窓の結露とUVカット・遮熱フィルムの剥がれ:原因と対策

窓に貼るUVカット・遮熱(断熱?)フィルムについて質問です。一昨年の10月、新築マンションを購入し、その際にリビングの窓にUVカット・遮熱フィルムを(マンション売主推奨の)業者に貼ってもらいました。業者に貼ってもらった理由は、個人で貼るよりも耐久性が高いと言う理由です。(業者の話によると、個人で貼ると最悪の場合は2,3年で剥がれるが、業者が行えば10年ぐらいは持つとのことでした。)そのフィルムの効果もあり、去年の夏はあまり冷房を使いませんでしたし、今でも部屋の壁やソファーも日焼けしていません。ところが…先日の大雪の時、窓が結露しまくっていたので、何度も何度も雑巾で水を拭き取りました。そして、翌日の朝、少し結露していたので雑巾で拭き取ると、何か光るものがポロポロと落ちました。なんだろうと思いながら、窓をよく見ると…フィルムのコーティングの一部が剥がれ落ちていました(涙)フィルムを貼ってから1年と3ヶ月しか経っていないのに、コーティングが剥がれていたんです。半ば有償修理を覚悟して業者に電話すると、逆に向こうが申し訳なさそうな感じですぐ伺うとの連絡が来ました。しかも無償で。この時点ではラッキーだと思いました。そして、業者の方が来ると、その時も大変申し訳なさそうな態度だったので、逆にこちらが申し訳ないと思うぐらいでした。で、その際に状況の写真を撮りたいとのことでしたので、基本的にOKしました。写真を撮り、フィルムを剥がして貼り直してもらい、無事に作業が完了。この時、作業者に「こちらに何らかの落ち度があったのでしょうか?」と聞くと、業者からは「お客さんには何も落ち度はありません」との回答。「ただ、結露した場合は、太陽の光が窓に差して窓が温もる前に乾いたタオル等で優しく拭いて下さい」「また、材質の性質上、通常よりも結露しやすいので、結露すること自体には大きく気にする必要はありません」とも言われました。と、ここからが質問です。業者が言うには、こちらの過失は無いとのことですが、1年と3ヶ月でフィルムのコーティングが剥がれるということはどういうことなのでしょうか?業者には詳しい原因はわかりませんと言われましたが、結露が多かれ少なかれ影響しているのでしょうか。それとも、単なる偶然でしょうか。はたまた、全然違うところに要因があるのでしょうか。あと、業者は写真を撮っていましたが、理由はなんでしょうか?良く解釈すればデータ収集のためと言えますが、悪く解釈すれば不具合続出しているように見えます。決して安い買い物ではないので、もし1,2年ごとに交換となるのであるなら、この買い物は大損にしか思えません。できれば、業者の方と似たような経験をされた方、両方から答えを頂けると助かります。あと、参考になるかどうかはわかりませんが、マンションと冬場の状況を以下に記しておきます。○マンション場所は東京都23区海も山も近くなく、住宅街の一画にある南向き居住階は6階角部屋ではありません南側には遮る建物がないので、朝から夕方まで陽が差し込みますベランダにはタイルも敷かず、植物系も何もありません北側の玄関と寝室にエコカラットを使用○冬場の状況基本的に暖房は不使用ただし、電気カーペットは使用室温は天気にも左右されますが、最低でも17℃あります湿度は基本的に40%~60%ただし、乾燥がひどい時は30%まで落ち、夜に鍋をすると60%を超える時があります浴槽は24時間喚起をかけていますが、室内の湿度が低い時は寝る前に切って浴槽のドアを開けています基本的に結露が生じるのは朝方(寝ている時間)だけですが、鍋をやると結露する時あり結露をできるだけ防ぐため、湿度は50%以下を心がけ、暖房等で室温を上げすぎないようにしています結露が生じた場合、乾いた布雑巾で午前中のうちに拭いている以上、長文で失礼致しました。

1.フィルム剥がれの原因究明

ご質問の状況、大変お困りだったことと思います。1年3ヶ月でUVカット・遮熱フィルムのコーティングが剥がれてしまったとのこと、確かにショックですよね。業者さんも無償で対応してくれたとはいえ、原因究明と今後の対策が重要です。

