築後住宅への蓄熱式暖房機の設置可能性とオイルヒーターからの切り替え

蓄熱式暖房機について、蓄熱式暖房は既に建ててある建物には取り付けられないのでしょうか?我が家は完全洋館で、オイルヒーターを各部屋使っております。とても高熱費が冬はかかります。教えていただけると幸いです。

蓄熱式暖房機の設置:既存住宅でも可能?

結論から言うと、既存住宅への蓄熱式暖房機の設置は可能です。ただし、いくつかの条件や注意点があります。 新築時に設置するよりも工事の手間や費用は高くなる可能性がありますが、オイルヒーターと比べてランニングコストを削減できる可能性があるため、検討する価値は十分にあります。

設置の可否を左右する要因

蓄熱式暖房機の設置可否は、以下の要因によって大きく左右されます。

  • 建物の構造:築年数、壁や床の断熱性能、電気容量などが重要です。古い建物や断熱性能が低い建物では、設置に際して断熱改修が必要になる場合があります。また、必要な電気容量を確保できるかどうかも確認が必要です。
  • 設置場所:蓄熱式暖房機は、ある程度のスペースが必要です。設置場所の確保が可能かどうか、また、搬入経路の確認も必要です。重量があるため、床の強度も確認する必要があります。
  • 電気容量:蓄熱式暖房機は、夜間に電力を蓄えます。そのため、住宅の電気容量が十分かどうかを確認する必要があります。容量が不足している場合は、増設工事が必要となる可能性があります。
  • 配線工事:既存の配線で対応できるか、もしくは新たな配線工事が必要になるかを確認する必要があります。専門業者による調査が不可欠です。

オイルヒーターからの切り替えメリット

現在オイルヒーターを使用されているとのことですが、蓄熱式暖房機への切り替えには以下のようなメリットがあります。

  • ランニングコストの削減:蓄熱式暖房機は、夜間の電力料金が安い時間帯に電力を蓄え、昼間は蓄熱した熱で暖房を行うため、電気代を抑えることができます。特に、時間帯別電力の契約をされている場合は、大幅なコスト削減が期待できます。
  • 快適な暖房:オイルヒーターに比べて、蓄熱式暖房機はより安定した暖房を提供します。乾燥しにくいのも特徴です。また、オイルヒーターのように、直接的な熱風がないため、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心です。
  • 安全性の向上:オイルヒーターは、火災のリスクがゼロではありません。蓄熱式暖房機は、火を使わないため、より安全です。
  • デザイン性の向上:最近の蓄熱式暖房機は、デザイン性に優れた機種も増えています。インテリアに馴染むものを選ぶことができます。

蓄熱式暖房機の設置費用と工事期間

蓄熱式暖房機の設置費用は、機種や設置場所、工事の規模によって大きく異なります。一般的には、1台あたり10万円〜30万円程度かかると言われています。さらに、既存住宅への設置の場合は、配線工事や断熱工事などの追加費用が発生する可能性があります。工事期間は、数日から数週間かかる場合もあります。

専門業者への相談が重要

既存住宅への蓄熱式暖房機の設置は、専門業者に相談することが非常に重要です。専門業者は、建物の状況を正確に把握し、最適な機種を選定し、安全かつ適切な設置工事を行います。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをお勧めします。

専門業者を選ぶ際のポイント

  • 経験と実績:蓄熱式暖房機の設置実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
  • 資格と保証:適切な資格を持つ業者を選び、工事後の保証もしっかり確認しましょう。
  • 見積もりの明瞭さ:見積書の内容が明確で、追加費用が発生する可能性についても事前に説明してくれる業者を選びましょう。
  • 対応の良さ:質問に丁寧に答えてくれ、相談しやすい業者を選ぶことが大切です。

具体的な手順

1. 専門業者への相談と現地調査:複数の業者に連絡を取り、現地調査を依頼します。建物の状況や希望する暖房能力などを伝え、見積もりを依頼しましょう。
2. 見積もりの比較検討:複数の業者から見積もりを受け取り、費用、工事期間、保証内容などを比較検討します。
3. 業者選定と契約:最適な業者を選定し、契約を結びます。
4. 設置工事:業者に設置工事を依頼します。
5. 動作確認とアフターサービス:設置後、動作確認を行い、問題があれば業者に連絡しましょう。

まとめ

既存住宅への蓄熱式暖房機の設置は、初期費用はかかりますが、長期的な視点で見れば、ランニングコストの削減や快適性の向上につながる可能性があります。オイルヒーターの高額な光熱費に悩まされているのであれば、蓄熱式暖房機への切り替えを検討してみる価値は十分にあります。ただし、設置工事には専門家の知識と技術が必要となるため、必ず専門業者に相談し、適切な手順を踏んで進めていきましょう。

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