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築古マンションの壁の構造と防音性
1994年築の6階建てマンション5階角部屋の賃貸物件を検討中とのこと、そして隣室との壁の構造と防音性についてご心配されているとのことですね。騒音問題で悩まれているとのことですので、慎重に検討されるのは当然のことです。
まず、RC造(鉄筋コンクリート造)のマンションであっても、壁の厚さや構造によって防音性能は大きく異なります。特に築年数の古いマンションでは、現在の基準を満たしていない可能性があります。15cmのRC壁とのことですが、これは部屋と部屋の間の壁(界壁)の厚さでしょうか?それとも外壁の厚さでしょうか? 確認が必要です。
「ボーン」という音がしたとのことですが、これは壁の中に空洞があることを示唆している可能性があります。RC造であっても、壁の中に配管スペースなどが設けられている場合、その部分で音が共鳴しやすくなります。また、古いマンションでは、施工時の精度や材料の劣化によって、防音性能が低下している可能性も否定できません。
仲介業者の営業担当者の説明を鵜呑みにするのではなく、自らも情報を集め、確認することが重要です。
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RC造マンションでも防音性能は様々
RC造は、一般的に木造よりも防音性に優れているとされていますが、それはあくまで一般的な話です。実際の防音性能は、以下の要素によって大きく影響を受けます。
- 壁の厚さ:厚いほど防音性能は高まります。15cmのRC壁は、決して薄いとは言えませんが、近年のマンションと比較すると、薄いと感じる方もいるかもしれません。
- 壁の構造:内部に空洞がないか、断熱材が使用されているかなども重要です。空洞があると、音が共鳴しやすくなります。
- 窓の性能:窓は音の侵入経路になりやすい部分です。二重サッシや防音窓になっているか確認しましょう。
- 床の構造:上階からの騒音も問題となるため、床の構造も確認することが重要です。遮音性の高い床材が使用されているか確認しましょう。
- 施工精度:古いマンションでは、施工精度が現在の基準を満たしていない可能性があります。壁の隙間などから音が漏れる可能性も考慮する必要があります。
騒音問題を避けるための具体的な対策
騒音問題を避けるために、次の点を徹底的に確認しましょう。
1. 現地での確認を徹底する
* 時間帯を変えて内覧する:日中だけでなく、夜間や早朝にも内覧し、周囲の音を確認しましょう。
* 様々な場所で音を聞く:部屋の中央だけでなく、壁際や窓際で音を聞いてみましょう。
* 隣室の音を聞く:可能であれば、隣室の音を聞いてみることを検討しましょう。
* 専門家に見てもらう:不安であれば、建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談し、物件の防音性能を評価してもらいましょう。
2. 契約前に確認すべき事項
* 建物の管理状況:建物の管理状況が悪いと、防音対策が適切に行われていない可能性があります。
* 近隣住民への聞き込み:可能であれば、近隣住民に騒音に関する状況を聞いてみましょう。
* 契約書の内容:契約書に騒音に関する記述がないか確認しましょう。
3. 騒音対策グッズの活用
万が一、入居後に騒音問題が発生した場合でも、様々な対策グッズがあります。
- 防音カーテン:窓からの騒音を軽減します。
- 防音マット:床からの騒音を軽減します。
- 防音パネル:壁に設置して騒音を軽減します。
これらのグッズは、完璧な防音効果は期待できませんが、ある程度の騒音軽減効果は期待できます。
専門家の意見
建築音響の専門家によると、「RC造であっても、壁の厚さや構造、施工精度によっては、十分な防音性能が確保されていないケースがあります。特に築年数の古いマンションでは、劣化による防音性能の低下も懸念されます。内覧時には、壁を叩いて音を確かめるだけでなく、窓や床の構造にも注意深く確認することが重要です。」とのことです。
まとめ
築古マンションの防音性を確認することは、快適な生活を送る上で非常に重要です。仲介業者からの情報だけでなく、自らも徹底的に調査し、納得のいく物件を選びましょう。騒音問題に悩まされないよう、慎重な判断を心がけてください。