築浅軽量鉄骨と築古RCマンション、どちらが寒い?断熱性と寒さ対策を徹底解説

築7年弱の軽量鉄骨アパート(積和。最上階、角部屋)と 築30年弱のRCマンション(上下左右挟まれた中部屋)だったら 寒さはどちらがマシでしょうか? 古いRCマンションが、築浅の積和アパートに劣ることはありますか?

築浅軽量鉄骨と築古RCマンションの寒さ比較:断熱性能の差

築7年弱の軽量鉄骨アパート(積和、最上階、角部屋)と築30年弱のRCマンション(上下左右挟まれた中部屋)の寒さ、どちらがマシか?というご質問ですね。結論から言うと、一般的には築浅の軽量鉄骨アパートの方が寒さがマシです。しかし、これは断定できるものではなく、建物の具体的な構造や状態、そして地域による気候条件など、様々な要素が影響します。

まず、大きな違いは建物の断熱性能です。築30年弱のRCマンションは、現在の基準を満たしていない可能性が高いです。当時の建築基準法では、断熱性能に関する基準が現在よりもはるかに低かったため、外壁や窓からの熱損失が大きくなりがちです。一方、築7年弱の軽量鉄骨アパートは、比較的新しい建築基準法に準拠して建てられている可能性が高く、断熱材の性能や窓の性能も向上しています。

しかし、軽量鉄骨造はRC造に比べて気密性や断熱性に劣るというイメージを持たれている方も多いかもしれません。実際、軽量鉄骨造はRC造と比較すると、躯体の熱容量が小さく、温度変化の影響を受けやすい傾向があります。そのため、外気温の変化に敏感に反応し、寒暖差が大きくなりやすいというデメリットも存在します。

今回のケースでは、最上階・角部屋という条件が軽量鉄骨アパートの寒さを増幅させる可能性があります。最上階は天井からの熱損失が大きく、角部屋は外壁の面積が大きいため、熱が逃げやすくなります。一方、RCマンションの中部屋は、周囲の部屋からある程度の保温効果が期待できます。

RCマンションのデメリットと築浅アパートのメリット

古いRCマンションが、築浅の軽量鉄骨アパートに劣る点としては、以下の点が挙げられます。

  • 断熱性能の低さ:前述の通り、古いRCマンションは断熱性能が低い可能性が高く、冬場の暖房費が高くなる可能性があります。
  • 窓の性能:古いマンションの窓は、断熱性能が低い単板ガラスであることが多いです。複層ガラスに比べて結露しやすく、冷気も伝わりやすいです。
  • 設備の老朽化:給湯器やエアコンなどの設備が老朽化している可能性があり、効率が悪く、ランニングコストが高くなる可能性があります。
  • 共用部分の老朽化:共用部分の老朽化に伴う修繕費用負担も考慮する必要があります。

一方、築浅の軽量鉄骨アパートのメリットは、以下の通りです。

  • 比較的新しい設備:給湯器やエアコンなどの設備が比較的新しい可能性が高く、効率が良いです。
  • 比較的新しい建材:断熱材や窓などの建材も比較的新しいものが使用されている可能性が高く、断熱性能が高いです。
  • 管理体制:築浅のアパートは、管理体制が整っていることが多いです。

寒さ対策:具体的な方法

どちらの物件に住む場合でも、寒さ対策は重要です。以下に具体的な対策を挙げます。

窓からの冷気対策

  • カーテンやブラインド:厚手のカーテンやブラインドを使用することで、窓からの冷気の侵入を防ぎます。遮熱効果のあるカーテンも効果的です。
  • 窓ガラスフィルム:窓ガラスに貼る断熱フィルムは、手軽に断熱性を向上させることができます。
  • 窓枠の隙間を埋める:窓枠とサッシの間に隙間がある場合は、隙間テープなどで塞ぎましょう。

壁からの冷気対策

  • 断熱シート:壁に断熱シートを貼ることで、壁からの冷気の侵入を防ぎます。
  • 家具の配置:家具を壁際に配置することで、壁からの冷気を遮断する効果があります。

その他

  • 暖房器具:エアコンだけでなく、暖房器具を複数活用することで、効率的に部屋を暖めることができます。床暖房や電気ストーブなども検討してみましょう。
  • 床の断熱:カーペットやラグを敷くことで、床からの冷気を防ぎます。
  • 換気:こまめな換気は、結露を防ぎ、室内の空気を快適に保つのに役立ちます。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、断熱性能は建物の築年数だけでなく、設計や施工の質、使用されている建材によっても大きく異なります。そのため、築年数だけで判断するのは危険です。もし、どちらの物件を選ぶか迷っている場合は、専門家に見てもらうことをお勧めします。建築士に依頼して、建物の断熱性能を調査してもらうことで、より正確な判断ができます。

まとめ

築浅の軽量鉄骨アパートと築古のRCマンション、どちらが寒いのかは、建物の状態や地域、そして個人の寒さに対する感覚によっても異なります。しかし、一般的には断熱性能の観点から、築浅の軽量鉄骨アパートの方が寒さがマシな可能性が高いと言えます。しかし、最上階・角部屋であることや、RCマンションの中部屋であることは、それぞれ寒さ対策の必要性を高めます。どちらの物件を選ぶにしても、適切な寒さ対策を行うことで、快適な住環境を実現できます。

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