窓の結露が止まらない!原因と対策を徹底解説

部屋の窓の結露がすごいです。 ちょっと前からずーっとあります。 水滴がないときというのが 最近まったくありません。 寝るときしか使わない部屋で 午後は日がすごく入ります。 日が入るのにどうしてずっと水滴はあるんですか?

結露の原因:日差しと室温差、そして空気中の水分

窓の結露は、窓ガラスの表面温度が、室内の空気の温度よりも低くなった際に発生します。質問者様のお部屋のように、午後に日差しが強く当たる部屋でも結露が発生するのは、いくつかの要因が複雑に絡み合っているためです。

まず、日差しが当たること自体は、室温を上げる効果があります。しかし、その一方で、窓ガラス自体は、外気温の影響を直接受けています。日差しによって室温が上昇しても、窓ガラスの温度は、外気温との差によって比較的低く保たれる場合があります。特に、断熱性の低い窓ガラスの場合、この温度差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。

さらに、空気中の水分量も重要な要素です。室内の湿度が高いと、空気中に含まれる水分が窓ガラスの表面で凝結し、結露として現れます。寝るときしか使わない部屋とのことですが、日中は閉め切った状態になっていると、室内の空気が乾燥せず、湿度が高くなる可能性があります

また、窓枠の気密性も影響します。窓枠の隙間から冷たい外気が入り込むと、窓ガラスの温度がさらに下がり、結露しやすくなります。

結露対策:具体的なステップと効果的な方法

結露対策は、原因を特定し、適切な方法を組み合わせることで効果を発揮します。以下に、具体的な対策と、その効果について解説します。

1. 窓ガラスの断熱性を高める

最も効果的な対策は、窓ガラスの断熱性を高めることです。

  • 断熱フィルムの貼り付け:比較的安価で手軽にできる方法です。窓ガラスの内側に貼ることで、断熱効果を高め、結露を抑制します。様々な種類があるので、お部屋の状況や好みに合わせて選びましょう。
  • 内窓の設置:既存の窓の内側に新たな窓枠とガラスを設置することで、断熱効果を飛躍的に高めることができます。費用は高くなりますが、効果も大きいため、長期的には費用対効果が高いと言えるでしょう。
  • 複層ガラスへの交換:高性能な複層ガラス(ペアガラス)に交換することで、断熱性と遮音性を向上させることができます。費用は高額ですが、最も効果的な方法の一つです。

2. 室内の湿度を下げる

室内の湿度を下げることで、結露の発生を抑えることができます。

  • 換気:こまめな換気は、室内の空気を入れ替え、湿度を下げる効果があります。特に、朝と夕方に15分程度の換気を心がけましょう。窓を開けるのが難しい場合は、換気扇を使用しましょう。
  • 除湿機の使用:除湿機を使用することで、効率的に室内の湿度を下げることができます。特に梅雨時期や、結露がひどい時期には効果的です。除湿機の種類も様々なので、お部屋の広さや好みに合わせて選びましょう。
  • 湿度を吸収する素材の活用:珪藻土や炭などの、湿度を吸収する素材を室内に置くことで、湿度を調整することができます。ただし、これらは補助的な手段であり、根本的な解決策にはなりません。

3. 窓枠の気密性を高める

窓枠の隙間から外気が入り込むのを防ぐことで、結露を抑制することができます。

  • 窓枠の隙間を埋める:窓枠と壁の間に隙間がある場合は、パッキンやコーキング材などで隙間を埋めて気密性を高めましょう。ホームセンターなどで手軽に購入できます。
  • 窓の開閉をスムーズにする:窓の開閉がスムーズでない場合、隙間ができやすくなります。定期的に窓の掃除やメンテナンスを行い、スムーズに開閉できる状態を保ちましょう。

4. カーテンの工夫

カーテンも結露対策に役立ちます。

  • 厚手のカーテン:厚手のカーテンは、断熱効果があり、窓ガラスの温度低下を防ぐ効果があります。遮光性が高いカーテンもおすすめです。
  • カーテンと窓ガラスの間に隙間を作らない:カーテンが窓ガラスに密着していると、結露しやすくなります。カーテンレールを調整するなどして、カーテンと窓ガラスの間に隙間を作るようにしましょう。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、結露は建物の断熱性能や気密性能が低いことが原因の一つです。特に古い建物では、断熱材が不足していたり、窓枠の気密性が低かったりするケースが多く、結露が発生しやすい傾向があります。根本的な解決のためには、建物の改修工事も検討する必要があるかもしれません。

まとめ:継続的な対策が重要

窓の結露対策は、一つだけの方法で効果が得られるとは限りません。複数の対策を組み合わせることで、より効果的に結露を抑制することができます。今回ご紹介した方法を参考に、お部屋の状況に合わせて適切な対策を行い、快適な室内環境を実現しましょう。継続的な対策が、快適な生活を送るための鍵となります。

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