祖母の介護疲れと、施設入所の説得方法:認知症介護と家族の心のケア

祖母と母と曾祖母と暮らしています。曾祖母が認知症で介護が必要です。一応要介護の認定をもらい、時々ヘルパーに来てもらっていますが、日常的な介護は祖母と母がしています。祖母は元々活発で、私も祖母のことが大好きなのですが、長年続く曾祖母の介護で参って、毎日精神安定剤を飲むようになりました。曾祖母は埃を虫だと思いこんだり、架空の話を作り上げたり、すぐにものを忘れたり、怒りっぽかったりします。緊急時のため、曾祖母の部屋にはベルを置いてあり、一時間おきくらいに、ピンポーンと鳴って、祖母や母に用事を言いつけます。曾祖母のせいで、祖母も母も、自分の人生を思うように送れていないのではないかと思います。私は曾祖母に殺意を抱いています。今曾祖母は94歳。毎晩、明日の朝には死んでいてくれないかと思いながら寝ます。祖母は60後半なので、余生を充分に楽しんでほしいし、母は元々体が弱く精神的にも神経質なので、曾祖母のことなどで悩ませたくないです。曾祖母の曲がった背中、トイレの行き来を祖母に手伝ってもらっているのを見るとき、憎しみがわきます。私は今すぐにでも施設に入れたく、祖母にもそう言っていますが、祖母や母は、施設には入れようとしません。どう説得したらいいのでしょう。本人も施設は嫌がると思います。ネットを見ていると、たくさんの人が介護に疲れ、たくさんの人がそのせいで鬱になったり自殺したり、私はある意味、昔のうば捨て山は画期的だと思います。それぞれ人間には自分の人生があるのに、その多くを呆けた老人の介護に使ねばならない意味が分かりません。皆さんはどう思われますか

深刻な介護負担と、家族の心の健康

ご家族の状況、そしてあなたの苦悩、大変よく理解できます。94歳のご曾祖母様の介護は、ご祖母様、お母様、そしてあなた自身にも大きな負担をかけていることは明らかです。毎日精神安定剤を服用されているご祖母様、そして殺意を抱くまで追い詰められているあなたのご心情は、想像を絶するものです。 「うば捨て山」という表現は、あなたの絶望的な気持ちを表しているのだと思います。しかし、それは決して正当化できる行為ではありません。

まず、大切なのは、あなたが抱えている感情を否定しないことです。介護疲れによる怒りや憎しみ、絶望感は、決してあなただけの問題ではありません。多くの介護者が同じような苦悩を抱えています。その感情を誰かに打ち明け、受け止めてもらうことが、最初のステップです。地域の介護相談窓口や、精神科医、カウンセラーなどに相談することをお勧めします。

介護疲れからの脱却:具体的な対策

現状を変えるためには、段階的なアプローチが必要です。

1. 現状の把握と専門家の活用

* 介護サービスの見直し:現在利用しているヘルパーサービスの内容を見直しましょう。訪問頻度やサービス内容を増やすことは可能ですか?夜間対応や、緊急時の対応なども検討しましょう。
* ケアマネージャーとの連携強化:ケアマネージャーは、介護サービスの調整や、介護に関する様々な相談に乗ってくれる専門家です。現状を詳しく伝え、より適切なサービスの提供を依頼しましょう。
* 医療機関への相談:ご曾祖母様の認知症の進行状況や、症状の緩和策について、主治医に相談しましょう。薬物療法や、リハビリテーションなどの可能性も検討しましょう。
* 精神科医・カウンセラーへの相談:ご祖母様、お母様、そしてあなた自身のメンタルヘルスのケアも重要です。専門家のサポートを受けながら、心の負担を軽減していきましょう。

2. 施設入所への説得:具体的なステップ

施設入所は、決して「放棄」ではありません。むしろ、ご家族全員の生活の質を向上させるための手段です。説得にあたっては、以下のステップを踏んでみてください。

* メリットを明確にする:施設入所によって、ご祖母様やお母様は、これまで奪われていた自由な時間を取り戻すことができます。趣味や友人との交流、そして自分のための時間を持つことができることを伝えましょう。
* デメリットを軽減する:施設選びは慎重に行いましょう。ご曾祖母様の状態に合った施設を選び、面会を頻繁に行うなど、デメリットを最小限に抑える工夫をしましょう。
* 感情的な訴えではなく、論理的な説明を心がける:感情的な訴えは、かえって反発を招く可能性があります。具体的なデータや事例を交えながら、論理的に説明しましょう。
* ご曾祖母様の意思を尊重する:ご曾祖母様ご自身も、施設入所を嫌がっている可能性があります。まずは、ご曾祖母様の気持ちに寄り添い、丁寧に話を聞いてみましょう。施設見学を一緒に行い、不安を解消する努力も必要です。
* 家族会議の開催:家族全員で集まり、現状と今後の対応について話し合う機会を持ちましょう。それぞれの意見を尊重し、合意形成を目指しましょう。

3. インテリアの工夫による環境改善

ご曾祖母様の部屋のインテリアを工夫することで、落ち着きと安心感を高め、認知症症状の悪化を少しでも抑える効果が期待できます。

* 落ち着いた色合いの壁や家具:グレーやベージュなどの落ち着いた色合いは、心身を落ち着かせます。刺激の少ない空間を作ることで、ご曾祖母様の不安や混乱を軽減する効果があります。
* 自然光を多く取り入れる:自然光は、心身に良い影響を与えます。カーテンやブラインドを調整し、日当たりの良い環境を作るようにしましょう。
* 安全性の確保:転倒防止のための工夫や、家具の配置を工夫することで、安全な環境を確保しましょう。
* 思い出の品を飾る:ご曾祖母様の思い出の品を飾ることで、安心感を与え、穏やかな気持ちで過ごせるようにサポートできます。

専門家の意見:介護の専門家からのアドバイス

介護の専門家によると、介護疲れは、介護する側にとっても深刻な問題です。早めの対策が重要で、一人で抱え込まず、周囲の支援を積極的に活用することが大切です。また、介護者のメンタルヘルスケアにも目を向け、定期的な休息やリフレッシュを心がけることが、長期的な介護を続ける上で不可欠です。

まとめ:希望を見出すために

介護は、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。しかし、決してあなた一人だけで抱え込む必要はありません。専門家の力を借り、家族で協力し、ご曾祖母様、ご祖母様、お母様、そしてあなた自身の幸せを追求していきましょう。 小さな一歩からでも、状況は必ず改善していきます。まずは、誰かに相談することから始めてみてください。

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