県外にある従業員所有の建物を営業所として利用する場合の法的手続き

法人の支店・営業所につきまして。現在は本社で仕事をしておりますが、営業所を作りたいと思います。しかしその建物は本社と離れていて県外で、かつ従業員が既に居住用として住んでいる3F建ての1つの建物です。そこの1Fで従業員が仕事をするようになるのですが、ここを営業所として仕事をする場合、何か法務局などで登録が必要でしょうか?居住しているのでどうすれば良いか分かりません。また家賃もその従業員が生活の為に払っていますので、賃貸契約書などは従業員の名義です。ちなみに従業員数名の零細企業です。宜しくお願い致します。

営業所の開設と法務局への登記

従業員所有の建物の1階を営業所として利用する場合、法務局への登記は必ずしも必要ありません。登記の必要性は、会社の規模や事業内容、そしてその営業所の役割によって異なります。

まず、重要なのは「支店・営業所」の定義です。支店・営業所は、本社の業務の一部を分担して行う場所です。単なる事務所とは異なり、一定の権限と責任を有します。今回のケースでは、従業員がそこで業務を行うので、支店・営業所として扱うことが適切でしょう。

しかし、法務局への登記は、会社法上の義務ではなく、あくまでも任意です。登記をすることで、会社の所在地を明確に示し、取引先や関係者への信頼性を高める効果があります。登記はしなくても違法ではありませんが、登記しないことで発生するリスクも考慮する必要があります。

登記が必要となるケース

登記が必要となるケースは、以下の通りです。

  • 登記をしないと、取引先に不信感を与え、取引が不利になる可能性がある。特に金融機関との取引においては、登記されている方が有利に働くケースが多いです。
  • 会社法で定められた事項を満たす場合。例えば、特定の事業を行うために、法令で登記が義務付けられている場合があります。
  • 会社の信用度を高めるため。登記することで、会社の規模や事業内容を明確に示し、取引先や関係者への信頼性を高めることができます。

登記が不要なケース

逆に、登記が不要なケースもあります。

  • 小規模な営業所の場合。従業員数名程度の零細企業で、営業所の規模が小さく、本社の業務の一部を分担する程度であれば、登記は必ずしも必要ありません。
  • 一時的な営業所の場合。期間限定で営業所を設置する場合も、登記は不要な場合があります。

従業員所有建物での営業所開設における注意点

従業員所有の建物を営業所として利用する場合、以下の点に注意が必要です。

賃貸借契約の締結

従業員との間で、正式な賃貸借契約を締結することが重要です。口約束ではなく、書面で契約内容を明確にしましょう。契約書には、賃料、支払い方法、契約期間、解約条件などを具体的に記載する必要があります。従業員名義の賃貸契約書だけでは、会社と建物の関係性が不明確となるため、会社と従業員の間で改めて賃貸借契約を結ぶ必要があります。この契約書は、税務署への提出や、将来的なトラブル回避にも役立ちます。

賃料の支払い

賃料の支払いは、適正な金額で行う必要があります。市場価格を参考に、適切な賃料を設定しましょう。また、支払方法は、銀行振込など、明確な方法で行うことが重要です。領収書を必ず発行してもらい、会計処理に備えましょう。

税務処理

営業所の開設に伴い、固定資産税不動産取得税などの税金が発生する可能性があります。また、賃料の支払いについても、経費として計上する必要があります。税理士に相談し、適切な税務処理を行うことが重要です。

リスク管理

従業員所有の建物を使用するリスクも考慮する必要があります。例えば、火災や地震などによる損害が発生した場合、責任の所在を明確にしておく必要があります。保険加入などを検討し、リスクを最小限に抑える対策を講じましょう。

専門家への相談

これらの手続きや注意点について、税理士や弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、法的なリスクを回避し、スムーズに営業所を開設することができます。特に、賃貸借契約や税務処理については、専門家の知識が必要不可欠です。

インテリアの観点からのアドバイス

営業所開設にあたって、インテリアにも配慮することで、従業員のモチベーション向上や、顧客への好印象につながります。

ベージュの活用

質問文からは具体的なインテリアの希望は伺えませんが、ベージュは落ち着きと温かみのある色で、オフィス空間には最適です。ベージュを基調としたインテリアは、従業員の集中力を高め、顧客にも安心感を与えます。壁や床、家具などにベージュを取り入れることで、リラックスできる空間を作り出すことができます。

  • 壁の色:淡いベージュ系のペイントで、清潔感と明るさを演出。
  • 床の色:ベージュ系のカーペットやフロアタイルで、足元の冷たさを軽減し、温かみのある空間を演出。
  • 家具の色:ベージュや木目調の家具で、自然で落ち着いた雰囲気を演出。

照明計画

適切な照明計画も重要です。自然光を最大限に活用し、間接照明などを効果的に取り入れることで、快適な空間を演出できます。

グリーンの導入

観葉植物などを置くことで、リラックス効果を高めることができます。

まとめ

従業員所有の建物を営業所として利用する場合、法務局への登記は必ずしも必要ありませんが、賃貸借契約の締結や税務処理など、注意すべき点が多くあります。専門家への相談をしながら、適切な手続きを進めることが重要です。また、インテリアにも配慮することで、従業員のモチベーション向上や顧客への好印象につながります。

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