木造住宅の「ミシッ」音の原因を探る
積水ハウスのシャーウッド(木造住宅)で、壁を踏んだり押したりすると「ミシッ」と音がする、というご相談ですね。朝方に音が大きくなるという点も気になります。2年点検で「よくある症状」と片付けられてしまったとのこと、不安な気持ちも理解できます。 この「ミシッ」音の原因はいくつか考えられます。
考えられる原因1:木材の乾燥収縮
木造住宅は、木材の乾燥収縮によって音が発生することがあります。特に、新築から数年は木材の含水率が変化し、収縮が大きいため、ミシッという音が発生しやすくなります。朝方に音が大きくなるのは、夜間の湿度変化による影響が考えられます。気温や湿度が変化すると、木材が伸縮し、その際に壁の構造材同士が摩擦を起こして音が発生するのです。これは、必ずしも異常とは限りません。
考えられる原因2:構造材の接合部の緩み
木材の接合部(例えば、柱と梁の接合部)が時間の経過とともに緩んでくる可能性もあります。この緩みが原因で、荷重がかかったり、温度や湿度変化によって構造材が動く際に「ミシッ」という音が発生することがあります。
考えられる原因3:仕上げ材の動き
壁の仕上げ材(クロスやボードなど)が、木材の収縮や建物の揺れによって動き、下地材と摩擦を起こすことで音が発生する可能性もあります。特に、外壁に面した壁は、温度変化の影響を受けやすいため、この可能性が高いです。
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「ミシッ」音への具体的な対処法
「よくある症状」と片付けられても、音が気になるのであれば、具体的な対処法を検討しましょう。
1. 積水ハウスへの再相談
まず、再度積水ハウスのカスタマーセンターに連絡し、状況を詳しく説明しましょう。 「よくある症状」と言われても、音が大きすぎる、不安である、といった点を明確に伝えましょう。 写真や動画で状況を記録しておくと、客観的な証拠として役立ちます。 担当者を変えて相談することも有効です。
2. 専門家への相談
積水ハウスの対応に納得できない場合、または音が大きすぎる場合は、住宅診断士や建築士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、建物の状態を詳しく調査し、原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。 費用はかかりますが、安心を買うという意味でも有効な手段です。
3. 音の発生源の特定
自分でできることとしては、音の発生源を特定してみましょう。壁を叩いてみて、音が特に大きく響く場所を特定します。その場所を重点的に観察し、緩みなどがないか確認してみましょう。ただし、無理に壁を剥がしたり、構造材を触ったりすることは避けてください。
4. 生活習慣の見直し
生活習慣の見直しも有効です。例えば、加湿器の使用状況を見直したり、室温や湿度を安定させる工夫をしたりすることで、木材の収縮による音の発生を軽減できる可能性があります。
5. 一時的な対策
専門家の診断を待つ間、一時的な対策として、壁にクッション材を貼るなどして、音が軽減できるか試してみるのも良いでしょう。ただし、根本的な解決にはなりません。
専門家の視点:木造住宅の特性とメンテナンス
木造住宅は、鉄骨造などに比べて、木材の乾燥収縮による音の発生が避けられない面があります。しかし、「よくある症状」だからと放置するのではなく、定期的な点検とメンテナンスが重要です。 専門家によると、新築から数年は特に注意が必要で、定期的な点検で早期発見・早期対処が重要とのことです。
まとめ:安心安全な住まいを守るために
「ミシッ」という音は、必ずしも重大な問題とは限りませんが、放置すると、将来的に大きな問題につながる可能性もあります。 積水ハウスへの再相談、専門家への相談、そして日々の生活習慣の見直しなど、様々な角度から対応することで、安心して暮らせる住まいを維持しましょう。 ご自身の不安を解消するために、積極的に行動することをお勧めします。