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ご主人の相続について
ご主人が亡くなられたことで、相続が発生します。相続人となるのは、お子様お二人と、ご主人の兄弟の方です。民法では、配偶者と子供がいる場合、配偶者と子供は法定相続人となり、相続財産を分割して相続します。しかし、ご質問者様とご主人は離婚されているため、ご質問者様は相続人ではありません。相続人は、お子様お二人とご主人の兄弟の方となります。
相続財産の確認
まず、ご主人の財産を把握する必要があります。預金通帳、不動産、有価証券、生命保険など、あらゆる財産を調査する必要があります。ご主人の兄弟の方が「1円もありませんでした」と言っても、それが事実かどうかは、ご自身で確認する必要があります。銀行の口座を調べたり、不動産登記簿を確認したり、生命保険会社に問い合わせたりするなど、様々な方法で調査を行うことが重要です。
相続放棄の検討
相続財産に債務(借金)が含まれている場合、相続財産から債務を差し引いた残りが相続財産となります。債務の方が多く、相続財産がマイナスになる可能性もあります。その場合、相続を放棄することもできます。相続放棄は、相続開始を知ってから3ヶ月以内に行う必要があります。相続放棄の手続きは家庭裁判所で行います。
未払い養育費の請求
離婚時に定められた養育費が支払われなかったことについては、別途請求を行うことができます。未払い養育費は、ご主人の相続財産から請求できます。ただし、相続財産が少額の場合、全額回収できない可能性もあります。
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具体的な手続き
1. **相続財産の調査:** ご主人の預金通帳、不動産、有価証券、生命保険などの有無を確認します。ご主人の兄弟の方だけでなく、ご自身でも銀行や不動産会社などに問い合わせて確認しましょう。
2. **相続人の確定:** お子様お二人とご主人の兄弟が相続人となります。
3. **相続財産分与:** 相続財産が確認できたら、お子様お二人とご主人の兄弟で相続財産を分与します。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割の調停を申し立てることができます。
4. **未払い養育費の請求:** 離婚協議書や判決書などの証拠を元に、未払い養育費を請求します。これも協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に請求できます。
5. **弁護士への相談:** 相続や未払い養育費の請求は複雑な手続きを伴うため、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、相続財産の調査、相続手続き、未払い養育費の請求など、あらゆる面でサポートしてくれます。
専門家の視点:弁護士からのアドバイス
相続問題は法律の専門知識が必要な複雑な問題です。特に、未払い養育費の問題と絡んでいるため、弁護士に相談することが非常に重要です。弁護士は、相続財産の調査方法、相続放棄の可否、未払い養育費の請求方法、遺産分割の方法などについて、的確なアドバイスをしてくれます。また、ご主人の兄弟との交渉においても、弁護士の介入は大きな助けとなります。
まとめ
お子様の未来のために、相続手続きを適切に進めることが重要です。ご主人の兄弟との話し合いが難航する可能性も考慮し、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士費用はかかりますが、専門家のサポートを受けることで、よりスムーズに手続きを進め、お子様のために最大限の利益を得られる可能性が高まります。 未払い養育費についても、諦めずに請求できるよう、弁護士に相談し、適切な手続きを進めていきましょう。 相続手続きは時間と労力を要するものです。焦らず、一つずつ丁寧に進めていくことが大切です。