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盛岡の気候とローコスト住宅の結露問題
盛岡市は、冬期間の厳しい寒さと多量の降雪が特徴です。このような気候条件下では、特に断熱性能が低いローコスト住宅において結露が発生しやすい傾向にあります。 ご質問にあるように、二階の部屋全体で毎日結露が発生し、凍結するほど深刻な状況は、決して「普通」ではありません。 建物の気密性や断熱性、換気システム、そして暖房の設定温度など、複数の要因が複雑に絡み合って結露を引き起こしている可能性が高いです。 ご心配されている通り、このまま放置すると、カビの発生や建材の腐食、健康被害につながる可能性もありますので、早急な対策が必要です。
結露の原因を徹底的に調査する
まず、結露の原因を特定するために、以下の点を詳しく確認してみましょう。
1. 外壁・窓の断熱性能
* 外壁の断熱材の種類と厚さ:ローコスト住宅では、断熱材の厚さが不足している可能性があります。断熱材の種類や厚さを確認し、必要に応じて追加断熱工事を行うことを検討しましょう。専門業者に相談し、適切な断熱材の種類と厚さを判断してもらうことが重要です。
* 窓の種類と性能:窓ガラスの種類(複層ガラスか単層ガラスか)、枠の種類、気密性などを確認します。単層ガラスの場合は、結露リスクが高いです。複層ガラスへの交換も効果的な対策となります。サッシの隙間からの空気漏れも確認しましょう。
* 窓周りのシーリング:窓枠と壁の間に隙間がないか確認します。隙間があれば、そこから冷気が侵入し、結露を悪化させる可能性があります。シーリング材で適切に補修しましょう。
2. 室内環境
* 湿度:湿度計で室内の湿度を常に確認し、記録しましょう。特に結露の激しい部屋と、結露が少ない部屋を比較することで、湿度との関連性を確認できます。
* 換気:24時間換気システムの稼働状況を確認します。フィルターの詰まりや、換気口の閉鎖などがないか確認しましょう。必要に応じて、換気扇を回す頻度を増やす、または換気システムのメンテナンスを行う必要があります。
* 暖房:蓄熱暖房の設定温度は適切ですか?一階と二階で設定温度に大きな差があるのは、二階への熱供給が不足している可能性を示唆しています。二階の蓄熱暖房の設定温度を上げることで改善が見られるかもしれません。ただし、エネルギー消費量にも注意が必要です。
* 洗濯物の乾燥:ベランダで洗濯物を干すことで、室内に湿気が供給されている可能性があります。浴室乾燥機を使用したり、室内干し用の除湿機を使用するなど、乾燥方法を見直すことで改善できるかもしれません。
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3. その他
* 気密性:建物の気密性チェックも重要です。気密測定を行うことで、建物の気密性能を数値で確認できます。気密性が低い場合、外気の侵入により結露が発生しやすくなります。
* 家の構造:家の構造自体に問題がある可能性も否定できません。例えば、断熱材の施工不良や、設計上の問題などが原因となっている場合もあります。
具体的な対策
上記の調査結果に基づき、以下の対策を検討しましょう。
* 窓の断熱対策:内窓の設置、断熱カーテンやブラインドの設置、窓ガラスフィルムの貼付など。
* 壁の断熱対策:外壁への断熱材追加、内壁への断熱材追加など。
* 換気対策:24時間換気システムの点検・清掃、換気扇の活用、窓の定期的な開放など。
* 暖房対策:暖房の設定温度を見直す、暖房器具の種類を見直す、各部屋の温度差を少なくするなど。
* 除湿対策:除湿機を使用する、換気を強化する、湿気の多いものを室内に置かないなど。
専門家への相談
ご自身で原因を特定し、対策を講じるのが難しい場合は、専門家への相談をおすすめします。
* 建築士:建物の構造や設計上の問題がないか確認できます。
* 住宅診断士:建物の状態を総合的に診断し、適切な対策を提案してくれます。
* 不動産会社:ローコスト住宅の結露問題に詳しい不動産会社に相談することもできます。
まとめ
盛岡のローコスト住宅における結露問題は、決して珍しいものではありません。しかし、凍結するほどの結露は深刻な問題です。原因を特定し、適切な対策を講じることで、快適な住環境を取り戻すことができます。 まずは、上記で挙げた点を一つずつ確認し、必要に応じて専門家の力を借りながら、問題解決に取り組んでいきましょう。 諦めずに、快適な住まいを実現してください。