相続と建て替え、売却に関する疑問にお答えします

相続登記、そして建て替えについて教えて下さい。(長文ですがよろしくお願い致します。) 父が亡くなって丸2年、母は老人性アルツハイマーで実家に一人、そして私は実家に隣接した家に住み、母の面倒を見ています。 どちらの家土地も父の名義のままです。私が住んでいる家は離婚し子育てを終えた私の為に父が買ったもので 今年の10月で丸10年です。どちらも問題だらけの古い家であり、母の痴呆の症状も進み、2軒でそれぞれが住む経済面等も考え、今年実家を私も一緒に住めるよう改築し、私が住んでいる家は壊して売却する事に決めました。その土地は農道にしか面していない為 売却するには実家の土地の一部を進入路として削り、その道路をつけて売らなければ売れません。今のままでは実家の台所部分が邪魔になり道路が作れないので台所と水回り部分(この部分だけスレート屋根で30年位前に増築しています)を壊し、道路になる部分を避けて少しずらして2階建てにし、一階はキッチンと水回り、2階に私の部屋を作ろうと考えています。実家の瓦屋根の部分は母の為にもそして予算の面でもそのまま使用したいと思います。いよいよ本題なのですが、この二つの家土地は親の面倒を見ている私が相続してよいと兄姉(兄姉私の3人きょうだいです)が了解してくれているのですが、今の時点で取りあえず何からやればいいですか?まずは父の名義から私の名義に登記申請し、それから改築すればいいのでしょうか?私としては実家の台所部分を壊し、2階建てにし、私の家からそちらに荷物を移し、道路を作り、空いた家を解体し、売却するという手順で進めていくつもりなのですが、登記を済ませておくべきなのか、また何か不備な点がある事によって勝手に壊したり売ったりできなくなるのか、何一つわからず途方に暮れております。登記する場合は、実家の土地家屋と私が住んでいる土地家屋 2通になるのですか?(相続の財産(お金など)は何もなく、母が生命保険金300万位を受け取っただけです。)私の名義にしたとしてすぐに売却する事は可能なのですか?相続に関しても土地売買や家の建築に関しても何も知識がなく そういう点に詳しい方のお答えをお待ち致しております。よろしくお願い致します。 補足 申し遅れました。「建て替える」と「売却する」の順序が逆だとお思いになるのは当然ですね。いくらで売れるか そして建て替えるのにいくらいるか ちゃんと見積りを出してもらった上でその間の足りない金額は売却時点での返済を条件に兄に立て替えてもらうつもりでおります。その具体的な内容を提示するまでの段取りを私一人でしなければならないものでこうしてご質問している次第です。よろしくお願い致します。

相続手続きと改築・売却のステップ

ご両親の家の相続と、それに伴う改築・売却について、段階的に説明します。ご心配な気持ち、よく分かります。一つずつ丁寧に進めていきましょう。

1. 相続手続き

まず、相続登記手続きが必要です。これは、亡くなったお父様の財産(土地・建物)を、相続人であるあなた、お兄様、お姉様の名義に変更する手続きです。

  • 相続開始届の提出:お父様の死亡届を提出した後に、相続開始届を市区町村役場に提出します。これは相続手続きの開始を知らせるものです。
  • 遺産分割協議:相続人全員で協議し、遺産の分割方法を決めます。今回は、あなたが実家を相続し、お兄様、お姉様は遺産を放棄または承諾するといった形になるでしょう。既に承諾を得ているとのことですが、書面で残しておくことが重要です。弁護士や司法書士に相談して、公正証書を作成することをお勧めします。
  • 相続登記申請:遺産分割協議が完了したら、相続登記の申請を行います。これは、法務局で土地と建物の所有権をあなたの名義に変更する手続きです。実家とあなたの家の両方について、それぞれ登記申請が必要です。

相続登記には、専門家の力を借りることが非常に重要です。司法書士に依頼することで、手続きの煩雑さやミスを避けられます。費用はかかりますが、スムーズな手続きと安心を手に入れるための投資と考えてください。

2. 建て替えと売却

相続登記が完了するまでは、建物の改築や売却はできません。登記が完了してから、次のステップに進みましょう。

  • 建築確認申請:改築計画に基づき、建築確認申請を市区町村役場に提出します。これは、建築基準法に適合しているか確認してもらう手続きです。専門の設計事務所に依頼することをお勧めします。
  • 工事:建築確認申請が承認されたら、改築工事を開始します。信頼できる工務店を選定し、詳細な見積もりを取ることが重要です。工事期間中は、母への配慮も忘れずに。
  • 売却:改築が完了し、新しい家が完成したら、既存の家の解体と売却を行います。土地の形状から、進入路の確保が必要となるため、不動産会社と綿密に相談し、売却戦略を立てましょう。不動産会社は、売却価格の見積もりや、売買契約の手続きもサポートしてくれます。

3. 資金計画

兄に資金を立て替えてもらうとのことですが、具体的な返済計画を明確にしましょう。売却価格と改築費用を正確に見積もり、不足分の金額、返済期間、金利などを書面で取り交わすことが重要です。

4. 専門家への相談

相続、建築、売買、それぞれ専門家の知識が必要です。司法書士、建築士、不動産会社など、それぞれの分野のプロに相談しながら進めることを強くお勧めします。

よくある質問

相続登記は何日かかるの?

相続登記にかかる期間は、遺産分割協議の進捗状況や法務局の混雑状況によって異なりますが、通常、数週間から数ヶ月かかります。

相続税はかかるの?

相続税の課税対象となるか否かは、相続財産の評価額と基礎控除額の比較によって判断されます。今回のケースでは、生命保険金300万円と不動産の評価額を合計し、基礎控除額を超えるかどうかを確認する必要があります。税理士に相談して、正確な金額を算出してもらいましょう。

売却価格はどのように決まるの?

売却価格は、不動産の所在地、築年数、広さ、状態、市場動向など様々な要因によって決まります。不動産会社に査定を依頼し、複数の会社から見積もりを取ることが重要です。

まとめ

相続と建替え、売却は複雑な手続きを伴います。焦らず、専門家のアドバイスを受けながら、一つずつ確実に進めていきましょう。特に、相続登記は、全ての始まりとなる重要な手続きです。早めの準備と専門家への相談が、スムーズな手続きと安心につながります。

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