畳のカスの付着対策:6年経った畳から出るカスへの対処法と予防策

畳について! 畳のかす?が洋服に付いて困っています。 新品の時は平気だったのですが、6年経った今はかす?(切れる)が・・・ 張り替えればよいのですが、張り替えずに良い方法は無いものでしょうか?

畳から出る「カス」の原因と種類

6年使用した畳から洋服に付着する「カス」は、畳表(畳の表面)のイグサ(藺草)が摩耗して発生する繊維の切れ端や、ホコリ、ダニの死骸などが混ざり合ったものです。新品時は問題なかったものが、経年劣化によって発生する現象です。 この「カス」は、イグサの種類や畳の品質、使用頻度、湿度、掃除方法などによって発生量や種類が異なります。

具体的には、以下の様な原因が考えられます。

  • イグサの劣化:時間の経過とともにイグサは乾燥し、脆くなってきます。そのため、人が歩く摩擦や圧力によって、繊維が切れやすくなり、カスが発生します。
  • ホコリやゴミの付着:畳の表面には、空気中のホコリやペットの毛、食べこぼしなどが付着します。これらがイグサのカスと混ざり合い、付着しやすくなります。
  • ダニの死骸:畳はダニの温床になりやすい環境です。ダニの死骸や糞もカスに混ざり、アレルギーの原因となる可能性があります。
  • 畳床の劣化:畳表だけでなく、畳床(畳の芯材)の劣化も影響します。床がへこんだり、湿気を含むと、畳表の摩耗が促進されます。

張り替え以外の畳のカスの対策

畳の張り替えは、最も効果的な解決策ですが、費用や手間がかかります。張り替えずに「カス」の付着を軽減するための対策をいくつかご紹介します。

1. 丁寧な掃除

最も重要なのは、こまめな掃除です。

  • 掃除機:週に1~2回、掃除機で丁寧に掃除しましょう。ノズルを畳の目に沿って動かすことで、カスを効果的に吸い取ることができます。 布団用ノズルを使うとより効果的です。
  • 粘着ローラー:掃除機だけでは取りきれない細かいカスには、粘着ローラーが有効です。洋服に付着する前に、畳の表面をコロコロすることで、カスを除去できます。
  • 乾拭き:乾いたマイクロファイバークロスなどで、畳の表面を優しく拭くことで、ホコリやカスを取り除くことができます。ただし、強くこすりすぎるとイグサを傷める可能性があるので注意が必要です。
  • 湿式掃除:月に1回程度、薄めた中性洗剤を浸した雑巾を絞り、畳を拭き掃除します。その後、乾いた雑巾で丁寧に拭き上げてください。ただし、畳が濡れすぎるとカビの原因となるため、十分に乾燥させることが重要です。 水拭きは、畳の種類によっては避けた方が良い場合もありますので、事前に畳の種類を確認しましょう。

2. 湿度管理

湿度の高い環境は、イグサの劣化を促進し、ダニの繁殖にも繋がります。

  • 除湿機:梅雨時期や雨の日は、除湿機を使用することで、室内の湿度を適切に保ちます。
  • 換気:定期的に窓を開けて換気をすることで、湿気を排出することができます。特に、朝晩の気温差が大きい日は、効果的です。
  • 湿気対策グッズ:除湿剤や調湿シートなどを活用することで、畳の湿度をコントロールできます。

3. 畳カバーの活用

畳の上に、畳カバーやカーペットなどを敷くことで、イグサへの摩擦を軽減し、カスの発生を抑えることができます。

  • 素材選び:通気性の良い素材を選ぶことが重要です。不織布や綿素材のカバーがおすすめです。
  • 定期的な洗濯:カバーは定期的に洗濯することで、清潔さを保ち、ダニの繁殖を防ぎます。

4. 専門家への相談

上記の対策を行っても改善が見られない場合は、畳の専門業者に相談することをお勧めします。専門家は、畳の状態を診断し、適切なアドバイスや修理方法を提案してくれます。

専門家の視点:畳職人の意見

畳職人に話を聞くと、「畳のカス」は避けられない自然現象であるものの、適切なケアによって発生量を大幅に減らすことは可能だと教えてくれます。特に、掃除の頻度と方法、湿度管理が重要だと強調していました。 また、安価な畳表は、高価なものに比べて摩耗しやすく、カスが発生しやすい傾向にあるとのことです。

まとめ:畳の寿命を延ばし、快適な生活を

6年使用した畳からの「カス」は、イグサの劣化が主な原因です。張り替え以外にも、丁寧な掃除、湿度管理、畳カバーの活用など、様々な対策があります。これらの対策を適切に行うことで、畳の寿命を延ばし、快適な生活空間を維持することが可能です。 それでも気になる場合は、専門家への相談も検討してみましょう。

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