まず、業者が「結露が影響している可能性がある」と述べている点について、これは十分に考えられます。結露は窓ガラス表面に水滴を形成し、フィルムに負担をかける可能性があります。特に、急激な温度変化や高湿度の環境下では、結露の発生頻度や量が大きくなり、フィルムの接着部分にストレスがかかり、コーティングの剥がれにつながる可能性があります。

しかし、結露だけが原因とは断言できません。他の可能性として考えられるのは以下の通りです。

  • フィルムの品質:ロットによる品質のばらつき、施工不良、あるいは製品自体の耐久性不足などが考えられます。業者にフィルムの製造メーカーや製品名を確認し、同様の事例がないか問い合わせてみることをお勧めします。
  • 施工方法:フィルムの貼り付けが不適切だった場合、剥がれやすくなります。特に、窓ガラスの清掃が不十分だったり、フィルムの圧着が不完全だったりすると、剥がれやすい状態になります。
  • 窓ガラスの材質や状態:窓ガラスの材質によっては、フィルムとの相性が悪く、剥がれやすくなる可能性があります。また、窓ガラス自体に傷や汚れがあると、接着力が弱まる可能性があります。
  • 環境要因:直射日光の強さ、温度変化の大きさ、空気中の汚れなども影響する可能性があります。特に、南向きの窓で直射日光を長時間受ける場合、温度変化が激しく、結露しやすい環境になります。

業者さんが写真を撮影した理由は、品質管理や原因究明のためでしょう。同様の事例が発生した場合、原因を特定し、対策を講じるために必要な情報となります。また、保証対応のためにも、状況を記録しておくことは重要です。悪く解釈する必要はないでしょう。しかし、写真撮影の目的を明確に確認しておくことは、今後の対応のためにも重要です。

2.結露対策とフィルムの選び方

東京都23区のマンション、南向き6階、遮る建物がないという環境は、確かに結露しやすい条件です。ご質問の状況から、結露対策を強化することで、フィルムの寿命を延ばす可能性があります。

効果的な結露対策

  • 換気:定期的な換気は、室内の湿度を下げる上で非常に重要です。特に、調理後や入浴後はこまめな換気を心がけましょう。24時間換気システムを有効活用し、湿度センサーなどを活用して適切な換気量を調整するのも有効です。
  • 除湿:除湿機を使用することで、室内の湿度をコントロールできます。特に冬場は、暖房を使用しない場合でも、除湿機を使うことで結露を抑制できます。
  • 窓の断熱性能向上:窓ガラスの断熱性能を高めることで、結露の発生を抑制できます。Low-Eガラスへの交換や、窓枠への断熱材の追加などが効果的です。ただし、費用は高額になる可能性があります。
  • 窓拭き:結露が発生したら、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ることが大切です。硬い布や雑巾で強くこすりすぎると、フィルムに傷がつき、剥がれやすくなります。
  • 室温管理:室温を上げすぎると結露しやすくなります。電気カーペットの使用は問題ありませんが、室温を適切に管理することで結露を抑制できます。室温と湿度のバランスを適切に保つことが重要です。

フィルム選びのポイント

今後、フィルムを交換する際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 高品質なフィルムを選ぶ:耐久性が高く、結露に強いフィルムを選びましょう。メーカーの保証内容も確認することが重要です。
  • 専門業者に施工を依頼する:個人で施工すると、施工不良による剥がれが発生する可能性があります。信頼できる専門業者に施工を依頼しましょう。施工前に、施工方法や保証内容についてしっかりと確認しましょう。
  • 複数業者に見積もりを取る:複数の業者に見積もりを取り、価格や保証内容などを比較検討しましょう。安価なフィルムは、耐久性が低い可能性があります。

3.専門家の意見

建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談することで、より適切なアドバイスを得ることができます。特に、マンションの構造や窓の状況、地域特性などを考慮した上で、最適な結露対策やフィルム選びのアドバイスを得られます。

4.まとめ

UVカット・遮熱フィルムの剥がれは、結露、フィルムの品質、施工方法、窓ガラスの状態、環境要因など、様々な要因が複雑に絡み合って発生する可能性があります。今回のケースでは、業者の対応が迅速で丁寧だったことは幸いでした。しかし、再発防止のためには、結露対策を強化し、高品質なフィルムを選び、専門業者に施工を依頼することが重要です。 また、定期的な点検を行うことで、早期に問題を発見し、対応することができます。

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