築年数の古いマンションの天井とアスベスト問題:安全な暮らし方

アメリカの60年代~80年代に建設されたマンションやコンドミニアムの部屋の天井に、アスベストが含まれた素材を吹き付けて仕上げる方法が用いられていたそうで、いまだにそのような天井の部屋に住んでいる人がたくさんいます。その天井はポップコーンシーリング、アコースティックシーリングと呼ばれていますが、アメリカの政府運営環境団体のサイトでもの天井のまま住んでいても問題ないとのことです。結局アスベストが飛散して吸いこまなければ安全との見方だと思います。ここで質問ですが、日本ではアスベストの含まれたいわゆるポップコーンシーリングの天井は存在しないのでしょうか?最近、古いマンションに賃貸で引っ越したのですが、中はすべて綺麗にリノベーションしてあったのですが、天井がアスベスト含有の吹き付け仕上げでした。白くてデコボコしています。このまま3年は住む予定ですが、とても心配です。詳しい方いらっしゃったらよろしくご回答お願い致します。

日本の「ポップコーンシーリング」とアスベスト問題

日本の住宅においても、昭和30年代から昭和50年代頃にかけて、アスベストを含む吹き付け材が天井や壁に使用された事例があります。アメリカで「ポップコーンシーリング」や「アコースティックシーリング」と呼ばれるものと同様、表面がデコボコした白い仕上げが特徴です。しかし、アメリカほど大規模な使用はされておらず、近年はアスベスト含有建材の使用が規制されているため、新規建築物ではほとんど見られません。

質問者様のお住まいがリノベーション済みとはいえ、アスベスト含有の吹き付け材が天井に使用されているとのこと、ご心配されるお気持ちはよく理解できます。アスベストは、繊維状の鉱物で、吸い込むと肺がんや中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こす可能性がある危険な物質です。しかし、そのままの状態では危険性は低いことも事実です。

アスベスト含有吹き付け材の危険性と対策

アスベストの危険性は、アスベスト繊維が空気中に飛散し、それを吸い込むことにあります。天井材が完全に固着していて、剥がれたり、粉塵が発生したりしなければ、健康への影響は限定的です。しかし、以下の状況では危険性が高まります。

  • 天井材の損傷:ひび割れや剥がれなどが発生した場合、アスベスト繊維が飛散する可能性があります。
  • 改修工事:天井の改修工事を行う際には、アスベスト繊維が大量に飛散する可能性が高いため、専門業者に依頼し、適切な対策が必要です。
  • 地震などによる損傷:地震などの災害によって天井が損傷した場合も、アスベスト繊維の飛散に注意が必要です。

安心安全に暮らすための具体的な対策

3年間の賃貸期間中、アスベスト含有の天井を心配せずに過ごすためには、以下の対策を講じることをお勧めします。

1. 天井の状態を定期的にチェックする

定期的に天井の状態をチェックし、ひび割れや剥がれなどの異常がないか確認しましょう。異常を発見した場合は、管理会社に速やかに報告し、適切な対応を依頼することが重要です。写真や動画で記録を残しておくのも有効です。

2. 不要な振動を避ける

天井に強い振動を与えないように注意しましょう。例えば、天井に物をぶつけたり、大きな音を立てたりする行為は避けましょう。

3. 換気を心がける

部屋の換気を十分に行い、空気中のアスベスト濃度を低く保つように心がけましょう。

4. 専門家への相談

不安な場合は、専門機関(例:都道府県労働基準監督署、産業医)に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。アスベストに関する検査や除去工事についても相談できます。

専門家の視点:アスベスト対策の重要性

環境省のホームページや、専門のアスベスト調査会社に相談することで、より詳細な情報を得ることができます。専門家は、建物の状況を的確に判断し、適切な対策を提案してくれます。特に、改修工事を行う際には、必ず専門業者に依頼することが重要です。適切な手順で作業が行われなければ、アスベストの飛散リスクが高まり、健康被害につながる可能性があります。

まとめ:安心と安全を確保するための行動

アスベスト含有の吹き付け材は、必ずしも危険なものではありませんが、適切な対策を講じることで、より安全に暮らすことができます。定期的な点検、管理会社への報告、そして専門家への相談を積極的に行い、安心して3年間を過ごせるようにしましょう。

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