石膏ボードとブロックへの漆喰塗り:目地処理とひび割れ防止対策

突然すいません。アンサーを見てメールさせてもらいました。 漆喰左官について教えてください。 石膏ボードに漆喰をぬるのですが、目地は何も処理しなくて塗ってもいいのでしょうか? また、ブロックにも漆喰をぬるのですが、目地に隙間があるのですがそこも穴埋めなどはした方がよいのでしょうか? 塗った後のひび割れが心配なんです。 返信よろしくお願いします。

漆喰左官における下地処理とひび割れ対策

DIYで漆喰壁に挑戦される方にとって、下地処理とひび割れ対策は大きな関心事でしょう。特に石膏ボードやブロックといった素材への施工では、適切な処理を行うことで、仕上がりの美しさだけでなく、壁の耐久性も大きく左右されます。この記事では、石膏ボードとブロックそれぞれの目地処理について、具体的な方法とひび割れ防止策を解説します。

石膏ボードへの漆喰塗り:目地処理の必要性

石膏ボードに漆喰を塗る際、目地処理は必ず行うべきです。石膏ボードの繋ぎ目である目地は、下地が弱く、漆喰が剥がれやすく、ひび割れの原因になりやすい箇所です。何も処理せずに漆喰を塗ると、目地部分からひび割れが発生したり、漆喰が浮いてしまう可能性が高いです。

  • 適切な目地処理:目地には、専用のジョイントテープを貼り、ジョイントコークで隙間を埋める必要があります。ジョイントテープは石膏ボードの繋ぎ目に沿って貼り付け、ジョイントコークで丁寧に埋め、平らに仕上げます。これにより、下地の強度を高め、漆喰の剥がれやひび割れを防ぎます。
  • 下地材の選定:石膏ボードの種類によっては、漆喰との相性が悪いものもあります。漆喰専用の石膏ボードを選ぶか、下地にシーラーを塗布することで、漆喰の密着性を高めることができます。
  • 乾燥時間:ジョイントコークは完全に乾燥させてから漆喰を塗布しましょう。乾燥不足はひび割れにつながるため、メーカー推奨の乾燥時間を守ることが大切です。通常は24時間以上必要です。

ブロックへの漆喰塗り:目地処理と隙間埋め

ブロックへの漆喰塗りでは、目地の隙間が問題となります。隙間があると、漆喰が入り込みにくく、ひび割れや剥がれの原因になります。また、ブロック自体が吸水性を持つため、下地処理が重要です。

  • 隙間埋め:ブロックの目地にある隙間は、モルタルパテで丁寧に埋めてください。完全に埋めることが重要です。隙間が残っていると、漆喰が剥がれやすくなり、ひび割れが発生しやすくなります。
  • 下地処理:ブロックは吸水性が高いため、シーラーを塗布して吸水を抑えることが大切です。シーラーは、漆喰の吸い込みを抑え、均一な仕上がりを実現し、ひび割れを防ぎます。
  • 漆喰の種類:ブロックに塗る漆喰は、吸水性の高いタイプを選ぶのがおすすめです。吸水性の高い漆喰は、ブロックの吸水性と調和し、ひび割れを抑制する効果があります。

漆喰塗りのひび割れ防止:全体的な対策

上記以外にも、漆喰塗りのひび割れを防止するためには、以下の点に注意しましょう。

  • 適切な厚さ:漆喰は、一度に厚塗りせず、薄く数回に分けて塗ることで、ひび割れを防ぎます。厚塗りすると、乾燥時に収縮が起こりやすく、ひび割れが発生しやすくなります。
  • 乾燥条件:漆喰は、乾燥が不十分だとひび割れを起こしやすいため、温度と湿度に注意しましょう。直射日光を避け、風通しの良い場所で乾燥させることが重要です。急激な乾燥はひび割れの原因となります。
  • 養生:漆喰が完全に乾燥するまで、養生期間を設けましょう。養生期間中は、壁に直接触れたり、衝撃を与えたりしないように注意が必要です。通常は数週間必要です。
  • 専門家への相談:DIYに自信がない場合、または大規模な施工を行う場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。専門家は、適切な下地処理や施工方法を熟知しており、美しい仕上がりと耐久性を確保できます。

事例:成功と失敗

成功事例:あるDIY愛好家は、石膏ボードとブロックの目地に適切な処理を行い、シーラーを塗布した上で、薄く数回に分けて漆喰を塗布しました。乾燥条件にも注意し、養生期間もきちんと設けた結果、美しい仕上がりと高い耐久性を達成しました。

失敗事例:一方、別のDIY愛好家は、目地処理をせずに漆喰を厚塗りした結果、数週間後に目地部分を中心にひび割れが発生しました。結果として、塗り直しが必要となり、時間とコストのロスが生じました。

まとめ

石膏ボードやブロックに漆喰を塗る際には、適切な目地処理と下地処理が不可欠です。ひび割れを防止するためには、上記のポイントを踏まえ、丁寧に作業を進めることが重要です。DIYに自信がない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。

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