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畳数と㎡表記の違い、そしてその落とし穴
物件の情報を見る際、部屋の広さを表す「畳数」と「㎡」の両方が記載されているのをよく見かけます。どちらを参考にすれば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?結論から言うと、物件を見学する前であれば、㎡を基準に部屋の広さを判断する方が正確です。 畳数はあくまでも目安であり、同じ畳数でも実際の広さは異なる可能性があるからです。
畳の大きさの地域差と時代差
確かに、同じ「6畳」でも、その広さは場所や時代によって異なります。これは、畳の寸法が統一されていないためです。
かつては、畳の寸法は地域によって異なり、特に古い建物では、現在の標準的な畳よりも大きい畳が使われていたケースが多くあります。例えば、江戸時代には、現在よりも大きな畳が使われていたため、同じ「6畳」でも、現在の6畳よりも広い場合があります。
現在、畳の寸法は「京間」「中京間」「江戸間」の3種類が一般的ですが、これらも微妙にサイズが異なります。
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* 京間: 約90cm × 180cm
* 中京間: 約85cm × 170cm
* 江戸間: 約88cm × 176cm
これらの違いは、一見するとわずかですが、6畳の場合、面積にして数㎡の差が生じることがあります。そのため、畳数だけで部屋の広さを判断するのは危険です。
㎡表記の重要性と正確性
一方、㎡は面積の国際単位であり、どの地域でも同じ基準で測られます。そのため、㎡表記であれば、部屋の広さを正確に把握できます。物件情報に㎡表記がある場合は、それを優先して部屋の広さを判断しましょう。
同じ6畳でもこんなに違う!具体的な例
例えば、6畳の部屋を想定してみましょう。
* **江戸間6畳:** 約9.9㎡
* **中京間6畳:** 約8.5㎡
この例からも分かるように、同じ6畳でも約1.4㎡もの差が生じます。これは、シングルベッド1台分のスペースに相当します。家具の配置や生活空間の広さにも大きく影響するため、軽視できません。
物件選びにおける㎡表記の活用方法
では、㎡表記をどのように活用すれば良いのでしょうか?
1. 必要な広さを明確にする
まず、自分がどのくらいの広さの部屋が必要なのかを具体的に考えましょう。一人暮らしであれば6畳程度、カップルであれば8畳以上など、生活スタイルに合わせて必要な広さを設定します。
2. ㎡表記を基準に物件を探す
物件検索サイトなどで、㎡表記を基準に物件を探しましょう。希望する㎡数を入力することで、条件に合う物件を効率的に絞り込めます。
3. 間取り図と合わせて確認する
物件情報に掲載されている間取り図も必ず確認しましょう。間取り図には、部屋の形状や窓の位置などが記載されており、㎡数だけでは分からない情報を得ることができます。
4. 現地見学で最終確認
㎡数と間取り図を確認した上で、気になる物件は必ず現地見学を行いましょう。実際に部屋の広さや雰囲気を確認することで、より正確な判断ができます。 写真や動画だけでは分からない部分も多いので、自分の目で見て、体感することが重要です。
専門家からのアドバイス:インテリアコーディネーターの視点
インテリアコーディネーターの視点から、部屋の広さに関するアドバイスをいくつかご紹介します。
「㎡数はあくまで目安です。同じ㎡数でも、天井高や窓の大きさ、間取りによって、体感的な広さは大きく異なります。例えば、天井の高い部屋は、低天井の部屋よりも広く感じます。また、大きな窓がある部屋は、開放感があり、広く感じます。間取りも重要で、廊下や収納スペースが広いと、居住スペースが狭く感じることがあります。」
まとめ:正確な情報に基づいた物件選びを
物件選びにおいて、部屋の広さは重要な要素です。畳数だけでなく、㎡表記を参考に、間取り図や現地見学も活用することで、より正確な判断を行い、快適な住まいを見つけましょう。 曖昧な情報に惑わされず、具体的な数値を頼りに、理想の住まい探しを進めてください。