畳の寸法と部屋の大きさの関係性:間取りと畳のサイズを理解する

畳の寸法というのは、部屋の大きさで変わるのでしょうか?たとえば、柱の太さを4寸(120)とした場合、実際に使える幅は 柱間が1間(1820)の場合 : 1820 – 120 = 1700 柱間が2間(3640)の場合 : 3640 – 120 = 3520 となり、それぞれ縦にした畳2枚、4枚ぶんの幅ですから 1間(1820)の場合 : 1700 / 2 = 850 2間(3640)の場合 : 3520 / 4 = 880 となって、1枚当たりの寸法が違ってしまうのですが・・・何か前提が間違っていますでしょうか?

畳の寸法は固定ではありませんが、標準サイズは存在します

質問にあるように、畳の寸法は部屋の大きさによって変わる、というよりは、部屋の大きさに合わせて畳の枚数と配置を調整する、というのが正確な表現です。 畳そのものの寸法は、完全に固定されているわけではありませんが、一般的な標準サイズが存在します。 日本の伝統的な畳の寸法は、大きく分けて以下の3種類があります。

  • 京間: 約95cm × 191cm
  • 中京間: 約90cm × 182cm
  • 江戸間: 約88cm × 176cm

これらの寸法はあくまで標準的なものであり、実際には多少の誤差があったり、寸法違いの畳も存在します。 特に、近年では、マンションなどの住宅事情に合わせて、様々なサイズの畳が製造・販売されています。

柱の太さと畳の寸法の関係性:間取り設計における考慮事項

質問では、柱の太さ(4寸=120mm)を差し引いた後の寸法から畳の寸法を算出していますが、この計算方法にはいくつかの問題点があります。

問題点1:畳の敷き方

畳は必ずしも部屋の幅いっぱいに敷かれるわけではありません。 部屋の形状やデザイン、そして、建物の構造によって、畳の配置は様々です。 質問では、畳を縦に2枚、4枚と単純に並べて計算していますが、実際には、畳の配置はもっと複雑になることが多く、必ずしも計算通りにならないケースがほとんどです。 例えば、縁側の有無や、部屋の形状が長方形でない場合などは、この計算式は当てはまりません。

問題点2:柱の位置と畳の配置

柱の位置は、畳の配置に大きく影響します。 柱が部屋の中央にある場合と、壁際に寄っている場合では、畳の配置、そして有効な空間の使い方が大きく変わってきます。 質問の計算では、柱の位置が考慮されていません。

問題点3:畳の縁

畳には縁(へり)があります。 質問の計算では、この縁の幅が考慮されていません。 縁の幅は数cmありますが、無視できない数値です。

部屋の寸法から畳の枚数を決定する方法

では、実際に部屋の寸法から畳の枚数をどのように決定すれば良いのでしょうか?

1. **部屋の寸法を正確に測る:** メジャーを使って、部屋の縦と横の寸法を正確に測ります。 柱や壁の出っ張りなども考慮して、正確な寸法を把握することが重要です。

2. **畳の種類を選択する:** 京間、中京間、江戸間など、使用する畳の種類を選びます。 使用する畳の種類によって、1枚あたりの寸法が異なります。

3. **畳の配置を計画する:** 部屋の形状や柱の位置などを考慮して、畳の配置を計画します。 この段階で、CADソフトやスケッチなどを利用すると便利です。

4. **必要な畳の枚数を計算する:** 計画した畳の配置に基づいて、必要な畳の枚数を計算します。 この際、畳の寸法と縁の幅を考慮する必要があります。

5. **専門家に相談する:** どうしても判断に迷う場合は、畳の専門家や建築業者に相談することをお勧めします。 専門家は、部屋の寸法や形状、デザインなどを考慮して、最適な畳の配置と枚数を提案してくれます。

まとめ:畳選びは専門家への相談も有効

畳の寸法は、部屋の大きさによって変わるというよりは、部屋の大きさに合わせて畳の枚数と配置を調整するものです。 質問にある計算方法は、単純化しすぎているため、現実的な状況を反映していません。 正確な畳の枚数を決定するには、部屋の寸法を正確に測り、畳の種類を選び、配置を計画する必要があります。 専門家のアドバイスを受けることで、より適切な畳選びが可能になります。 特に、伝統的な和室だけでなく、現代的な空間にも畳を取り入れたいと考えている場合は、デザイン性や機能性も考慮した上で、専門家と相談しながら最適なプランを立てることが重要です。 ベージュの畳は、落ち着いた雰囲気で、様々なインテリアに合わせやすいのでおすすめです。

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