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状況の整理と問題点
ご相談の状況は、非常に危険で、深刻な問題を抱えていると判断できます。内縁の夫である社長からのDVと住居侵入、そして警察からの不適切な対応という複数の問題が複雑に絡み合っています。
まず、問題点を整理します。
* **継続的なDV被害:** 2ヶ月前の暴力事件に続き、今回の住居侵入事件と、明らかに継続的なDV被害を受けている。
* **住居侵入と器物損壊:** 社長は金槌で窓ガラスを破り、住居に侵入した。これは明確な犯罪行為(住居侵入罪、器物損壊罪)にあたる。
* **警察の不適切な対応:** 警察は加害者を早期釈放し、被害者である相談者に対して、退去とシェルターへの入所を強要している。これは、被害者保護の観点から見て極めて不適切な対応である。
* **居住権の侵害:** 相談者は、社宅に住んでおり、居住権を有する可能性が高い。警察による退去強要は、この居住権を侵害する可能性がある。
* **仕事と生活の不安:** シェルター入所は、仕事と生活の継続を困難にする。
法的観点からのアドバイス
相談者様の状況は、非常に危険であり、一刻も早く適切な対応をとる必要があります。以下、法的観点からのアドバイスです。
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1.弁護士への相談
まず、弁護士に相談することが最優先です。 弁護士は、相談者様の状況を正確に把握し、最適な法的戦略を立案します。特に、DV被害、住居侵入、警察の不適切な対応など、複数の法的問題が絡んでいるため、専門家の助言は不可欠です。弁護士費用が心配な場合は、法律扶助制度の利用も検討しましょう。
2.居住権の主張
社宅の契約状況が不明瞭ですが、雇用契約書がないとはいえ、業務提供と引き換えに社宅を提供されているとすれば、居住権を有する可能性があります。 一方的に退去を強要することは、違法となる可能性があります。弁護士に相談し、居住権の有無、および退去強要に対する法的対応について検討しましょう。
3.刑事告訴の検討
社長に対しては、住居侵入罪、器物損壊罪、傷害罪(2ヶ月前の暴力事件)、脅迫罪などを含め、可能な限りの罪状で刑事告訴を行うべきです。被害届だけでは不十分な場合もあります。弁護士に相談し、証拠を集め、告訴状を作成しましょう。
4.民事訴訟の検討
社長に対して、損害賠償請求を行うことも可能です。精神的苦痛、治療費、家財の損壊など、具体的な損害を算定し、請求しましょう。弁護士に相談して、適切な請求額を決定しましょう。
5.警察への再苦情
警察の不適切な対応については、警察署長あてに再苦情を申し立てるべきです。警察内部の監察部門に調査を依頼することも可能です。弁護士に相談し、適切な方法で対応しましょう。
6.シェルターの利用について
シェルターは、DV被害者にとって安全な場所を提供する重要な施設です。しかし、相談者様の状況では、仕事や生活の継続が困難となるため、シェルターへの入所は必ずしも最善策ではありません。 弁護士と相談し、他の安全な避難場所を探すことも検討しましょう。例えば、信頼できる友人や親戚の家に身を寄せる、一時的にホテルに滞在する、などです。
具体的な行動ステップ
1. **すぐに弁護士に相談する。** これは最も重要なステップです。弁護士は法的アドバイスだけでなく、警察との交渉や、シェルター以外の安全な避難場所の確保など、多角的な支援を提供できます。
2. **証拠を収集する。** 警察への通報記録、医療機関の診断書、写真や動画など、すべての証拠を保管しましょう。
3. **告訴状を作成する。** 弁護士の指導の下、詳細な告訴状を作成します。
4. **警察署長あてに再苦情を申し立てる。** 警察の不適切な対応について、明確に記述し、改善を求めます。
5. **居住権の主張を明確にする。** 弁護士と相談し、社宅からの退去を拒否する旨を明確に伝えましょう。
専門家の視点
DV被害に詳しい弁護士や、女性相談窓口などの専門機関に相談することで、より適切なアドバイスと支援を受けることができます。一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが重要です。
まとめ
相談者様の置かれている状況は、非常に危険で、法的にも複雑な問題です。一刻も早く弁護士に相談し、適切な法的措置を講じる必要があります。居住権の主張、刑事告訴、民事訴訟、警察への再苦情など、複数の手段を検討し、安全を確保しながら、今後の生活を立て直すための計画を立てましょう。決して一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが重要です。