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窓サッシ用シャッターの防音・断熱効果について
結論から言うと、窓サッシ用シャッターは、プラマードUやインプラスのような高い防音性は期待できません。遮光・遮熱効果はありますが、防音効果は限定的です。シャッターは主に外部からの衝撃や直射日光、視線を防ぐためのものです。一方、プラマードUやインプラスは、既存窓の内側に設置する内窓で、空気層を作ることで高い防音・断熱効果を実現します。
シャッターは、隙間が完全に塞がれるわけではないため、音の遮断は不十分です。特に、低音域の音は透過しやすい傾向があります。一方、断熱効果については、シャッターの種類や設置状況にもよりますが、ある程度の効果は期待できます。特に、直射日光を遮ることで、室温の上昇を抑える効果があります。しかし、プラマードUやインプラスのような断熱材による効果とは異なります。
シャッターと内窓の比較:費用対効果の観点から
ご質問にあるように、防犯や飛来物対策が不要であれば、シャッターの導入は費用対効果の面から見直す必要があるかもしれません。高価な電動シャッターを導入するよりも、内窓の設置の方が、防音・断熱効果の向上という点ではコストパフォーマンスに優れている可能性が高いです。
- 内窓:比較的低価格で、高い防音・断熱効果が期待できる。施工も比較的容易。
- シャッター:高価格。防音効果は限定的。遮光・遮熱効果はあるが、内窓と比較すると費用対効果は低い可能性がある。
内窓のメリットとデメリット
内窓(例えば、YKK APのプラマードUやLIXILのインプラスなど)は、既存窓の内側に新たな窓を設置することで、空気層を作り、断熱性と防音性を高めます。
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メリット
* 高い防音・断熱効果:空気層が音を遮断し、熱の伝達を防ぎます。
* 結露防止:窓ガラスの温度差による結露を軽減します。
* 省エネ効果:冷暖房効率が向上し、光熱費を削減できます。
* 施工が比較的容易:既存窓に後付けできるため、大掛かりな工事は不要です。
* 価格がシャッターより安い:一般的にシャッターよりも低価格で導入できます。
デメリット
* 窓の開口部が狭くなる:内窓を設置することで、窓の開口部が狭くなります。
* 窓の掃除が少し面倒になる:内窓と既存窓の間に隙間ができるため、掃除が少し面倒になります。
* デザインの制限:内窓のデザインは限られています。
「通常ペアガラス+内窓」の断熱効果
「断熱タイプのペアガラス」ではなく「通常ペアガラス+内窓」でも、十分な断熱効果が期待できます。空気層による断熱効果は、ガラスの種類よりも空気層の厚さに大きく依存します。通常ペアガラスに内窓を追加することで、空気層が2層になり、断熱性能が大幅に向上します。
シャッターの後付けについて
後付け可能なシャッターは、サイズの種類が豊富にあるメーカーもあります。しかし、窓のサイズや形状によっては取り付けできない場合もあります。事前にメーカーに問い合わせて、対応可能なサイズを確認することが重要です。
まとめ:最適な選択を
窓サッシにシャッターが必要かどうかは、防犯・台風対策の必要性、予算、そして防音・断熱への期待度によって異なります。防犯や台風対策が不要で、防音・断熱効果を重視するならば、内窓の設置を検討することをお勧めします。内窓は、シャッターよりも低価格で、高い防音・断熱効果が期待できます。ただし、窓の開口部が狭くなることや、掃除が少し面倒になることを考慮する必要があります。
専門業者に相談し、ご自宅の状況に最適な窓周りの対策を検討することをお勧めします。