乾燥による収縮、あるいは建物の揺れなどが原因として考えられます。これも、建物の状態を反映している可能性があります。
3.ドア下部の床への接触
1階トイレのドア下部が床に接触しているのは、床の傾きやドア枠の変形が考えられます。これも、建物の不同沈下を示唆する可能性があります。
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4.方位磁石の異常
方位磁石の針が底についてしまうのは、磁場の影響や、建物の鉄筋などの影響が考えられますが、それ以上に、水平が保たれていない可能性が高いです。水平器で確認する必要があります。
5.断熱材の有無と寒さ
10年前の建て替えでも断熱材は使用されている可能性が高いです。しかし、断熱性能が低い、もしくは施工不良の可能性があります。寒さ対策として、断熱材の追加や窓の断熱リフォームなどを検討する必要があるかもしれません。
専門家への相談が重要です
上記の症状から、単なる職人の不手際や建材の劣化だけでなく、建物の構造的な問題を疑うべきだと考えます。 特に、最近になって症状が悪化している点が非常に重要です。放置すると、更なる被害拡大や、最悪の場合、倒壊の危険性も否定できません。
専門家への相談を強くお勧めします
まずは、建築士や住宅診断士に相談することを強くお勧めします。彼らは、建物の状態を正確に診断し、原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。 診断費用はかかりますが、安全確保と将来的な修繕費用を考えると、必要な投資です。
相談する際のポイント
* 具体的な症状を写真や動画で記録しておきましょう。
* 発生時期や変化の様子を詳しく説明しましょう。
* 複数の専門家に相談し、複数の意見を聞き比べるのも良いでしょう。
* 建築確認済証などの書類があれば、提示しましょう。
具体的な対策
専門家による診断結果を待ってから具体的な対策を決定する必要がありますが、考えられる対策としては以下のものがあります。
* 基礎補修:不同沈下などが原因であれば、基礎の補修が必要になる場合があります。
* 床補強:床のギシギシ音や傾きが問題であれば、床の補強が必要になる場合があります。
* 断熱改修:断熱材の追加や窓の交換など、断熱性能の向上を図る必要があります。
* 部分的なリフォーム:扉や引き戸の交換、棚の取り付け直しなど、部分的なリフォームが必要になる場合があります。
10年前の住宅と断熱材
10年前の住宅でも、断熱材は使用されているのが一般的です。しかし、断熱材の種類や施工方法によっては、十分な断熱効果が得られない場合があります。 もし断熱材が不足している、もしくは適切な施工がされていない場合は、断熱改修を行うことで、省エネ効果と快適性の向上を期待できます。
まとめ
築10年で起こる家の傾きや不具合は、様々な原因が考えられます。 ご自身の判断だけで対処せず、専門家への相談を最優先に行い、適切な診断と対策を受けることが重要です。 お子様もいらっしゃるということですので、安全を最優先に考え、早めの対応を心がけてください。