空室が目立つ賃貸物件…その理由と入居前に確認すべき点

賃貸アパートを借りるため物件を探しています。気になる物件のひとつに、二階建て全10部屋程度、木造、築10年近くの物件があるのですが、一部屋も人が入ってません。なんでか気になります。補足 先ほど、不動産屋さんに確認したら社宅だったとのことでした。入居可になってから一ヶ月以上、誰も入ってません。

物件が空室だらけの理由を探る

築10年近くなのに、全室空室という状況は、確かに気になりますよね。特に、以前社宅として使われていた物件の場合、その理由をしっかり把握しておくことが重要です。単なる偶然とは言い切れない可能性があります。いくつか考えられる理由を検討してみましょう。

1. 前の入居者(会社)の事情

以前、社宅として利用されていたということは、企業がまとめて契約していた可能性が高いです。その企業が倒産したり、事業縮小、移転などで社宅としての利用を終了したのかもしれません。社員の転勤や退職といった人事異動も影響している可能性があります。 企業の事情は、不動産会社も詳細に把握していないケースもあります。

2. 物件の状態や設備

築10年近い木造物件であれば、経年劣化による修繕が必要な箇所が出ている可能性があります。例えば、

  • 壁や床の傷み:特に木造住宅は、湿気や経年劣化による傷みが目立ちやすいです。
  • 水回り設備の老朽化:キッチン、浴室、トイレなどの水回り設備は、定期的なメンテナンスが必要です。故障や不具合があれば、入居をためらう理由になります。
  • 断熱性・防音性の低さ:築年数の古い物件は、断熱性や防音性が低い場合があります。夏は暑く、冬は寒く、騒音も気になる可能性があります。
  • 設備の古さ:エアコンや給湯器などの設備が古く、機能性に問題があるかもしれません。

これらの問題が、入居希望者を遠ざけている可能性があります。不動産会社に、現状の設備や修繕履歴について詳しく確認することが重要です。写真だけではわからない部分も多いので、現地で直接確認することをお勧めします。

3. 立地や周辺環境

物件の立地や周辺環境も、空室率に影響します。

  • 交通の便:駅からの距離やバス路線の便が悪いと、不便に感じる人が多いです。
  • 生活利便性:スーパーマーケットやコンビニエンスストア、病院などの生活施設が近くにない場合、生活に不便を感じます。
  • 治安:周辺の治安が悪いと、安心して暮らせないと感じる人が多いです。
  • 騒音問題:道路の騒音や近隣住民からの騒音など、生活環境に問題がある場合も考えられます。

これらの点を考慮し、実際に現地を訪れて、周辺環境を自分の目で確かめることが大切です。

4. 価格設定

家賃や管理費が高すぎる場合も、空室が続く原因となります。近隣の同程度の物件と比較して、相場より高いかどうかを確認しましょう。

入居前に必ず確認すべき点

空室が目立つ物件を検討する際には、特に注意深く確認すべき点があります。

1. 物件の状態の徹底的な確認

不動産会社に物件の状態について、詳細な説明を求めましょう。写真だけでなく、実際に現地で確認することが重要です。

  • 壁や床、天井の傷み:ひび割れや汚れ、湿気による被害がないか確認します。
  • 水回り設備のチェック:排水溝のつまり、蛇口からの水漏れ、トイレの詰まりなどがないか確認します。
  • 窓やドアの開閉:スムーズに開閉できるか、隙間風がないか確認します。
  • 電気、ガス、水道:それぞれの設備が正常に機能するか確認します。

必要であれば、専門業者に依頼して、建物全体の点検を行うことも検討しましょう。

2. 近隣住民への聞き込み

可能であれば、近隣住民に話を聞いてみるのも良い方法です。周辺の環境や騒音、生活のしやすさなど、不動産会社からは得られない情報を教えてくれるかもしれません。

3. 不動産会社への質問

不動産会社に、空室が続いている理由について、正直に尋ねることが大切です。曖昧な回答や、質問を避けようとする場合は、注意が必要です。

4. 契約内容の確認

契約書の内容をしっかりと確認し、不明な点は質問しましょう。特に、修繕に関する事項や、家賃の支払い方法、解約条件などは、しっかりと確認することが重要です。

専門家の意見

不動産鑑定士などの専門家に相談することで、物件の価値やリスクを客観的に判断することができます。特に、築年数の古い物件や、空室が目立つ物件の場合は、専門家の意見を聞くことをお勧めします。

まとめ:慎重な判断が大切

空室が目立つ物件は、必ずしも悪い物件とは限りません。しかし、その理由をしっかりと把握し、入居前に十分な調査を行うことが大切です。 今回のケースでは、以前社宅だったという情報から、企業の事情や物件の状態、立地などが影響している可能性が高いです。 上記の点を参考に、慎重に判断し、納得のいく物件選びをしてください。

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